LIFULLとツクルバ、不動産DXパートナーシップを締結、生産性向上に向けて生成AIの共同研究開発をスタート
最終更新日:2024年05月30日
株式会社LIFULLは、2024年5月29日、株式会社ツクルバとの間で不動産DXパートナーシップに関する基本協定を締結したと発表した。
LIFULLは不動産/住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」を展開している企業であり、ツクルバは中古/リノベーション住宅の流通プラットフォーム「cowcamo」を運営する企業だ。両社は今後、不動産取引業務における生産性向上に向けて生成AIの研究開発を共同で進め、住宅業界のDX推進と顧客体験価値向上を目指すとしている。
<本ニュースの10秒要約>
- 不動産/住宅情報サービスのLIFULLが、中古/リノベ住宅流通のツクルバと提携
- 生成AIの専門組織を立ち上げ、「ChatGPT」向けプラグインなどを提供してきたLIFULL
- 不動産流通市場の注目度が高まっているタイミングで、住宅業界のDXを強力に推進
アナログな手法が根強く残る不動産業界で、DXを推進
LIFULLは、インターネット黎明期にあたる1997年から不動産/住宅情報サービスとして「LIFULL HOME’S」を運営している。現在はグループとして約60の国と地域でサービスを提供しており、「LIFULL HOME’S」以外にも「LIFULL 地方創生」や「LIFULL 介護」といったサービスも展開。DXにも積極的に取り組んでおり、2023年5月に立ち上げた生成AIの専門組織では「ChatGPT」向けプラグインや住まい探し支援に特化したAIチャットの提供を行ってきた。
同社は、様々な業界でDXが進んでいるにも関わらず不動産業界は過去の慣習からアナログな手法が根強く残り、DXが不動産契約の電子化といった程度に留まっている現状を憂慮。また、アナログな手法が根付いていたことから、DXに関する充分な知識/情報/ノウハウが蓄積されていないことも課題であると考えた。今後の不動産業界のためにはDXをもっと推進する必要があると判断し、同じ業界にて事業を展開するツクルバと不動産DXパートナーシップを締結するに至った。
テクノロジーを活用することで顧客体験価値を向上
ツクルバは、中古/リノベーション住宅のマーケットプレイス型流通プラットフォーム「cowcamo」や、家を売りたい人と買いたい人のマッチングサービス「ウルカモ」の企画/開発/運営を手がける企業だ。「『場の発明』を通じて欲しい未来をつくる」というミッションを掲げて、デザイン/ビジネス/テクノロジーをかけあわせた「場」としてこれらの事業を展開。変化するライフスタイルに合わせて住まいを変える顧客に対して、スムーズな住まい探しを支援するパートナーを目指している。
同社は不動産事業について、テクノロジーを活用することで顧客体験価値を向上できる余地が多々あると考えた。また、「『場の発明』を通じて欲しい未来をつくる」というビジョンの実現には、テクノロジーを活用して住宅取引をスムーズにし、スタッフが働き続けられる環境作りが必須であると判断。そのための取り組みとして、LIFULLとの不動産DXパートナーシップ締結を同意した。
それぞれの知見やアセットを持ち寄り、人材の交流も
LIFULLとツクルバは今後、AI技術をはじめとする最新技術を活用した不動産取引業務の生産性向上に向けて、共同研究に取り組む。両社がそれぞれ保有する知見やアセットを持ち寄り、また人材の交流も進めることで、AI技術/デジタルの活用による顧客体験価値向上のノウハウや知見を蓄積。都心を中心に不動産流通市場の注目度が高まっているこのタイミングで、住宅業界のDXを強力に推進するとしている。
参照元:PRTIMES
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