Midjourney、V1ビデオモデルを全コミュニティ向けに公開。画像からビデオ生成機能を提供開始
最終更新日:2025年06月20日

AI画像生成サービスのMidjourneyが2025年6月19日、初のビデオモデル「V1」を発表し、既存の画像生成機能に加えて「Image-to-Video」機能を全ユーザーに提供開始したと発表した。
- Midjourneyが初のビデオ生成AI「V1ビデオモデル」を2025年6月に全コミュニティ向けに公開
- 既存画像にアニメーション機能を追加する「Image-to-Video」ワークフローを導入
- 市場の25倍安い価格設定で4本の5秒動画を生成、将来的なリアルタイム3D世界構築を目標
Midjourneyは2025年6月19日、同社初となるビデオ生成AIモデル「V1ビデオモデル」を発表した。
同社は過去数年間、画像生成技術に焦点を当ててきたが、今回のビデオモデル導入により、最終目標であるリアルタイムオープンワールドシミュレーション実現に向けた重要な一歩を踏み出した。
このシステムは、リアルタイムで画像を生成し、3D空間での移動や環境・キャラクターとの相互作用を可能にすることを目指している。
同社は今後1年間で、視覚要素、動画機能、3Dモデル、リアルタイム処理の各構成要素を個別に構築し、最終的に統合システムとして提供する計画を明らかにした。
新機能「Image-to-Video」では、従来通りMidjourneyで画像を生成した後、「Animate」ボタンを押すことで動画化が可能になる。
システムには自動設定と手動設定の2つのオプションが用意されており、自動設定では適切なモーションプロンプトを自動生成し、手動設定ではユーザーが動きや場面展開を詳細に指定できる。
また、低モーション設定は静的なカメラでの穏やかな動きに適しており、高モーション設定は被写体とカメラ両方の動的な動きに対応している。
生成された動画は約4秒ずつ、最大4回まで延長可能で、Midjourney外部からアップロードした画像にも対応している。
価格設定について、Midjourneyは1つの動画ジョブを画像ジョブの約8倍の料金で設定し、1回のジョブで4本の5秒動画を生成する。
これにより、1秒あたりの動画生成コストは「画像1枚分のコスト」に相当し、市場の既存サービスと比較して25倍安価な価格設定を実現している。
サービス開始時点ではウェブ版のみでの提供となり、プロサブスクライバー以上のユーザーには動画リラックスモードのテストも予定されている。
同社は、実際の制作コストと価格設定の予測が困難であることを認めており、今後1ヶ月間のユーザー使用状況やサーバー容量を監視しながら、持続可能なビジネス運営のための調整を行う方針を示している。
AI Market の見解
Midjourneyの今回のビデオモデル発表は、AI生成コンテンツ市場における重要な技術進歩を示している。
特に注目すべき点は、既存の25倍安価な価格設定であり、これはコスト効率的なモデル設計と大規模運用による経済効果を反映していると想定される。
Image-to-Videoアプローチは技術的に堅実な選択であり、既存の強力な画像生成基盤を活用することで開発リスクを最小化している。
同社が掲げるリアルタイムオープンワールドシミュレーションという長期ビジョンは、メタバースやゲーム開発、映像制作業界に大きなインパクトを与える可能性が高い。
ただし、サーバー容量や運用コストの不確実性を公開している点は、急速な需要拡大に対する技術的・経済的課題を示唆している。
参照元:Midjourney
Midjourneyビデオモデルに関するよくある質問まとめ
- Midjourneyのビデオモデルはどのような動画を生成できるのか?
既存の画像から最大5秒の動画を生成し、約4秒ずつ最大4回まで延長可能です。低モーション設定では静的カメラでの穏やかな動き、高モーション設定では被写体とカメラ両方の動的な動きに対応しており、自動・手動両方のアニメーション設定が選択できます。
- ビデオ生成の料金はどの程度かかるのか?
1つの動画ジョブは画像ジョブの約8倍の料金で、4本の5秒動画が生成されます。これは1秒あたり画像1枚分のコストに相当し、市場の既存サービスと比較して25倍安価な設定となっています。プロサブスクライバー以上にはリラックスモードも提供予定です。

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