Cursor 2.0とは?機能・料金・使い方・活用事例・同時リリースの高速AIモデルComposerまで徹底解説!
最終更新日:2025年11月25日

- Cursor 2.0は2025年10月29日の大型アップデートで、Composerとマルチエージェント機能を搭載
- 最大8エージェントを並列実行し、計画・生成・レビュー・テストを一貫して処理可能
- Composerは高速なコード生成で大規模コードベースに最適化
- コードレビューと自動テスト、ブラウザ統合、音声操作が追加され開発効率が向上
Cursor 2.0は、2025年10月29日に公開された、AIコードエディタCursorのアップデートです。様々な機能が追加された上、エージェント型コーディングモデル「Composer」も同時にリリースされています。
複数エージェントを並行実行できるマルチエージェントインターフェースを搭載し、高速かつ大規模なソフトウェア開発に対応できる点が特徴です。
本記事では、Cursor 2.0の機能・料金・使い方・活用事例、さらには同時リリースのAIモデルComposerについて徹底的に解説します。
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目次
Cursor 2.0とは?
Introducing Cursor 2.0.
Our first coding model and the best way to code with agents. pic.twitter.com/Gh0sGd1Cnl
— Cursor (@cursor_ai) October 29, 2025
Cursor 2.0はAIコードエディタCursorの大型アップデートで、複数のエージェント(Composer、GPT-5.1、Claude Sonnet 4.5等)を同時に動作させ、コード生成・計画立案・レビュー・テストまでを一貫して実行できる統合環境として設計されています。
ファイル単位ではなくエージェント主体で作業できるインターフェースを提供し、従来のIDEよりもAIエージェントとの対話に寄った開発体験を実現します。
旧バージョンから変わった点


Cursor 2.0では、従来のエージェント機能を大幅に拡張し、複数エージェントを並行して扱える新しいインターフェースが追加されています。従来は1エージェント単位での作業が主でしたが、Cursor 2.0では最大8つのエージェントを同一プロンプト内で並列実行できるようになりました。
インターフェースも、ファイル中心のレイアウトからエージェント中心のレイアウトへ再設計されました。新しいレイアウトにより、コードの深掘り、レビュー、テストまでをシームレスに行えるように改善されています。従来のレイアウトに戻すことも可能となっています。
さらに、レビュー機能や音声操作モード、チーム向けコマンド共有、プロンプトUIの改良、パフォーマンス向上(LSP改善、メモリ上限拡張、メモリリーク修正)など、多くの機能追加や改善が加えられ、全体的に高速性と開発体験が大幅に向上しています。
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Cursor 2.0の機能
以下では、Cursor 2.0の主要な機能を6つご紹介します。
マルチエージェント・インターフェース
Cursor 2.0は複数のエージェントを同一プロンプトの中で並列実行できる新しいインターフェースを提供しています。最大8つのエージェントを同時に動かし、同じ課題に対して異なるアプローチを生成できます。
エージェントはgit worktreeまたはリモートマシンを利用し、独立したコードベースで動作するため、競合が発生しません。これにより、難易度の高い開発課題でも複数案を比較しながら最適な成果物を得られます。
コードレビューとテストの高速化
エージェントが作成した複数ファイルの変更点を一か所で確認できる仕組みが追加され、レビューの効率が向上しました。コードの深掘りも簡単になり、レビューのためにファイルを行ったり来たりする必要がありません。
さらに、変更内容をCursorが自動的にテストし、正しい結果が得られるまで反復するネイティブブラウザツールが実装されています。
サンドボックス化ターミナル
エージェントのコマンド実行は安全に隔離されたサンドボックス内で処理され、ワークスペースに対して読み書きは可能ですがインターネットアクセスは制限されます。
サンドボックス化されたターミナルはバージョン1.7からベータ版としてリリースされていましたが、macOSで一般提供が開始され、企業環境でのセキュリティ性も高めています。
組織向けチーム機能


チームで利用できるカスタムコマンドとルール設定に対応しており、管理者が定義した設定をメンバー全体に適用できます。
コマンドやルールをローカルのファイルに保存する必要がなく、一元的に管理しチームメンバーに自動的に適用することが可能となっています。
ブラウザー統合
エディタ内にブラウザを埋め込み、DOM情報の取得や要素選択などの操作を直接エージェントに渡すことが可能です。これにより、Webアプリ開発やデバッグが効率化されます。
こちらも1.7からベータ版として公開されていましたが、2.0から一般提供が開始されています。
音声による操作
内蔵の音声認識機能を利用し、声でエージェントを操作できます。カスタムキーワードを設定し、キーワードで実行をトリガーすることも可能です。
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Composerとは?性能・強みは?
ComposerはCursorから提供されるエージェント型コーディングモデルで、高速かつ質の高い回答を生成するモデルとされています。低レイテンシなコーディング体験を提供するよう最適化され、ほとんどのやり取りは30秒未満で完了します。
また、大規模コードベースで効果を発揮できるよう、セマンティック検索を含む強力なツールにアクセスしながら動作できるよう訓練されています。
以下ではComposerの性能や強みについて、詳しく説明していきます。
高性能かつ高速な生成


Composerは、ソフトウェアエンジニアリングに必要な知見と速度を両立するよう設計された新しいエージェントモデルで、社内ベンチマークでは同等程度の性能を持つモデル(上図Best Frontier)と比較して4倍高速な生成速度を示しているとされています。
ただし、比較対象となっているモデルが具体的にどのモデルなのかということについては明らかにされていません。
Mixture-of-Experts構造による長大なコンテキスト処理
ComposerはMixture-of-Experts構造を採用しており、長大なコンテキストの生成と理解に対応します。強化学習を通じてソフトウェアエンジニアリングに特化しており、問題の記述を基にコード編集、計画立案、または最適な解答を導く処理を行います。
モデルは、ファイル読み込みや編集に加え、ターミナルコマンドやコードベース全体にわたるセマンティック検索といった高度なツールも扱えます。
強化学習による有用な動作の獲得


Composerは強化学習によって、ツール活用の効率化と並列処理の最大化を促す報酬設計のもとで訓練され、対話的な開発で重要な応答速度を高めるよう最適化されています。
上図からも、Toolの利用やSearch・Readの利用が強化学習済みのモデル(RL)の方が活発に行われていることがわかります。
Cursorの料金
Cursorの料金プランは、個人向けとビジネス向けに分かれて提供されています。プラン構成について、以下の表にまとめます。
個人向けプランの比較表
| プラン名 | 月額価格 | 内容 |
|---|---|---|
| Hobby(無料) | $0 | Proを1週間利用可能 Agentリクエストに制限あり Tab補完回数に制限あり |
| Pro | $20/月 | ホビーに含まれる内容に加え、上限拡大されたAgent利用 Tab補完が無制限 バックグラウンドAgent利用可能 最大サイズのコンテキストウィンドウ |
| Pro+ | $60/月 | Proの内容に加えて、OpenAI・Claude・Geminiの各モデル利用枠が3倍 |
| Ultra | $200/月 | Proの内容に加えて、OpenAI・Claude・Geminiの全モデル利用枠が20倍 新機能への優先アクセス |
ビジネス向けプランの比較表
| プラン名 | 価格 | 内容 |
|---|---|---|
| Teams | $40 / ユーザー / 月 | Proの機能に加えてチーム請求管理の一元化 利用状況分析とレポート プライバシーモード制御 ロールベースアクセス制御 SAML/OIDCによるSSO |
| 企業 | カスタム | Teamsの内容に加えて利用量プール 請求書/発注書払い SCIMによる管理 AIコードトラッキングAPIと監査ログ 高度なモデル制御 優先サポート |
上記の情報は、随時更新の可能性があるため、詳しくは公式ページをご確認ください。
Cursor 2.0の使い方
以下で、Cursor 2.0の導入方法からマルチエージェントの使い方、使ってみた結果までをご紹介します。基本的なCursorの使い方や活用事例については、こちらの記事で解説しているので、是非ご参照ください。
Cursor 2.0のインストール
Cursor 2.0はこちらからインストーラーをダウンロードすることができます。インストーラーを起動し、順に進めることでCursor 2.0のインストールを完了します。
既にCursorをインストールしている場合は、以下のような案内が左下に表示されるので「Get Started with 2.0」をクリックするとCursor 2.0のAgentsモードの画面に切り替わります。


以下のような画面になったら、テキストボックスに指示を入力することで、エージェントがコーディングを代わりに行ってくれます。なお、画面左上からAgentsモードとEditorモード(従来のインターフェース)を切り替えることができます。


マルチエージェントの使い方
まず前提として、マルチエージェントを使う際には、git worktreeまたはリモートマシンを利用する必要があります。githubに編集したいプロジェクトをアップロードしておけば大丈夫です。


上画像のように、テキストボックス左下、モデル設定の右側に「1×」などと表示されていれば準備完了です。カーソルを合わせないと表示されない点に注意してください。
実際に使う場合は、並行して動いてほしいエージェントの数に設定します。今回は「3×」つまり3つのエージェントに並行して動いてもらい、以前Cursorの記事でご紹介した、シューティングゲームの文字表示の修正をやってもらいました。


画像左上を見ると3つ「Auto」エージェントが回答を生成してくれていることがわかります。それぞれの出力結果はクリックすることで確認できます。変更を反映したい場合は画像右上のApply Allをクリックしましょう。
今回の場合は、一つ目のエージェントだけ、複数のフォントを試すコードになっていましたがいずれも以下のようにうまく修正できていました。このように、複数のエージェントを見比べることでより良い出力を得ることができます。


並行して動くモデルの明示的に設定したい場合は、以下の画像のように通常のモデル設定と同様に行うことができます。


Cursor 2.0の活用事例
Cursor 2.0は様々な活用事例があります。その一部をご紹介します。
シミュレーションアプリ作成
Obsidian × Cursor もドラえもんだった件。
Agentsモードで、教材パッケージ+シミュレーションアプリが数分で完成。
私は簡単な指示文と仕様書を渡しただけ。
「Claude Codeと同じことできるかな?」くらいの軽い気持ちだったのに、ここまでのものを返してくるとは。。
Cursor 2.0恐るべし。 https://t.co/OHU0dmw1l2 pic.twitter.com/H4E9pWAyAP
— こじか🦌@教育×AI (@kojika_edu) October 31, 2025
フォームの自動入力
Cursor 2.0のBrowser Automationを試してみた!
自然言語で「フォーム入力しといて」「このページ操作して」で、AIがブラウザ操作ぜんぶやってくれた👩💻
これあれば、フォーム入力の自動化とかブラウザを操作を全部AIに任せられるようになりそうかも!#Cursor pic.twitter.com/AkGWf7guWp
— ひろ@AI×個人開発 (@1205malumalu) November 15, 2025
ウェブサイトの開発
Cursor 2.0’s Browser feature is basically MS Paint for developers 😂
We’re literally pointing at web pages and saying “yeah, I want to mess with that” and it just… works.
Frontend dev just became as intuitive as doodling. Wild times we’re living in. pic.twitter.com/mXS1EFKO5w
— corbin (@corbin_braun) October 29, 2025
Cursor 2.0についてよくある質問まとめ
- Cursor 2.0で最も大きな変更点は何ですか?
最大8つのエージェントを並行実行できる新しいマルチエージェントインターフェースの搭載です。
ファイル中心だったUIをエージェント主体に再設計し、レビューやテストの効率を大幅に向上させています。
なお、従来のインターフェースもEditorモードにすることで利用することができます。
- Composerとは何ですか?
Composerは、Cursorが提供するエージェント型コーディングモデルです。
高速生成と大規模コードベース理解に最適化され、低レイテンシの開発体験を提供します。
まとめ
Cursor 2.0は、Composerモデルとマルチエージェントインターフェースを中心に、大規模で高度なソフトウェア開発を高速に行うための環境を提供するCursorのアップデートです。
モデルの高速性、コードレビューやテストの自動化、ブラウザ統合、チーム機能、サンドボックス化ターミナルなどが導入され、生産性向上を強く意識した構成となっています。


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