スペースシフト、「AWS Marketplace」上では世界初となるSAR衛星画像のAI解析サービスを公開
最終更新日:2023年11月23日
株式会社スペースシフトは、2023年11月21日、衛星画像をAIで解析するサービス「Sentinel-1 New Building Detection API」を公開した。
同サービスは、撮影時期の異なるSAR(Synthetic Aperture Radar)衛星画像をAIで解析し、新規に建造された建物を検出するというものだ。AWS(アマゾン ウエブ サービス)が展開する「AWS Marketplace」において公開されており、「AWS Marketplace」上でのSAR衛星画像の解析サービス公開は世界初となる。
<本ニュースの10秒要約>
- 衛星データをAIで解析し、インフラ管理/防災/環境保全などで活用を進めるスペースシフト
- 撮影時期が違うSAR(Synthetic Aperture Radar)衛星画像をAI解析、新たな建築物を検出
- 「AWS Marketplace」でSAR衛星画像の解析サービスは、世界初。SAR衛星データもAWSで公開
時間帯や天候に左右されず地上を観測できるSAR衛星を活用
スペースシフトは、「Sense the Unseen from Orbit (地球上のあらゆる変化を認識可能に)」をテーマを掲げ、衛星データとAIの活用に取り組む企業だ。地球観測衛星から得られたデータをAIで解析することにより、人間の認識能力を超えた膨大な情報を引き出すソフトウェアの開発を実現。インフラ管理/防災・減災/農業モニタリング/環境保全といった領域での衛星データ活用を推進し、ひいては持続可能な社会の実現を目指している。
衛星データ活用において同社が注力しているのが、SAR衛星の活用だ。SAR衛星は、自ら照射した電波の反射情報から地表面を観測する人工衛星であり、対象物に反射した太陽光の情報から地上の様子を観察する光学衛星とメカニズムが異なる。時間帯や天候に左右されず、24時間/365日いつでも地上の様子を観測できるのがSAR衛星の強みであり、対象物の有無/変化やその構造/材質、また土壌水分量の観測などで特に重用されている。
都市開発のモニタリングなど、多様な分野での活用が可能
スペースシフトが今回公開した「Sentinel-1 New Building Detection API」は、入力時期の異なるSentinel-1衛星のSAR画像をAIで解析することで、新規に建造された建物を検出できるサービスだ。都市開発のモニタリングや建設進捗の追跡、また人口動態研究など、多様な分野での活用が可能となっている。
同サービスの公開は、「AWS Marketplace」にて開始された。「AWS Marketplace」は、ソリューション構築やビジネス運営に際して必要なサードパーティーのソフトウェア/データ/サービスを検索/購入/配置/管理できるデジタルカタログだ。公開される製品は厳選されており、SAR衛星画像の解析サービスは「Sentinel-1 New Building Detection API」が世界初となっている。
幅広い形でSAR画像解析サービスの公開を進める
なお、「Sentinel-1 New Building Detection API」で利用するSAR衛星データは、「Open Data on AWS」として公開される。そのため、「Sentinel-1 New Building Detection API」と「Open Data on AWS」を用いると、AWS上にて容易にSAR画像の解析結果を入手することも可能だ。
スペースシフトは今後も、幅広い形でSAR画像解析サービスの公開を進めるとしている。
参照元:PRTIMES
画像認識の仕組みや活用分野を詳しく知りたい方はこちら、また、画像認識に強い開発会社をお探しの方はこちらの記事をご参考ください。
AI Market ニュース配信チームでは、AI Market がピックアップするAIや生成AIに関する業務提携、新技術発表など、編集部厳選のニュースコンテンツを配信しています。AIに関する最新の情報を収集したい方は、ぜひ𝕏(旧:Twitter)やYoutubeなど、他SNSアカウントもフォローしてください!
𝕏:@AIMarket_jp
Youtube:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
過去のニュース一覧:ニュース一覧
ニュース記事について:ニュース記事制作方針
運営会社:BizTech株式会社
ニュース掲載に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-press@biz-t.jp