オンライン面接「harutaka」のZENKIGEN、AIを活用した「面接官のタイプ別分類モデル」を大塚商会と共に構築
最終更新日:2023年03月13日
株式会社ZENKIGENは、2023年3月9日、AIを活用した「面接官のタイプ別分類モデル」の構築を株式会社大塚商会と共に実施したと発表した。
この「面接官のタイプ別分類モデル」は、ZENKIGENの採用DXサービス「harutaka」において取得した面接動画をAIで解析し、面接官を「リード型」「相づち型」などに分類するというもの。面接官それぞれの個性や強みを定量化することで、大塚商会における採用力強化に貢献するとしている。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- 面接動画をAI分析し、面接官それぞれの振る舞いから「リード型」「相づち型」などに分類
- 分析には、300万件以上の動画データを学習したZENKIGENの面接解析特化型AIモデルを活用
- 面接官それぞれが目指すべき方向性を明確化し、応募者の面接体験向上から採用力向上へ
AIも活用するZENKIGENの採用DXサービス「harutaka」
ZENKIGENは、2017年10月創業のHR Techスタートアップ企業であり、オンライン採用に特化した採用DXサービスとして「harutaka」を提供している。2018年からは東京大学との共同研究に取り組み、人材それぞれが持つ能力や得意分野を伸ばせるようにする技術の研究も推進。人工知能によって人の感情や感性を扱うアフェクティブ・コンピューティングの研究開発にも注力してきた。
同社の「harutaka」でも、AIは活用されている。同サービスでは、WEB面接の利便性向上につながる機能を備えると共に、AIが面接を分析することで選考そのものの支援も実現。印象を定量化することで、客観的かつ公平な選考を可能にした。
熟練面接官が持つ「実践知」を可視化、「目指すべき面接官像」も規定
今回ZENKIGENと共に「面接官のタイプ別分類モデル」を構築した大塚商会は、ソリューションプロバイダーとしてシステム機器販売や導入支援・教育・保守などを手がけている。採用業務において以前から
ZENKIGENの「harutaka」を活用しており、オンライン面接動画のAI解析を通じて面接品質の向上を図ってきた。
採用力強化に取り組む中で大塚商会は、熟練面接官が持つ「実践知」の可視化も進め、定量・定性の両観点から「目指すべき面接官像」も規定。今回構築された「面接官のタイプ別分類モデル」は、こうした取り組みをさらに進める形で構築に至っている。
発話内容などの「言語情報」と表情などの「非言語情報」を定量化
「面接官のタイプ別分類モデル」は、採用貢献度の高い面接官のモデルケースの分析をさらに深掘りすべく、面接動画をAI分析することで構築された。分析に際しては、面接官それぞれの発話比率/笑顔度/相づち回数などを、振る舞いの指標として定量化。結果、面接官の発話比率が高く面接をリードする「リード型」や、応募者の話を聞く姿勢の強い「相づち型」といった分類を実現している。
分析に際しては、ZENKIGENが独自に構築した面接解析特化型のAIモデルが活用された。このAIモデルは、同社が保有する300万件以上の動画データと、ディープラーニングなどの技術および採用領域の専門的知見を組み合わせたもの。応募者/面接官のコミュニケーションについて、発話内容などの「言語情報」と表情や身体の動きなどの「非言語情報」を定量化し、時系列で解析することができる。
分類モデルを高度化し、さらなる採用力向上を支援
「面接官のタイプ別分類モデル」により大塚商会は、複数タイプの面接モデルケースのフィードバックを行い、面接官それぞれが目指すべき方向性の明確化を実現。個々の面接官の意識も向上しており、こうした成果が応募者の面接体験向上につながることも期待している。
ZENKIGENは今後、「面接官のタイプ別分類モデル」について見直しおよび検証を継続的に実施し、分類精度の向上を推進。また、AIで解析可能な振る舞いの指標そのものも増やして分類モデルを高度化し、大塚商会のさらなる採用力向上を支援するとしている。
参照元:PRTIMES
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