「パッケージデザインAI」のプラグ、神戸商工会議所と「デザイン評価AI活用実証事業」を実施へ
最終更新日:2022年08月25日
株式会社プラグは、2022年8月23日、「デザイン評価AI活用実証事業」を神戸商工会議所と連携して実施すると発表した。
本事業では、プラグが開発・提供しているデザイン評価システム「パッケージデザインAI」を活用し、最適なパッケージデザイン開発の支援が兵庫県内の企業に向けて提供される。
<本ニュースの10秒要約>
- AIを活用したパッケージデザイン開発の支援を、兵庫県内の企業に向けて提供
- 消費者のデザイン評価を予測する「評価AI」と、1時間で1,000案を生み出す「生成AI」
- 実証事業では「デザイン評価」全メニューが活用可能、デザインで競争力向上を支援
消費者調査の結果を学習した「パッケージデザインAI」
プラグは、デザイン開発とリサーチを通じてマーケティングソリューションを提供している企業であり、こうした業務の一環として「パッケージデザインAI」を東京大学山崎研究室と共同で開発した。
「パッケージデザインAI」は、1,020万人の消費者調査の結果を学習データとして活用し、デザインの評価予測およびデザインそのものを自動で行うシステム。消費者がデザインをどのように評価するかをAIにより予測する「評価AI」と、1時間で1,000のデザイン案を生み出す「生成AI」の2メニューが用意されている。
「評価AI」では、好意度やヒートマップといった項目について評価予測を行う。好意度であれば、「最大5(好き)」から「最小1(好きではない)」までの加重平均値で予測を実施。ヒートマップであれば、パッケージにおいて注目度が高い箇所ほど赤く、低い箇所ほど青く表示し、どの部分が注目されているかを可視化する。「生成AI」では、AIによってデザイン生成と評価を短時間で繰り返し行うことにより、商品開発期間の大幅な短縮とコスト削減を実現した。
同システムは、従来の消費者調査より短時間・低価格で消費者のデザイン評価を得ることができるため、多くのマーケターの関心を集めている。また、フルオンラインで利用できるという手軽さも評価され、普及・活用が進んでいるという。
デザイン戦略の問題をAI活用により解消
今回「デザイン評価AI活用実証事業」をプラグと共に行う神戸商工会議所は、兵庫県内に立地する多くの企業が十分なデザイン戦略に取り組めていないことを課題視していた。パッケージデザインは商品や企業の競争力向上に直結するが、専門人材の不在や時間・コスト面などの問題から取り組みを進められない場合も少なくない。こうした問題をAI活用により解消すべく、今回の実証事業実施に至っている。
兵庫県内に事業所を有する企業10社を対象として実施へ
同事業は、2022年11月1日から12月31日にかけ、兵庫県内に事業所を有する企業10社(先着順)を対象として実施される。対象となった企業は、「パッケージデザインAI」の「デザイン評価」全メニューが活用できる。
「デザイン評価」では、自社で作成したパッケージデザインの画像をアップすると、AIが10秒でデザインを評価する。評価結果はPDFやCSVファイルとして保存が可能。評価可能な商品カテゴリーは、食品・飲料・化粧品・医薬品・衛生用品など51カテゴリーとなっている。
参照元:PRTIMES
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