MENOUの検査AIソリューション「AI検査MENOU」、岩田地崎建設のトンネル覆工コンクリート表層目視評価に適用へ
最終更新日:2023年12月23日
株式会社MENOUは、2023年12月19日、同社の検査AIソリューション「AI検査MENOU」が岩田地崎建設株式会社の適用検証に採用されたと発表した。
MENOUは、AIを用いた画像検査ソリューションを提供している企業だ。「AI検査MENOU」は岩田地崎建設において、トンネル覆工コンクリート表層目視評価へのAI適用検討について採用され、経験値を問わない形での評価品質向上や作業時間の短縮などの実現が目指される。
<本ニュースの10秒要約>
- AI/プログラミングの専門知識がなくてもAI検査システムを開発できる「AI検査MENOU」
- 人手不足/残業時間規制/技術伝承の課題を抱え、AI活用の検討を開始した岩田地崎建設
- トンネル覆工コンクリート表層目視評価で、経験値を問わない定量的な判断などを目指す
「検査に付加価値を」というミッションを掲げるMENOU
MENOUは、「検査に付加価値を」というミッションを掲げ、外観検査にAIを用いた際に生じる課題を解決するソリューションを開発/販売している。
近年、高品位な製造/建設業務においてAI外観検査は当たり前のものとなり、そのための技術であるディープラーニングも日々著しい進化を見せるようになった。しかしその一方で、AI外観検査の導入そのものには未だ多くの時間/コスト/工数が必要であり、導入後に生じる運営/改良にも予想以上の費用がかかるため、導入をためらう企業も少なくない。
こうした課題を解決すべくMENOUは、高品位なAI検査を誰もが手にすることができる状況の実現を目指して、ハードウェア/ソフトウェアの両面から開発を推進。複雑で検出が困難な外観検査を自動化し、熟練の検査技術をも再現するAI開発に取り組み続けている。
企業におけるAIの内製化を支援している「AI検査MENOU」
MENOUが提供している「AI検査MENOU」は、AI/プログラミングの専門知識がなくても検査システムの開発を可能にするソリューションだ。複雑な検査/検品/点検ソフトウェアであっても、実際に検査業務を担うチームプログラミングなしで効率的に開発することができる。
「AI検査MENOU」は、システム作成ツール「MENOU-TE」と、運用ツール「MENOU-RN」で構成されている。「MENOU-TE」は、少ない画像数で精度の高いAIを構築することが可能な作成ツールであり、最適化など精度向上もソフトウェア内で完結。「MENOU-RN」は、学習済みAIによる推論および周辺装置の連携を高速に行うソフトウェアであり、構築したAIのスムーズな現場導入を実現する。
「MENOU-TE」と「MENOU-RN」により「AI検査MENOU」は、画像管理/アノテーションから運用に至る検査AI構築を、ひとつのプラットフォーム上で実現。企業におけるAIの内製化を支援している。
定量的な判断や作業時間短縮、品質向上を目指す
今回「AI検査MENOU」を採用した岩田地崎建設は、建設業全般が直面している人手不足/残業時間規制という課題に向き合っている。また同社は中堅社員が少ないため、若手社員への技術の伝承についても課題を抱えていた。これらの課題の解消に向けて岩田地崎建設は、AIの活用を検討。教師画像の枚数が少なくても利用でき、操作習得/業務適用へのハードルも低い「AI検査MENOU」の検討を開始するに至った。
今後「AI検査MENOU」は岩田地崎建設において、トンネル覆工コンクリート表層目視評価への適用について検討が行われる。検討では、評価者の経験値を問わない定量的な判断や、AIの補完による新たな気づき、また他業務への展開などついて、その可能性を精査。ひいては、作業時間の短縮や品質向上の実現を目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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