OpenAI、GPT-5を軸とした大規模な統合計画を発表。o1、o3-miniやディープリサーチ機能もアップデート

OpenAIのサム・アルトマンCEOは2025年2月13日、次世代モデル「GPT-5」を中心とした包括的な製品戦略をXに投稿した。

複雑化していた各種AIモデルを統合し、無料版でもGPT-5の標準機能が利用可能となる画期的な計画だ。

同時に、Proユーザーへのディープリサーチ機能の提供や、o1、o3モデルでのファイル・画像アップロード対応など、即時の機能拡張もOpenAI公式Xアカウントから発表された。

＜本ニュースの10秒要約＞

• GPT-5を中心とした製品戦略の刷新。複数のAIモデルを統合し、シンプルな製品ラインナップへ
• GPT-4.5（社内名：Orion）が、非chain-of-thoughtモデルの最後のバージョンとして登場予定
• o1とo3-miniモデルがファイルと画像のアップロードに対応

サム・アルトマンCEOの投稿

投稿の概要は以下の通りだ。

社内で「Orion」と呼ばれていたGPT-4.5を、非chain-of-thoughtモデルの最終バージョンとしてリリースする。

これに続くGPT-5では、これまで個別に開発・提供してきた技術を統合する方針であると打ち出した。

サービス提供形態も大幅に見直される。無料版ユーザーでもGPT-5の標準レベルが無制限で利用可能となる。ただし、これには濫用を防ぐための制限が設けられる。また、Plus版とPro版のユーザーには、それぞれより高度な知能レベルでGPT-5を利用できる特典が与えられる。

OpenAIの投稿

同時にOpenAIからは各種機能のアップデートが発表された。

ディープリサーチ機能は、Pro版ユーザーに対して、モバイル（iOS/Android）とデスクトップ（macOS/Windows）の全プラットフォームで利用可能になる。

o1とo3-miniに関するアップデートでは、ChatGPTでファイルと画像のアップロードに対応し、Plusユーザー向けにo3-mini-highの利用制限を7倍に引き上げる（1日最大50回まで）という。