マイナビとELYZA、大規模言語AIを活用し、マイナビが運営する各種メディアの原稿自動生成に関する実証実験を開始
最終更新日:2023年07月05日
株式会社マイナビと、大規模言語AIを独自開発している東京大学・松尾研究室発・AIスタートアップの株式会社ELYZAは、大規模言語AIを活用した原稿作成に関する実証実験を行うことを発表した。
<本ニュースの10秒要約>
マイナビとELYZAが原稿自動生成の実証実験を開始 ELYZAの保有する大規模言語AIを活用して、マイナビ運営求人メディアの原稿作成の自動化による作業時間削減を目指す 実証実験を通して、今後求人メディア以外への転用を目指す
実証実験の背景と目的
マイナビは、HRやメディア事業などの既存事業の発展、そして新規サービス創出をするため、データ活用をはじめとしたDX推進やAI活用を積極的に進めている。
一方で、自然言語処理を活用したDX推進については技術的な課題があった。そこで、ELYZAが独自に開発・保有する、日本語の大規模言語AIを活用することで、マイナビがこれまで抱えていた技術的な課題を解決し、マイナビの更なるDX推進を実現するため、両社による実証実験を行うという。
実証実験の概要
ELYZAは、文章執筆の分野における大規模言語AIの基礎モデル(生成型執筆モデル)や仕組みを保有しており、キーワードを数個入力するだけで、約6秒で日本語のタイトルや文章を自動生成することが可能な文章執筆AI 『ELYZA Pencil』(https://www.pencil.elyza.ai/)を2022年3月に一般公開している。
今回、両社の実証実験の第一弾として、文章執筆AI 『ELYZA Pencil』や、要約AI『ELYZA DIGEST』などを活用し、マイナビが運営する各種メディアの原稿の自動生成に関する実証実験を2022年4月から開始した。
この生成型執筆モデルを活用することで、マイナビ社内で原稿作成にかかっている作業時間を、大幅に短縮することが可能となる。そして、空いた時間をクライアントやユーザーとのコミュニケーションといった業務へ充てることで、サービス品質のさらなる向上を目指すとしている。
今後の展開
本実証実験を通して、2022年度中に求人原稿に特化した生成型執筆モデルの共同開発による成果を作り、制作現場への実装を目指すという。また、同社が運営する求人メディア以外の各種メディアの原稿執筆業務においても、大規模言語AIを活用して、業務のDX化およびサービス品質の向上に取り組むとしている。
参照元:PRTIMES
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