Civitaiとは？商用利用は？使い方・Stable Diffusion活用でマストの理由徹底解説！

Civitaiとは、画像生成AIのStable Diffusionで利用できるモデルのダウンロードやAIアートの投稿を行うプラットフォームです。ChatGPTの登場以降、生成AIへの注目が高まり、大手テック企業を始めさまざまな生成AIのサービスが登場しています。その中でも、画像生成AIによるAIアートは非常に高精度でクリエイティブの新しい可能性として関心が集まっています。

今回はCivitaiについて、概要やCivitaiを通じて生成された画像は商用利用できるのか、なぜStable DiffusionなどでCivitaiが必要なのか、また使い方などを徹底解説します。ぜひこの記事を参考に、Civitaiや画像生成AIに関する知識を身につけ、AI導入の検討をしていきましょう。

Stable Diffusionの使い方、ビジネス利用の方法をこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。

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Civitaiとは？

Civitaiとは、Stable Diffusion用のモデルを投稿したり、ダウンロードすることが可能なプラットフォームです。クオリティが高いモデルをアカウント作成不要かつ無料でダウンロードすることができます。

Stable Diffusionでモデルの活用がなぜ必要かをこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。

画像生成モデルとして人気の「yayoi_mix」や「Beautiful Realistic Asians」など、多くの有名なモデルがCivitaiでダウンロードすることができ、Hugging Faceと並び、モデル共有プラットフォームとして非常に注目されています。

Civitaiではアカウント作成は必須ではありませんが、アカウント作成をするとCivitai内で利用できる暗号資産のBuzzが獲得できるようになったり、ブックマーク機能が使えたりします。

Buzzによって個人でも投げ銭のようにBuzzを受け取れたり、Buzzを支払って画像生成モデルの学習データセットであるLoRAを学習させたりすることが可能です。Buzzは投げ銭でもらう方法とクレジットカードで直接購入するなどさまざまな方法があります。アカウント作成はGoogleアカウントやGitHubアカウントでのサインインも可能です。

Civitaiでダウンロードしたモデルが使えるStable Diffusionとは？

Stable Diffusionとは、画像生成AIサービスの一つです。生成したい画像のイメージをテキストで入力することで画像を生成することができます（Text to Image）。Stable Diffusionは潜在拡散モデルというアルゴリズムが訓練済モデルを利用して画像を生成することで、高精度な画像生成を可能としています。

画像を生成したいユーザーは、内部のアルゴリズムを理解する必要なく、テキストの入力だけで簡単に画像生成をすることが可能です。また、img2imgという機能でアップした画像を元に全く新しい画像を生成することもできます。

尚、CivitaiでダウンロードしたモデルをStable Diffusionで利用する際は、ローカルやGoogle Colabで構築した専用の環境を利用する必要があります。

Stable Diffusionとは？商用利用の方法は？こちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。

画像生成AIになぜCivitaiが必要？

画像生成AIは、事前学習された画像の特徴を持った新しい画像を生成することが可能なAIです。一般的に、より高精度な画像やバラエティーに富んだ画像を生成したい場合、複数の特徴を持ったり、複雑性の高いデータを事前に学習させる必要があります。

ただし、自社または個人で多くのデータを集めてイチから学習させることは困難なため、Civitaiで提供されているような、様々な事前学習が行われたモデルを利用することで、生成したい特徴を持つ画像を生成することができるようになります。

そのため、Civitaiのような画像生成AI用のモデルを共有するサービスが必要になります。

画像生成AIの仕組みをこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。

Civitaiは日本語で利用可能？

Civitaiは2024年2月現在では日本語に対応していません。Webサイトも全て英語のみとなっているため、日本語で使用したい場合はブラウザの拡張機能による翻訳で対応する必要があります。

Civitaiでは何をダウンロードできる？

Civitaiではたくさんのデータが毎日投稿され、その種類も多岐に渡ります。ダウンロードできるものは、基本的なものから高度なものまであり、誰でも無料でダウンロードすることができます。

こちらではCivitaiでダウンロードできるものを解説し、それぞれどのようなデータかの概要を見ていきます。

モデル（Checkpoint）

モデル（Checkpoint）は、画像生成において画像の特徴を事前学習したモデルのことです。一般的にはモデルと呼ばれますが、CivitaiではCheckpointと呼ばれています。

事前学習されているため、Checkpointを切り替えることでリアルな質感やイラスト風など、モデルを変更するだけでテイストの違う画像を簡単に生成することができます。

モデルとCheckpointは大まかに同じですが、厳密にはCivitaiのCheckpointは学習済みモデルを一時的に保存しているデータという位置付けで、一般的な画像生成におけるモデルはアルゴリズムを意味することが多いです。

Stable diffusionのモデルの使い方をこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。

LoRA

LoRAとは、特定のモデルに対して追加学習を行ったファイルまたはツールのことです。Low-Rank Adaptationの略称で、少ないリソースと計算量で大規模な学習済みモデルの追加学習を実現し、画像生成AIサービスを中心に応用されています。

例えば、既存のモデルに対して、特定の服装や背景を追加学習させ、元のモデルをアレンジできるようにする、というイメージです。

通常のAI学習では非常に大きな計算量を必要とし、高性能なマシンパワーを必要としていましたが、LoRAの登場によりローカルPCのスペックのみで手軽に追加学習することが実現しました。

Civitaiでは1つのCheckpointに対して、イラストのLoRAや服装のLoRAなど複数のLoRAをダウンロードすることができます。

LoRAを使うメリット、自作する方法をこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。

LyCORIS

CivitaiはLyCORISもダウンロード可能です。LyCORISとは、LoRAと同じ追加学習を目的としたStable Diffusionの新しいモデルです。

LoRAの上位モデルという位置付けで、LoCon・LoHaなど複数の種類をまとめてLyCORISと呼ばれています。LoRAと違い、Stable Disffusion上で拡張機能を必要とするため、Stable Diffusionでインストール操作などが必要です。

VAE

CivitaiはVAEもダウンロードできます。VAEはVariational Auto Encoderの略で、画像生成の精度向上のためのモデルです。エンコーダーとデコーダーという2種類のモデルを利用します。

まず入力された画像をエンコーダーで圧縮して内部で処理した後、デコーダーで画像を復元することで新しく制度の高い画像が生成される仕組みです。

ポーズ集（Controlnet）

CivitaiではStable Diffusionで利用できるControlNetを含むコンテンツがダウンロードできます。ControlNetはStable Diffusionの拡張機能で、画像の中身やスタイルを制御することができます。

また、画像生成におけるノイズから高品質な画像を生成することができるため、ラフな状態からリアルな画像生成が可能です。

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Civitaiの使い方

Civitaiは複雑なコーディングを必要とせず、テキスト入力やボタンを押していくだけでコンテンツをダウンロードすることができます。Civitaiはアカウント作成をしなくてもすぐに利用できますが、サインインをするとブックマーク機能や成人向けコンテンツの切り替えができるようになります。

ここでは、Civitaiでデータをダウンロードする方法などの具体的な使い方を解説していきます。簡単な操作なので、慣れればすばやく欲しいデータをダウンロードすることができるので、ぜひ参考にしてきましょう。

モデルをダウンロードする方法

Civitaiでモデルをダウンロードするには、画面にあるModelsタブからCheckpointを選択します。選択したら、人気順にたくさんのモデルが表示されるため、その中から気になったモデルのページに遷移してダウンロードします。

その際、ダウンロードするデータの詳細の他に、モデルが商用利用できるかなどの注意事項が記載されています。モデルから画像生成して実際に使用する前には必ず確認しておきましょう。

データサイズは比較的大きいものが多いため、ローカルに保存するとすぐに容量が埋まることもあるため、クラウドを利用したり、計画的に保存していきましょう。

LoRAをダウンロードする方法

CivitaiではLoRAとLyCORISともにダウンロードできます。Stable DiffusionのVersion 1.5以降からLyCORISが標準対応になったため、LoRAをダウンロードする際にはLyCORISとともに検索することが推奨されます。

画面のModelsのタブで、Filters内のLoRAとLyCORISにチェックを入れてフィルタリングすると人気順にさまざまなLoRAが表示されるので、気に入ったものをダウンロードしましょう。

プロンプトをコピーする方法

Civitaiからプロンプトをコピーするには、Imagesタブを開くと、投稿されている画像がたくさん表示されます。画像の中には右下に「i」のマークがあるものもあり、このマークがついている画像はプロンプトをコピーすることができます。

「i」のマークがついている画像をクリックすると画像に関する詳細な情報が表示され、その下部にはPromptという項目が存在します。

表示されている「Prompt」の内容をコピーすれば完了です。類似画像を生成するには、「Negative prompt」やSampler、そしてどのモデル（Checkpoint）なのかの情報も記載されており、これらのの情報も必要となりますので、注意しましょう。

画像生成AIでのプロンプトの重要性をこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。

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Civitaiのモデルは商用利用できる？ライセンスの確認方法

Civitaiではモデルごとに商用利用できるかの利用規約が設定されています。それぞれのモデルやLoRAの詳細を表示すると、Licenseが表示されています。

Licenseには、商用利用できるか以外に、クレジット記載の必要性があるか、ダウンロードしたモデルを使って新しく生成したモデルは同じ条件を適用すべきかなどさまざまな項目が存在します。

画像に関する説明文の中に、商用利用について作成者からのコメントが記載されていることも多いです。

Civitaiを利用して商用目的の活動を行いたい場合は、利用するモデルのLicenseは必ず確認するようにしましょう。

Civitaiについてよくある質問まとめ

まとめ

今回はCivitaiとはどのようなサービスか、使い方やStable Diffusionでなぜ必要なのか解説してきました。CivitaiはStable Diffusionで利用するモデルやLoRAなどを共有したり、ダウンロードすることが可能なプラットフォームです。

Stable Diffusionのような画像生成AIではCivitaiで生成された特徴などのデータを含むモデルが欠かせません。Civitaiでは自分が欲しい内容で検索やフィルタリングすれば、さまざまなコンテンツをダウンロードできます。

ぜひ今回の記事を参考に、Civitaiを利用して自分なりの画像を生成してみましょう。

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