大阪ガスとJR西日本、気象予測とデータサイエンスで協業。湖西線に高精度な強風予測システムを試験導入
最終更新日:2022年06月15日
大阪ガス株式会社と西日本旅客鉄道株式会社は、JR西日本湖西線沿線において、両社で共同開発した強風予測システムを試験導入すると発表した。
両社は、2019年より強風予測に関する共同研究を行ってきた。今回、大阪ガスの持つ気象予測技術と、JR西日本の持つAI開発技術を掛け合わせることで、湖西線沿線において、従来よりも高精度に強風予測ができるシステムを開発し、6月15日、湖西線沿線において試験導入を行うための契約を締結した。
<本ニュースの10秒要約>
大阪ガスと西日本旅客鉄道が、共同開発した強風予測システムを試験導入 AIは、気象予測の結果データを解析し、24時間先の風速と風向を予測 今後、試験導入路線以外への拡大だけでなく、他業界での活用も狙う
強風予測システムの概要
予測エリア | 湖西線沿線(大津京駅~近江塩津駅周辺) |
予測対象 | 風速・風向 |
システム概要 | 大阪ガスが行う高解像度気象予測の結果データを、JR西日本が開発したAIモデルで解析し、24時間先までの風速・風向を予測 |
システム構成イメージ
今後について
今後、湖西線で強風が見込まれる場合での列車運行の安全性の更なる向上、また運転規制(運転見合わせや徐行)時の代行輸送の確保や顧客への円滑な周知を目指し、本導入に向けて検証を進めていくとしている。また、他路線や鉄道会社への展開、道路関係事業者といった、風によって影響を受ける別の分野への展開も視野に入れているという。
大阪ガスは、2008年から独自の手法で気象予測を開始し、AIの活用による精度向上にも取り組んでいる。2018年には気象予報業務の許可も取得しており、本件はそれを活用したサービスの第一号案件という。
JR西日本は、2017年から本格的にデータサイエンスの取り組みを開始している。2020年には「データソリューション室」を設立し、データ分析やAIを用いた業務変革を進めている。
両社は、それぞれが保有するお互いの強みを掛け合わせて生まれた強風予測システムを活用し、鉄道の安全性と利便性の向上に貢献するとしている。
参照元:PRTIMES
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