センシンロボティクスと大豊産業、四国電力の水力発電所にAI自律飛行型巡視ソリューションを導入
最終更新日:2024年04月16日
株式会社センシンロボティクスは、2024年4月11日、四国電力株式会社の水力発電所にてAIを用いた自律飛行型巡視ソリューションを導入したと発表した。
センシンロボティクスは、社会インフラDXのリーディングカンパニーを自認する企業だ。今回の取り組みは、同社と大豊産業株式会社が共同で行ったものであり、AIを用いた設備の異常検知を目的に自律飛行型巡視ソリューションを3カ所に導入することで、発電所における保守業務のスマート化を可能にしている。
<本ニュースの10秒要約>
- AIを用いた設備の異常検知を目的に、四国電力の水力発電所3カ所に自律飛行型巡視ソリューションを導入
- 画像などとAI技術を一元管理できる「SENSYN CORE Datastore」を活用、遠隔の事業所からでも異常を確認
- デジタル技術の活用による保守業務のスマート化を実現、さらなる保守業務の効率化や高度化に貢献
『社会の「当たり前」を進化させていく。』センシンロボティクス
センシンロボティクスは、「AI×Data」の力によって社会/企業が抱える課題の解決に取り組んでいる。特に、社会・産業インフラの現場に存在する「労働力不足・安全に対するリスク・上昇するコスト」などの課題の解消を支援すべく、AIを始めとする最新のテクノロジーを駆使したソフトウェアソリューションを展開。誰にでも扱えるデータ利活用ツールを広く提供することで、『社会の「当たり前」を進化させていく。』をミッションの達成を目指している。
同社はまた、独自のソフトウェア開発プラットフォームとして「SENSYN CORE」を展開。この「SENSYN CORE」は、ロボットと組み合わせることで太陽光パネル点検アプリケーションや送電設備点検アプリケーションなどを構築できるというものだ。同社は、「SENSYN CORE」と共に豊富なプロジェクトで得られたノウハウも活用し、老朽化するインフラの点検や少子高齢化による労働人口の減少、また激甚化する災害といった社会課題の解決にも貢献している。
ドローンが水車や発電機周辺の写真を自動で撮影、遠隔地から異常を確認
センシンロボティクスが大豊産業と協力して四国電力へ導入した自律飛行型巡視ソリューションは、「SENSYN CORE」の機能の一部である「SENSYN CORE Datastore」を活用する形で、システムが構築された。「SENSYN CORE Datastore」は、画像などのデジタルコンテンツとAI技術を一元的に管理できる機能であり、この機能によって設備の異常の発見を実現している。
同ソリューションでは、ドローンが水車や発電機周辺の写真を自動で撮影し、画像データは「SENSYN CORE Datastore」に保存されるため、遠隔の事業所からでも異常を確認することができる。異常を検知した場合は、アラートの発報を通じて迅速な初動対応を支援。操作するドローンの基地には、Skydio機専用のドローン基地「Skydio Dock」を活用することで、自動充電や設定経路に沿った飛行も可能にした。
異常検知の対象範囲の拡大や精度向上に取り組む
水力発電所の多くは山間部に位置しているため、保守員が目視で点検を行う場合、遠隔の事業所からわざわざ現地へ赴く必要がある。移動だけで多大な時間を費やすこの保守業務が、少子高齢化による労働人口の減少が進むこれからの時代において大きな課題になると、センシンロボティクスらは判断。デジタル技術の活用による保守業務のスマート化を果たすべく、今回の自律飛行型巡視ソリューション導入に至った。
同社は今後も、ロボティクス技術やAI解析の活用を進めることで異常検知の対象範囲の拡大や精度向上を行い、さらなる保守業務の効率化や高度化に貢献するとしている。
参照元:PRTIMES
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