NTT-ATがWinActor Manager on CloudにMCPサーバー機能を追加、AIエージェント連携で業務自動化を強化
最終更新日:2026年02月10日
記事監修者:AI Market ニュース配信チーム

NTTアドバンステクノロジ株式会社(NTT-AT)は2026年2月16日、RPAツール「WinActor」の管理製品「WinActor Manager on Cloud(WMC)」の新バージョン「Ver.4.0」を提供開始する。
新バージョンではMCPサーバー機能を新たに追加し、AIエージェントとの連携によってAIの判断力とRPAの確実性を組み合わせた高度な業務自動化を実現する。
- NTT-ATが2026年2月16日、WMC Ver.4.0を提供開始し、MCPサーバー機能によりAIエージェントからWinActorシナリオを実行可能に
- 既存のWinActorシナリオをそのまま活用でき、追加開発不要で自然言語の指示のみによる高度な自動化の開始が可能
- 標準プロトコルMCPの採用により、世界中のAIエージェントからWinActorの自動化技術を利用できる環境を実現
NTT-ATは2026年2月16日、WinActorの管理製品「WMC」の新バージョン「Ver.4.0」を提供開始する。今回の最大の変更点は、標準プロトコルであるMCP(Model Context Protocol)を採用したMCPサーバー機能の追加だ。
この機能により、MCPクライアントとして動作するAIエージェントからの要求を受け付け、WinActorシナリオを実行できる仕組みが整備された。AIが判断・分析を担い、WinActorが確実に処理を実行するという役割分担によって、これまで人手に依存していた複雑な業務プロセスの自動化が可能になる。
新機能の活用例として、「●●を分析して報告書を作成して」と自然言語で指示するだけで、AIエージェントが必要なデータを収集・分析し、要点を整理したうえで、WinActorが定められたフォーマットに従って内容を自動入力・転記するといった一連の処理が実現できる。
従来のAPI連携では仕様の事前把握や技術的な知識が必要だったが、MCPサーバー機能を介することで、自然言語によるやり取りだけでワークフローの自動化が開始できる。これにより、IT部門への依存度を下げつつ、業務スピードと正確性を高めることが可能になる。
既存のWinActorユーザーにとっても、現行のシナリオ資産をそのまま活用できる点が大きな特長だ。初期設定を行うだけで追加開発や複雑な設定が不要になり、導入コストや工数を抑えながらAIエージェントとの連携を実現できる。
WinActorはすでに導入社数が8,500社を超えており(2025年3月末時点)、こうした既存ユーザーがコストを抑えて高度な自動化に移行できる環境が整備された形だ。
MCPは標準プロトコルであるため、WMC Ver.4.0はNTT-AT独自のAIエージェントだけでなく、MCPに対応した世界中のAIエージェントから利用できる。これにより、WinActorが持つ自動化技術の適用範囲が大幅に広がり、AIエージェントが外部ツールやデータベース、ファイルシステムなどと連携する際の安全かつ標準化された通信基盤としても機能する。
NTT-ATは今後もAI連携機能の強化を通じて、企業のAX(AIトランスフォーメーション)・DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に取り組む方針を示している。
AI Market の見解
今回のWMC Ver.4.0の発表において技術的に注目すべき点は、独自仕様ではなく標準プロトコルであるMCPを採用した点にある。MCPはAnthropicが提唱し業界での普及が進んでいるプロトコルであり、これを採用することで特定のAIサービスへの依存を排除し、多様なAIエージェントとの相互運用性を確保した設計といえる。
企業がAIエージェントを選定・変更する際にもWinActor側の改修が不要となる可能性が高く、システム全体の保守コスト低減につながると想定される。
ビジネス面では、導入済み8,500社超という既存ユーザー基盤を直接的なアップセル対象として取り込める点が戦略上の強みだ。AIエージェントの活用を検討しながらも既存RPA資産の扱いに課題を感じていた企業にとって、追加開発不要でAI連携に移行できる選択肢は実務的な訴求力を持つ。
日本市場ではRPAの普及が先行しており、その資産とAIエージェントを接続するMCPサーバー型の製品は、国内企業のAX推進における実装面でのハードルを下げる役割を担うと想定される。
WinActor Manager on Cloudに関するよくある質問まとめ
- WMC Ver.4.0を利用するために、既存のWinActorシナリオを作り直す必要はあるか?
既存のWinActorシナリオをそのまま活用できる。初期設定を行うだけで、追加開発や複雑な設定なしにAIエージェントとの連携を開始できる設計となっており、これまでの自動化資産を最大限に活かすことが可能だ。
- WMC Ver.4.0はどのAIエージェントと連携できるか?
MCPはAIエージェントと外部ツール・データを接続するための標準プロトコルであるため、MCPクライアントとして動作するAIエージェントであれば連携が可能だ。特定のAIサービスに限定されず、MCP対応の幅広いAIエージェントから利用できる。

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