NTT東日本「AI Wi-Fi」提供開始、ネットワーク運用自動化
最終更新日:2025年01月30日
NTT東日本は2025年1月29日、AI技術を活用した次世代Wi-Fiソリューション「BizDrive AI Wi-Fi」を2025年2月3日より提供開始すると発表した。
本ソリューションは、ユーザー体感品質の自動分析・学習による電波環境の自動調整や、24時間365日の自動監視と予兆検知を実現。IT人材不足の課題に対応し、専門知識がなくても高品質なネットワーク環境を構築・運用できる包括的なサービスとして提供される。
<本ニュースの10秒要約>
- AI技術による無線ネットワークの自動監視・調整機能で、専門知識がなくても高品質な運用が可能に
- 24時間365日の自動監視と予兆検知により、事後対応から予防保守型の運用へと進化
- 設計から構築・運用までをパッケージ化し、あらゆる規模の企業のネットワーク課題に対応
サービス開発の背景と課題
フリーアドレス化やリモート会議の増加に伴い、ネットワークの無線化ニーズが増大している。一方で、IT人材不足が深刻化し、特に無線環境では専門的な知識を持つ人材の確保が困難になっている。多拠点展開企業や大規模ネットワークを保有する企業では、維持管理や突発的な通信トラブルへの対応が課題となっており、AI技術を活用したネットワーク運用の効率化・高度化へのニーズが高まっている。
ソリューションの特徴と機能
本ソリューションは、AI技術による3つの主要機能を提供する。
第一に、ユーザー目線でのネットワーク状態の可視化と切り分けサポートによる業務効率化。
第二に、通信状況の分析による課題の顕在化と自動電波調整。
第三に、予防保守による品質改善サイクルの実現だ。
これらの機能により、専門知識がなくても高品質なネットワーク環境を維持できる。
提供体制と今後の展望
サービスは2025年2月3日より提供を開始し、あらゆる規模での実績を活かした個社別の提案が可能だ。インターネット回線を含めた包括的なソリューション提供と、要件定義から設計・構築・運用までのワンパッケージ化により、段階的な導入にも柔軟に対応する。NTT東日本は本ソリューションを通じて、AI技術を活用した次世代ネットワークの実現を目指している。
AI Market の見解
本サービスは、AIによるネットワーク自動運用の実用化段階への到達を示す重要な指標となる。特に、予兆検知による予防保守型運用への転換は、ネットワーク運用の新たなパラダイムを示している。
また、専門知識を必要としない直感的な運用を実現することで、深刻化するIT人材不足への実効性のある解決策となる。今後、企業のDX推進における重要なインフラ基盤として、市場に大きな影響を与えることが予想される。
参照元:東日本電信電話株式会社
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