位置情報AI・衛星インテリジェンスのスタートアップLocationMind、総額11.6億円を資金調達
最終更新日:2022年09月12日
位置情報AI・衛星インテリジェンスのスタートアップであるLocationMind株式会社は、2022年9月9日、シリーズA資金調達ラウンドにより総額11.6億円の資金調達を完了したと発表した。
同社は、日本の位置情報研究の先駆者である東京大学・柴崎亮介研究室の技術を社会に実装すべく、2019年に創業した企業。今回の資金調達により同社の創業時以来の累計資金調達額は、総額15.6億円となる。
<本ニュースの10秒要約>
- 東大発の位置情報AI・衛星インテリジェンスベンチャーであるLocationMind、11.6億円を調達
- 位置ビッグデータを活用する人流分析などと共に、測位衛星システムの活用といった宇宙事業も展開
- 資金調達により採用活動も実施し、便利で安全な未来の実現に向けて企業としての飛躍を図る
人流分析ツール「LocationMind xPop」などを展開するLocationMind
LocationMindは、世界の全ての事象を時間と空間から読み解くことを目指し、位置ビッグデータ・IoT機器を用いた位置情報分析や、人流・物流の予測・最適化・シミュレーションなどの応用的分析、また測位衛星システムを用いた次世代のGNSSセキュリティサービスを提供している。
位置ビッグデータを活用する事業としては、祖業の一つとして人流分析ツール「LocationMind xPop」を展開。携帯電話から取得した位置情報ビッグデータを用いて人流の分析を行う同ツールは、新型コロナウイルス・都市交通・観光・エネルギー・不動産・大型イベントといった様々な場面で、既に多くの分析実績を持つ。
人流分析においては、屋外/屋内で適切な位置情報の収集手法が選択可能な「LocationMind xTraffic」も開発。IoTセンサーを用いた位置情報解析の実施も手がけ、車両位置情報などを活用した物流ソリューション提供も目指している。
日本の準天頂衛星システム「みちびき」への実装も進む「信号認証」
宇宙事業に取り組んでいるのも、LocationMindの大きな特徴だ。この宇宙事業では、測位衛星システムを活用した高精度測位を行うと共に、事業の中核として特許技術「信号認証」の開発も推進。GPSなど現行規格のGNSS信号が保護のない状態で送受信されているのに対して、「信号認証」は信号に電子情報を埋め込むことで真正性の付与を可能にした。測位信号に対するセキュリティサービスとして「信号認証」は、日本の準天頂衛星システム「みちびき」への実装も進んでいる。
人々がテクノロジーの恩恵をダイレクトに受け取れる未来を実現
LocationMindが今回完了したシリーズA資金調達ラウンドでは、みやこキャピタル株式会社(みやこ京大イノベーション2号投資事業有限責任組合)や神姫バス株式会社(エスファイブ1号投資事業有限責任組合)、株式会社ゼンリンフューチャーパートナーズ(ZFP第1号投資事業有限責任組合)などが引受先として名を連ねた。
今回の資金調達によりLocationMindは、人々がテクノロジーの恩恵をダイレクトに受け取れる便利で安全な未来を実現すべく、学術機関ならではの知的好奇心と高い技術力の両方を活かして企業としての飛躍を目指すとしている。また、開発に貢献しうる新たな人材との出会いと段階的な組織拡大を図るべく、採用活動を実施するとしている。
参照元:PRTIMES
AI Market ニュース配信チームでは、AI Market がピックアップするAIや生成AIに関する業務提携、新技術発表など、編集部厳選のニュースコンテンツを配信しています。AIに関する最新の情報を収集したい方は、ぜひ𝕏(旧:Twitter)やYoutubeなど、他SNSアカウントもフォローしてください!
𝕏:@AIMarket_jp
Youtube:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
過去のニュース一覧:ニュース一覧
ニュース記事について:ニュース記事制作方針
運営会社:BizTech株式会社
ニュース掲載に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-press@biz-t.jp