ChatGPT連携したAdobe Photoshop、Express、Acrobatでは何ができる?料金は?使い方含め徹底解説!
最終更新日:2025年12月24日

- ChatGPT上でPhotoshop・Express・Acrobatを直接操作可能
- 文章で指示するだけで編集や加工が進行
- 無料で世界中のChatGPTユーザーに提供
Adobeは、ChatGPT上でAdobe Photoshop、Adobe Express、Adobe Acrobatを利用できる提供を開始しました。対話型AIの操作性と、Adobeの業界標準ツールを組み合わせることで、画像編集やデザイン制作、PDF作業を誰でも簡単に行えるようになります。
目次
ChatGPT上で提供されるAdobeのクリエイティブアプリとは

Adobeは2025年12月10日(米国時間)、ChatGPT上で利用できるAdobe Photoshop、Adobe Express、Adobe Acrobatの提供を開始しました。ChatGPTの対話型インターフェース上で、画像編集、デザイン制作、PDF編集といった主要な作業を行えます。
Adobeのエージェント型AIとModel Context Protocol(MCP)を基盤とし、ユーザーが自分の言葉で制作作業を進められる点が特徴です。
ChatGPT上で提供されるAdobeのクリエイティブアプリの特徴
専門的な操作知識がなくても、やりたい内容を文章で入力するだけで編集作業を進められます。複雑なUIを意識する必要はなく、ChatGPTとの対話を通じて直感的に操作できる点が特徴です。
また、ChatGPT上で行った編集内容は、必要に応じてAdobeの各アプリ本体へ引き継ぐことができ、そのまま作業を継続できます。対話による操作と制作工程が分断されず、スムーズな制作フローを維持できます。
さらに、ChatGPT上での利用であっても、PhotoshopやAcrobatが本来持つ編集精度や品質は保たれています。簡易的な生成ツールではなく、実務で使われてきたAdobeの技術を直接活用できる点も大きな特徴です。
ChatGPT上で提供されるAdobeのクリエイティブアプリのできること・主な機能
ChatGPT上で利用できるAdobeアプリの主な機能は、次のとおりです。
Adobe Photoshopによる画像編集

ChatGPT上で利用できるAdobe Photoshopでは、画像内の特定オブジェクトの編集や、明るさ・コントラスト・露出といった細かな画像設定の調整を対話形式で行えます。
グリッチやグローなどのクリエイティブ効果も適用でき、いずれの編集も元の画像品質を保ったまま実行されます。専門的な操作を覚える必要はなく、自分の言葉で指示するだけで、ワンランク上の仕上がりを目指せます。
Adobe Expressによるデザイン作成とカスタマイズ

ChatGPT上で利用できるAdobe Expressでは、プロが制作した豊富なテンプレートの中から目的に合ったデザインを選び、テキストや画像の差し替え、配色調整、デザインのアニメーション化までをチャット内で完結できます。
修正や調整も対話を重ねながら行えるため、用途やシーンに応じた印象的なコンテンツを効率よく作成できます。
Adobe AcrobatによるPDF編集と整理

ChatGPT上で利用できるAdobe Acrobatでは、ChatGPT上でPDFを直接編集したり、文書内のテキストや表を抽出したりできます。
複数ファイルの統合や圧縮、他形式からPDFへの変換といった作業も、フォーマットと品質を維持したまま実行可能です。また、Acrobat for ChatGPTにより、機密情報を含む文書であっても、対話形式で安全に編集できます。
参考:アドビ、ChatGPTでAdobe Photoshop、Adobe Express 、Adobe Acrobatを提供開始
料金プランと提供状況
ChatGPT向けのAdobe Photoshop、Adobe Express、Adobe Acrobatは、デスクトップ版、Web版、iOS版で無料提供されています。Adobe ExpressはAndroid版でも利用可能で、PhotoshopとAcrobatのAndroid版は近日提供予定とされています。
始め方・使い方
ChatGPT上で提供されるAdobeのクリエイティブアプリは、共通の手順で利用を開始できます。手順は以下のとおりです。
1.アプリ一覧からAdobeアプリを選択する

ChatGPTの画面左側にある「アプリ」から、Adobe Acrobat、Adobe Express、Adobe Photoshopのいずれかを選択します。アプリ一覧画面では、検索欄を使って目的のAdobeアプリを探すこともできます。
2.「接続する」を押してアプリを追加する

選択したAdobeアプリの画面で「接続する」をクリックします。続いて表示される確認画面で「続行」を押すと、ChatGPTにアプリが追加されます。アカウントを使わずに続行する選択肢も表示されます。
3.入力欄の「+」からAdobeアプリを呼び出す

接続が完了すると、チャット入力欄の左側にある「+」ボタンに追加したAdobe Acrobat、Adobe Express、Adobe Photoshopが表示されます。利用したいアプリを選択し、指示を入力するだけです。
実際に使ってみた
以下では、ChatGPT上で提供されるAdobeのクリエイティブアプリを実際に使用し、どのような編集や仕上がりの動画が作成できたのかを紹介します。
Chat GPT上のAdobe Photoshopで彩度とコントラストの調整
上記の動画は、ChatGPT上でAdobe Photoshopを実際に使用し、暗く見にくい画像に対して彩度やコントラストを調整している動画です。
Exposure、Brightness & Contrast、Saturationといった項目ごとに分けて調整できる構成になっており、それぞれを調整バーで操作できます。数値を動かしながら、好みの明るさや色味に仕上げられます。
実際に操作してみると、専門的な知識がなくても直感的に調整でき、細かな仕上がりの違いを確認しながら編集できる点が印象的でした。対話形式で進めつつ、最終的な見た目は自分で細かくコントロールできるため、簡単に使用できました。
※画像編集を行った後のチャット画面で、あらためて画像修正の指示となるプロンプトを入力しても、実際の画像が再編集されるわけではありません。多くの場合、修正内容の具体的な方法や手順についての説明が表示されるのみで、画像そのものに変更は反映されません。
Chat GPT上のAdobe Photoshopで背景をぼかしてみた
上記の動画は、ChatGPT上でAdobe Photoshopを実際に使用し、人物を残したまま背景をぼかす編集を行っている動画です。
ぼかしの強さは数値で調整できるため、控えめに背景をぼかしたい場合から、背景がほとんど見えないほど強くぼかしたい場合まで、目的に応じた仕上がりに調整できます。
実際に使ってみると人物は指先まで正確に認識され、被写体をしっかりと保持した状態で背景のみが自然にぼかされています。対話形式で操作しながら、ぼかし具合は数値で細かくコントロールできるため、簡単さと仕上がりの質を両立できていました。
※画像編集を行った後のチャット画面で、あらためて画像修正の指示となるプロンプトを入力しても、実際の画像が再編集されるわけではありません。多くの場合、修正内容の具体的な方法や手順についての説明が表示されるのみで、画像そのものに変更は反映されません。
ChatGPT上のAdobe Expressを使用し、ビジネスプロフィールの作成
上記の動画では、ChatGPT上でAdobe Expressを実際に操作し、ビジネスプロフィール向けテンプレートを選択したうえで、画像およびテキストの編集を行っています。画像編集後のチャット画面でテキストの変更を指示したところ、その内容が反映され、再編集が実行されました。
また、テンプレートに設定されているフォントやデザインの雰囲気は維持されたまま編集が行われており、全体のレイアウトを崩すことなく仕上げられています。テキスト部分には会社名も正確に反映されており、指示内容が適切に理解されていることが分かります。
ChatGPT上で提供されるAdobeのクリエイティブアプリに関するよくある質問まとめ
- ChatGPT上で編集した内容は、Adobe本体のアプリでも使用できるか?
ChatGPT上で行った編集内容は、必要に応じてAdobe Photoshop、Adobe Express、Adobe Acrobatの各アプリ本体へ引き継ぐことが可能です。対話形式で開始した作業を、そのまま本格的な制作環境で継続できるため、作業の連続性が保たれます。
- ChatGPT上でのAdobe製品利用に料金は発生するか?
ChatGPT向けのAdobe Photoshop、Adobe Express、Adobe Acrobatは、デスクトップ版、Web版、iOS版で無料提供されています。Adobe ExpressはAndroid版でも利用可能で、PhotoshopとAcrobatのAndroid版は近日提供予定とされています。
まとめ
ChatGPT上でAdobe Photoshop、Adobe Express、Adobe Acrobatが利用可能になったことで、対話するだけでプロ品質の編集や制作が実現しました。創作や業務のハードルを下げ、より多くの人が高度な制作環境にアクセスできるようになります。

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