メディアリンクのAIチャットボット「MediaTalkGAI」、ツムラがユーザー向けチャットボットとして導入
最終更新日:2023年12月14日
メディアリンク株式会社は、2023年12月11日、同社のAIチャットボットとして「MediaTalkGAI」が株式会社ツムラに導入されたと発表した。
メディアリンクはコールセンターシステム/チャットサポートツールなどの開発・提供を手がける企業であり、「MediaTalkGAI」は質問への回答を自動生成するAIチャットボットだ。ツムラにおいて「MediaTalkGAI」は、一般生活者向けAIチャットボット「一般用漢方製剤K-Chat」として同日より公開されている。
<本ニュースの10秒要約>
- AIがナレッジデータから回答を自動生成する、メディアリンクの「MediaTalkGAI」
- ツムラは、一般用漢方製剤の問い合わせに自動回答するAIチャットボットとして公開
- ナレッジデータ上の最適な回答を特定し、回答を出力。より迅速な情報提供を実現
AIが最適な回答文を自動生成する「MediaTalkGAI」
メディアリンクは、ビジネスコミュニケーションに特化したシステムを開発・提供する企業だ。オフィス/コンタクトセンターで必要となるテレフォニーシステムや、ウェブ接客ツール/チャットボットツールなどを、コンサルティング/設計/製造/運用支援/保守に至るトータルソリューションとして提供している。
ビジネスコミュニケーションを支援する中で同社は、AIを活用したシステムの開発も推進。「ChatGPT」に連携するチャットボットとして「MediaTalkGAI」も開発・提供している。「MediaTalkGAI」は、いわゆるRAG(検索拡張生成:Retrieval-Augmented Generation)型と呼ばれるAIチャットボットであり、ユーザーからの質問に対してAIが最適な回答文を自動生成する。回答の生成はナレッジデータを参照する形で行うことで、自然な回答およびハルシネーションの抑制を実現。ナレッジデータは、Excel/PDFといったファイルをアップロードするだけという利便性も誇る。
ユーザーからの問い合わせに24時間365日体制で回答
今回「MediaTalkGAI」を導入したツムラは、第1期中期経営計画の戦略課題のひとつとして「漢方バリューチェーンのDX化」に取り組んでおり、その一環としてAIチャットボット導入を決定するに至った。
ツムラにおいて「MediaTalkGAI」は、アレンジを施した上で「一般用漢方製剤K-Chat」として公開されている。このAIチャットボットは、ドラッグストア/薬局などで購入可能な同社の一般用漢方製剤について、ユーザーからの問い合わせに自動で回答。24時間365日アクセスが可能であり、対応時間の制限もない。
一般用AIチャットボットの導入に際してツムラは、ユーザーに対して正確性の高い情報提供を行う必要があると考え、最終的な回答にはAI生成を使用しないことを選択。入力された質問文の意味をAIが解析した上で、ナレッジデータ上の最適な回答を特定し、回答出力を行う形で「MediaTalkGAI」を活用している。
ツムラのユーザーの利便性向上に寄与
ツムラは既に、医療関係者向けの漢方AIチャットボット「K-Chat」を2022年より提供してきた経緯を持つ。今回、一般用漢方製剤ユーザーの利便性もAIによって向上することで、より迅速な漢方情報の提供を図る。
メディアリンクは今後、ツムラのユーザーの利便性向上に寄与できるよう、AIチャットボットのサービス品質向上に努めるとしている。
参照元:PRTIMES
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