ChatGPTのグループチャットとは?基本概要と特徴・機能、利用プラン、使い方、実際に利用してみた結果まで徹底解説!
最終更新日:2025年11月25日

- ChatGPTのチャットUIのなかで複数ユーザーがAIモデルも交えて共同作業できる新機能
- 会話の流れに応じて自動で発言や整理を行う会話設計
- ChatGPT Free/Go/Plus/Proで利用可能
2025年11月13日、ChatGPTに新たに「グループチャット機能」が試験導入されました。
複数人が同じ会話空間に参加し、ChatGPTと共に議論や共同作業を進められる体験を実現する機能です。
企画や議論、日程調整、情報整理などの作業を1つのチャット上で効率的に進められる点が特徴で、従来の1対1のチャットでは得られなかった新しいコラボレーション体験を提供します。
この機能はパイロット段階として一部地域で先行提供が始まっており、ユーザーの実践的なフィードバックをもとに改善と拡張が予定されています。今後の展開と進化が期待される取り組みです。
本記事では、ChatGPTのアプリ連携の基本概要と特徴・機能、利用プラン、使い方、実際に利用してみた結果まで徹底解説します。
目次
ChatGPTのグループチャットとは?

ChatGPTグループチャットとは、複数のユーザーとChatGPTが同じチャット空間でリアルタイムに会話できる機能です。
最大の特徴は、ChatGPTが会話の流れや文脈を判断し、必要なタイミングで自動的に介入して情報整理や要点の抽出を行う点です。
単なる複数人チャットではなく、AIが状況に応じて発言量を調整したり、議論の整理を促したりできる設計が、従来の1対1チャットや一般的なグループチャットとの大きな違いとなります。
この仕組みにより、複数人での意思決定が必要な場面で大きな効果を発揮します。例えば、旅行計画で候補地の比較や持ち物リストの作成を行う場合、ChatGPTが議論のポイントを整理して選択肢を提示することで、話し合いを円滑に進められます。
ChatGPTグループチャットは、日本、ニュージーランド、韓国、台湾のログインユーザーに向けて、ChatGPT Free、Go、Plus、Proから順次試験提供が開始されています。
ChatGPTグループチャットの特徴とできること

ChatGPTグループチャットには、複数人での共同作業を効率化するための機能と設計が備わっています。
共同作業と意思決定を支援する設計
参加者全員が同じチャット画面で会話内容と進行状況を確認しながら、ChatGPTが情報整理や企画立案、アイデア提案、議論の要点の抽出などを行います。
各メンバーが追加した情報やリンク、メモをChatGPTが即座にまとめ直すことができるため、複雑な議題でも共通認識を維持しやすくなります。旅行計画やイベント調整、研究テーマの検討、アウトライン作成など、複数人が関わるタスクの場面で特に効果を発揮します。
プライバシーを守る独立した会話構造
グループチャットは個別のチャットとは完全に独立しており、ユーザーの個人向けChatGPTメモリや過去の会話内容が共有されることはありません。
既存チャットに参加者を追加した場合も、ChatGPTが自動で新しいチャットを複製し、元の会話はそのまま保護されます。
そのため、個人の相談内容や共有した資料が意図せず公開されるリスクを避けながら、安心して共同作業を進められる構造となっています。ビジネス利用や機密情報を扱うケースでも利用しやすい点が特徴です。
会話の流れを理解して制御する自動応答機能
ChatGPTはグループ内の会話の流れや文脈を読み取り、必要なタイミングで適切に発言するか、状況に応じて静止して様子を見るかを自動判断します。
議論が活発な場合には見守り、意見が割れている場面では整理して提示するなど、対話型アシスタントとして自然に振る舞うよう設計されています。
「ChatGPT」と直接メンションすることで確実に応答させることもでき、メッセージへのEmojiリアクションやプロフィール情報の参照にも対応しており、感情的な距離感やコミュニケーションの一体感を強化します。
参考:https://openai.com/index/group-chats-in-chatgpt/
ChatGPTグループチャットの利用プラン

ChatGPTグループチャットは、ChatGPT Free、Go、Plus、Proのログインユーザーが利用できます。
なお、ChatGPT Go については提供地域が限定されており、2025年11月時点では日本では利用できません。
現在は試験提供段階で、特定のプランのみが対象となる制限や専用の追加料金は設定されていません。どのプランでも利用できる設計となっており、ユーザーのプランに応じて、ChatGPTの応答に使用されるモデルが自動的に選択される仕組みです。
提供地域は日本、ニュージーランド、韓国、台湾から順次展開されており、今後の正式リリースや対象地域の拡大に向けて継続的に調整が進められています。
プランは、随時変更の可能性があるので、ChatGPT公式サイトでご確認ください。また、ChatGPT Goの詳細については、こちらをご覧ください。
ChatGPTグループチャットの使い方

グループチャットの開始方法
まずは、ChatGPTの公式サイトへアクセスし、新規チャット画面を開きます。
グループチャットを作成するには、画面右上にある「人物アイコン」をクリックします。アイコンを押すとグループチャット作成画面が表示され、新しいグループチャットを開始できます。
既存のチャットから開始する場合は、同じ人物アイコンを選択して「参加者追加」を行います。その際、会話内容は複製され、新しいグループチャットとして生成されます。元のチャットはそのまま残るため、既存の会話が勝手に共有される心配はありません。
初回利用時には、グループ内で表示されるプロフィールとして、名前・ユーザー名・写真の登録が必要になります。
参加者の招待方法

作成後、招待リンクを生成できます(上の画像参照)。画像内の赤い枠で囲まれた部分に、共有用のリンクが表示されます。
リンクをコピーして共有すると、1〜20人まで招待することができます。
招待リンクは誰でも使用でき、参加者はリンク経由でチャットに参加可能です。また、このリンクを共有した時点で、チャット内の過去のメッセージを閲覧できるようになります。

事前にメンバーを確認できるため、安心して参加可否を判断できます。すぐに参加しない場合は「無視する」を選択して招待を閉じることができます。「無視する」ボタンを押しても、あとから招待リンクを利用して参加することも可能です。
実際に利用してみた
ここでは、ChatGPTグループチャットを実際に使用した体験をもとに、操作感や活用のポイント、便利な使い方などを紹介します。

上の画像は、実際に ChatGPTグループチャットを利用しているときの画面です。複数の参加者が同じチャット内で発言し、それに対してChatGPTがリアルタイムで回答している様子がわかります。
参加者が質問をすると、ChatGPTが内容を読み取り、要点を整理して返答してくれるため、会話の流れが自然で、リアルタイムで内容を複数人と内容を共有しながら議論が行えます。
今回の例では「AIについて教えて」という質問に対し、ChatGPTがAIの定義や種類について分かりやすくまとめて回答しています。
グループ内で情報共有しながら、その場で疑問を解決できるため、学習・企画・調査などにかなり使いやすい印象でした。

また、実際に利用したところ、上記の画像のように他の参加者が入力を開始すると、画面下部に「◯◯さんが入力中」と表示される機能が確認できました。
グループチャットに参加している全員が、誰がメッセージを入力しているのかをリアルタイムで把握できます。
この入力ステータス表示により、複数人が同時にメッセージを送信する場面でも、発言タイミングの衝突を防ぐことができ、会話の整理が容易になります。議論が複数方向へ並行して進む場合でも、入力状況を見ながら投稿できるため、メッセージの混乱を抑えた進行が可能です。

上記の画像のように、グループチャットでは画面右上のメニューから各種管理操作を行うことができます。
実際に利用してみて、メニューにある「グループから退出する」を選択すると、ワンクリックでいつでもチャットを離れられることもできました。
また、同じメニューから「グループのリンクを管理する」や「グループ名を変更する」などの設定変更もでき、用途に合わせてグループ運営を調整できます。必要に応じて参加者管理を進められるため、チャット環境を柔軟にコントロールできる仕組みが整っています。
ChatGPTのグループチャットに関するよくある質問まとめ
- ChatGPTグループチャットは誰が利用できますか?
ChatGPT Free、Go、Plus、Proのログインユーザーが利用できます。
- グループチャットで利用できる機能にはどのようなものがありますか?
参加者全員とChatGPTが同じ会話で情報共有しながら作業でき、意見整理、計画立案、情報比較、要約、アウトライン作成などを支援します。Emojiリアクションやプロフィール画像参照にも対応しています。
まとめ
ChatGPTグループチャットは、複数人とChatGPTが同じ会話空間で共同作業できる機能として試験的に提供が開始されました。
企画や議論、情報整理などの作業を1つのチャット上で効率的に進められる点が特徴で、学業・ビジネス・プライベートの幅広い場面で活用できる可能性があります。
現在は一部地域でのパイロット提供となっており、今後は対象地域や利用プランの拡大、機能改善が予定されています。

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