AIカフェロボット「root C」のNew Innovations、シリーズAラウンドで54億円の資金調達を実施
最終更新日:2023年04月14日
株式会社New Innovationsは、2023年4月12日、 シリーズAラウンドで54億円の資金調達を行ったと発表した。
New Innovationsは、AIカフェロボット「root C」をはじめ自動化・省人化ソリューションを展開している企業だ。今回の資金調達は、12社を引受先とする第三者割当増資や金融機関からの融資として実施され、新規事業や「root C」のサービス拡大、人材採用になどに資金は充当される。
<本ニュースの10秒要約>
- AIやロボティクスなどのテクノロジーを用いて自動化・省人化を進めるNew Innovations
- 完全無人・非接触でコーヒーを届け、空間の有効活用も実現するAIカフェロボット「root C」
- 調達した資金は、OMOソリューションの新規事業や「root C」、技術者の採用に向けて投資
人が行っていた業務をAIなどで自動化・省人化
New Innovationsは、「人類を前に進め、人々を幸せにする」という理念を掲げて、オンラインとオフラインが融合したOMO(Online Merges with Offline)を主軸とする事業を展開している企業だ。従来は人が行っていた業務をAIやロボティクスなどのテクノロジーを用いて自動化・省人化し、そこで生み出された時間をコミュニケーションといった業務に従事できる社会の実現を目指している。
2021年後半より取り組む「OMOソリューション」事業では、省力化・自動化を軸にしたハードウェア開発とソフトウェア構築を展開。AIやアプリケーションレイヤーから組込に至る幅広い制御技術を駆使して、クライアントの各業界に根ざす形でコンサルティングから開発・事業展開に至るワンストップの支援を提供している。
パーソナライズ診断「root C MATCH」も搭載した「root C」
New Innovationsはまた、2021年4月に正式リリースした自社プロダクト「root C」でも知られる。
「root C」は、アプリで時間と受け取り場所を指定すると、完全無人・非接触でスペシャルティコーヒーを受け取ることができるAIカフェロボットだ。パーソナライズ診断「root C MATCH」により、利用者のライフスタイルや嗜好に合わせたコーヒーの提案も実現。無人かつ省スペースのため、従来は出店できなかった場所でのカフェ営業も可能にした。
これまで有効活用できていなかった空間の価値を上げるソリューションとして、「root C」は高い注目を獲得。三菱地所などが運営するオフィスビルや、JRや東急電鉄といった公共交通機関でも導入が進み、「ラゾーナ川崎プラザ」「東京ソラマチ」などの商業施設や企業のオフィスへの設置も進んでいる。
日本の競争力向上や人類の継続的繁栄に寄与
New Innovationsが今回実施した資金調達は、約26.3億円の第三者割当増資と約27.8億円の融資、リース枠の設定などにより、総額が54.1億円におよぶ。第三者割当増資の引受先にはSBIインベストメントやグローバル・ブレインなど12社が名を連ね、融資は三井住友銀行/みずほ銀行/三菱UFJ銀行/静岡銀行をはじめとする金融機関が行った。
今回調達した資金についてNew Innovationは、OMOソリューションの新規事業や「root C」のサービス拡大に充当する予定だ。また、OMO領域における事業企画および技術者の採用に向けた投資も予定。今後も、テクノロジーの力によって人々の生活の向上と産業の前進を実現し、日本の競争力向上や人類の継続的繁栄に寄与するとしている。
参照元:PRTIMES
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