GPT-5-Codexとは?GPT-5との違い、ソフトウェア開発AIエージェントを使う料金プラン、利用方法、 活用事例を徹底解説!
最終更新日:2025年10月03日

- GPT-5-CodexはGPT-5をベースに最適化されたコード生成モデルでソフトウェア開発の複雑なタスクに特化
- コードレビューやリファクタリング、長時間の自律作業など従来のCodexにはなかった新機能を搭載
- ChatGPT Plus・Pro・Business・Edu・Enterprise各プランの他、APIを通じた利用など幅広い環境で利用可能
2025年9月15日にOpenAIからリリースされたGPT-5-Codexは、GPT-5をベースとするコード生成AIです。
従来のCodexから処理速度や信頼性が向上しており、ソフトウェアエンジニアリングにおける実際の課題に対応できるよう設計されています。
本記事では、GPT-5-Codexの特徴、料金プラン、実画面で説明した分かりやすい利用方法、編集部で実際に制作したゲームアプリの動画、活用事例までを徹底的に解説します。 AIエージェントに強い会社の選定・紹介を行います 今年度AI相談急増中!紹介実績1,000件超え! ・ご相談からご紹介まで完全無料 完全無料・最短1日でご紹介 AIエージェントに強い会社選定を依頼
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目次
GPT-5-Codexとは?
We’re releasing GPT-5-Codex — a version of GPT-5 further optimized for agentic coding in Codex.
Available in the Codex CLI, IDE Extension, web, mobile, and for code reviews in Github. https://t.co/OVGrUovgHN
— OpenAI (@OpenAI) September 15, 2025
GPT-5-Codexは、OpenAI社の生成AIモデルGPT-5をベースとして、ソフトウェア開発向けAIエージェントであるCodexをさらに開発向けに最適化したバージョンです。Codexについての詳しい説明はこちらの記事をご参照下さい。
現実のソフトウェア開発タスクに対応するために訓練されており、プロジェクト構築、機能追加、デバッグ、大規模リファクタリング、コードレビューなど幅広い工程をカバーします。
また、ChatGPTやCodex CLI、IDE拡張機能、クラウド環境など開発者が利用するさまざまな環境で利用可能です。
GPT-5-Codexの料金プラン
GPT-5-Codexは、ChatGPTの以下プランへの加入またはResponses APIによって利用することができます。使用用途に合わせて適切なプランまたはAPIを利用しましょう。
以下にChatGPTのプラン別の料金や概要についてまとめました。
プラン名 | 料金 | プラン概要 |
---|---|---|
Plus | $20 / 月 | 最新モデルへのアクセス拡大や制限緩和、Codexの利用。 |
Pro | $200 / 月 | Plusの全機能に加え、GPT-5無制限アクセスとGPT-5 pro、o3-proに対応。 |
Team | $25 / ユーザー(月/年額課金) $30 / ユーザー(月額課金) | 無制限の最新モデル利用に加え、管理者機能やアプリ連携を提供。 CodexとChatGPTエージェントを通じ、文書やコードベース全体で推論・アクション可能。 |
Enterprise | ボリュームに応じた個別見積り | 拡張コンテキストと高度なセキュリティを提供。 Codex利用を含む大規模環境に最適化。 |
料金は、随時変更の可能性があるため、最新の料金は公式サイトにてご確認ください。
Responses APIの料金については、GPT-5と同様の料金になっています。
区分 | 料金 |
---|---|
入力トークン | $1.25 / 1M tokens |
キャッシュ済み入力 | $0.125 / 1M tokens |
出力トークン | $10.00 / 1M tokens |
こちらも料金は、随時変更の可能性があるため、最新の料金は公式サイトにてご確認ください。
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前バージョンCodexとの違い・新機能
GPT-5をベースとしたCodexのリリースにより性能が向上しただけでなく、従来のCodexを拡張するための複数の新機能や改善が導入されています。
Codex CLIの改善
CLIではスクリーンショットやワイヤーフレーム、設計図を直接添付して共有できるようになり、作りたいものを作ることが容易になりました。
さらに、タスクリストで進行状況を追跡でき、外部システムとの接続を行うWeb検索やMCPも統合されました。
端末UIも改善され、ツール呼び出しや差分表示が見やすくなり、承認モードも3段階に整理されたことで使いやすさも向上しています。
Codex IDE
新たに追加されたCodex IDE拡張機能により、VS CodeやCursorなどの環境に直接統合できるようになりました。開発者はIDE上で短いプロンプトを書くことで効率的に成果を得られ、開いているファイルや選択中のコードなどのコンテキストを活用できます。
さらに、クラウドタスクとローカル環境の間で作業をシームレスに移行でき、タスク管理やレビューをエディタ内で完結させることも可能になりました。
Codexクラウド
Codexクラウドにおいても性能改善が行われています。コンテナのキャッシュにより新規タスクやフォローアップの処理時間が中央値で90%短縮され、自動で環境を設定して依存関係をインストールできるようになりました。
フロントエンド開発では、設計仕様の画像を共有しながら進行でき、Codex自身がブラウザを起動して成果物を確認します。そのスクリーンショットをタスクやGitHubのPR(プルリクエスト)に添付することも可能です。
コードレビュー機能
コードレビュー機能が強化されています。PRの意図と差分を突き合わせ、コード全体や依存関係を考慮してテスト実行まで行い、致命的な欠陥を検出します。
人間の熟練レビューアに匹敵する精度でフィードバックを行い、不要な指摘を減らしつつ、重要な問題の発見に集中できます。
GitHubリポジトリに組み込めば、PRの進行に合わせて自動的にレビューを実施し、修正提案や直接的なコード変更も可能です。OpenAI社内ではすでに多くのPRをCodexがレビューしており、人的レビュー前に数百の問題を検出する実績をあげています。
汎用型GPT-5との違い
GPT-5-Codexは、汎用モデルであるGPT-5を基盤にしながらも、ソフトウェアエンジニアリングに特化して最適化されています。
GPT-5が幅広いタスクに対応できる一方で、GPT-5-Codexはコード生成やレビューといった開発実務に焦点を当てて設計されている点が最大の違いです。
コードリファクタリングタスクで大きく優位

AIエージェントの開発能力を測る指標であるSWE-benchではGPT-5と同等以上の結果を示しつつ、コードリファクタリングタスクではGPT-5を大きく上回る性能を発揮しました。
特に実績のある大規模リポジトリでのリファクタリングにおいて、GPT-5-Codexはより適切な修正を行えることが確認されています。
関連記事:「なぜリファクタリングにChatGPTを使うべきか?」
タスクの複雑さに応じて思考時間を調整する柔軟性

また、タスクの複雑さに応じて思考にかける時間を動的に調整する仕組みを持ち、短期的なやり取りでは迅速に応答し、複雑な大規模作業では数時間単位で独立して作業を継続できる柔軟性を備えています。
高いコードレビュー能力

さらに、GPT-5-Codexはコードレビュー能力に特化したトレーニングを受けており、依存関係を考慮した正確な検証やテストの結果が上記のグラフになっています。誤ったコメント率がGPT-5より低く、高い重要度を持つ指摘の割合が高いことがわかります。
これは、より重要なコメントのみを行うことを意味しています。
加えて、フロントエンド開発でも信頼性を発揮します。デスクトップアプリの生成に加え、モバイルウェブサイト制作における人間の評価でもGPT-5を上回る結果を示しました。
クラウド環境では、画像やスクリーンショットを入力に利用して進捗を視覚的に確認しながら開発を進められる点も特徴です。
このように、GPT-5が汎用性を重視するのに対し、GPT-5-CodexはCodex CLIやIDE拡張、クラウド環境、GitHubといった開発者向けツールと統合され、エージェント型コーディングタスクに特化している点で明確に差別化されています。
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GPT-5-Codexの使い方を実画面でステップ説明
GPT-5-Codexは、ChatGPT、Codex CLI、IDE拡張機能などを通じて利用できます。以下では、それぞれの利用方法について解説します。
ChatGPTからの利用
- ChatGPTの画面右側にあるサイドバーに「Codex」セクションをクリックします。
- Githubとの接続が求められるので、順次接続を行います。
- 接続が完了すると、以下の画面に移り、実際に操作可能になります。
- ここから新しい開発タスクを入力し、コードボタンをクリックすることでCodexに処理を依頼できます。
Codex CLIからの利用
パッケージマネージャーを使うことによってCodex CLIは簡単にインストールすることができます。
- npmを使用する場合とHomebrewを使用する場合のコマンドを紹介します。
npmを使用する場合
npm install -g @openai/codex
Homebrewを使用する場合
brew install codex
- インストールが完了したら、以下のコマンドを入力することでCodexを立ち上げることができます。
codex
- 初回のみアカウントとの連携が必要となるので、ログインを行い以下のような画面になれば利用可能となります。
IDE拡張機能を通じた利用
IDE(VSCode, Cursorなど)の拡張機能からCodexを利用することもできます。今回は例として、VSCodeの拡張機能を使う方法について解説します。
- まず、VSCodeを開き左の画面左からEXTENSIONSを開き、Codexと検索します。
- 以下の画像のように、「Codex – OpenAI’s coding agent」を選択し、Installを行います。
- インストールが完了したら、画面左のChatGPTのアイコンをクリックすることでCodexを開くことができます。
使う上での注意点
Codexは安全性に配慮し、デフォルトでサンドボックス環境下で動作します。ネットワークアクセスは無効化されており、危険なコマンド実行前には許可を求める仕組みがあります。ユーザーはリスク許容度に応じてセキュリティ設定をカスタマイズできますが、人間による最終レビューを推奨しています。
また、Codexによるコードレビューは補助的な役割であり、人間のレビューを完全に置き換えるものではありません。
GPT-5-Codexを実際に使用してテトリスを作成
「個人開発の本番運用を想定して、テトリスがプレイできるウェブアプリを実装してほしい」という指示を実際に与えてみたところ、パッケージのインストールも含めて自動で行い、以下のような構造で実装してくれました。
実装内容
public/index.html:11 にゲームレイアウトを追加し、操作パネル・次/ホールド表示・スコアボードとプレイフィールドを整理しました。
public/styles.css:1 でダークトーンのテーマ、レスポンシブ対応、ゴースト/テトリミノ配色、パネル配置を定義しました。
public/main.js:127 に 7-bag ランダマイザ、ホールド、ゴースト表示、スコア/レベル管理、ポーズ・オーバーレイ制御などを備えたゲームロジックを実装しました。
README.md:1 にローカル起動手順、操作説明、デプロイ指針をまとめました。
README.mdに記載された起動手順通りにアプリをローカルで起動し、プレイしてみた動画が以下になります。
GPT-5-Codexの活用例
Cisco Meraki、Duolingo、Ramp、Vanta、ヴァージン・アトランティック、Gapなどの企業がCodexを導入しています。特にCisco Merakiでは、Pythonのコードレビューで高い成果を上げ、後方互換性の問題や他のツールが見逃した難しいバグを的確に検出したと評価されています。
ロボットハンド制御アプリ
xのポストでも活用事例が報告されています。
GPT-5 Codex combined my code apps to create a robot hand control based on hand tracking (Virtual OR Real LIVE Movement Translation) pic.twitter.com/7xuvp8wyxh
— alby13 (@alby13) September 26, 2025
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GPT-5-Codexについてよくある質問まとめ
- GPT-5-Codexと通常のGPT-5はどう違うのですか?
GPT-5は汎用的なモデルであるのに対し、GPT-5-Codexはソフトウェアエンジニアリングに特化しています。
大規模リファクタリング、コードレビュー、テスト生成など現実的な開発タスクに強く、タスクの複雑さに応じて処理時間を調整できる点が大きな違いです。
- GPT-5-Codexの安全面での対策はありますか?
Codexはデフォルトでサンドボックス環境下で動作し、ネットワークアクセスは無効化されています。
また、危険な操作の前には許可を求める仕組みがあり、ユーザーはセキュリティ設定を調整可能です。ただし、人間による最終レビューが推奨されている点には注意が必要です。
まとめ
GPT-5-Codexは、GPT-5を基盤とする、ソフトウェアエンジニアリングに特化した強力なAIモデルです。高度なコードレビュー、長時間の独立作業、柔軟なタスク対応能力を備え、開発者の信頼できるパートナーとなる存在です。
料金はGPT-5と同一で、複数のプランに含まれているため、幅広い層の開発者が利用可能です。安全性や運用上の注意点を踏まえながら導入することで、生産性を大幅に向上させることが期待できます。

AI Market 運営、BizTech株式会社 代表取締役|2021年にサービス提供を開始したAI Marketのコンサルタントとしても、お客様に寄り添いながら、お客様の課題ヒアリングや企業のご紹介を実施しています。これまでにLLM・RAGを始め、画像認識、データ分析等、1,000件を超える様々なAI導入相談に対応。AI Marketの記事では、AIに関する情報をわかりやすくお伝えしています。
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