Claudeの「Integrations」とは?MCPとの違い、特徴、できること、対応コネクタ、料金プラン、活用事例を徹底解説!
最終更新日:2025年07月19日

- Claude IntegrationsはClaudeと外部ツールを直接接続できる機能
- ZapierやNotionなど主要サービスと連携し、自然言語での操作や情報取得・自動化が可能
- Web版でも利用でき、設定も簡単なため、非エンジニアでも導入しやすく、開発者には拡張性も提供されている
Anthropic社が提供するClaudeに新たに追加された「Integrations」機能は、ユーザーが普段使っているアプリケーションやツールとClaudeを直接つなぎ、より深いコンテキストと実行力を与える機能です。
本記事では、Integrationsの概要やMCPとの違い、できること、対応コネクタ、料金プラン、具体的な使い方、活用事例まで動画や画像を交えてわかりやすく解説します。
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目次
Claude Integrationsとは?
Today we’re announcing Integrations, a new way to connect your apps and tools to Claude.
We’re also expanding Claude’s Research capabilities with an advanced mode that searches the web, your Google Workspace, and now your Integrations too. pic.twitter.com/zSvPBZYq43
— Anthropic (@AnthropicAI) May 1, 2025
Integrationsとは、Claudeと外部アプリケーションやツールを簡単に接続する機能です。2025年5月に発表されました。
Integrationsにより、ユーザーのプロジェクト履歴やタスクの進捗状況、組織内の知識などを理解し、より文脈に即した支援が可能になります。接続済みツールの情報をリアルタイムで活用しながら、より的確で実行可能なアシスタントとして動作します。
一部のツールでは、Claudeに自然言語で指示をだすだけで編集することもでき、既に実装されていたウェブ検索機能と併せて日々のタスクをClaudeに自動的にこなさせることも可能です。
MCPとの違い
MCP(Model Context Protocol)は、AIとツールを接続するためのオープンスタンダードであり、これまではローカルサーバー経由のClaude Desktopでのみ利用可能でした。また、やや煩雑な設定が必要であり、開発経験がない人にとっては扱いが難しいものでした。
一方、Integrationsは、Web上およびデスクトップアプリに対応し、リモートMCPサーバーとの接続を可能にする機能です。ユーザーはGUI上の簡単な操作だけで、外部ツールをClaudeに接続し、クラウドベースでもローカルアプリでも柔軟に利用できます。
つまり、IntegrationsはMCPによる外部連携を多くのユーザーにとって使いやすくしてくれる機能であると言えます。
Googleが主導するA2A(Agent2Agent)プロトコルが「AIとAI(同僚)の連携」に特化しているのに対し、MCPを基にしたIntegrationsは「AIとツール(道具)の連携」に舵を切っています。
Claude Integrationsを使用するためのプラン
2025年7月時点で、Integrationsの利用は、Claudeの有料プランで提供されています。無料プランでの利用はできません。
プラン | 料金(月額) | Integrations対応状況 |
---|---|---|
Free | $0 | 非対応 |
Pro | $20(月払い) $17(年払い) | 対応 |
Max | $100(5倍使用量) $200(20倍使用量) | |
Team | $30(月払い) $25(年払い) | |
Enterprise | 要問い合わせ |
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Claude Integrationsでできること
以下では、Claude Integrationsができることを説明します。
外部ツールの情報を取得・操作
Claude Integrationsは、クラウドまたはデスクトップアプリからMCP(Model Context Protocol)サーバーと接続することで、Jira、Zapier、Notionなどの外部ツールと連携できます。
これらの接続可能な外部ツールをコネクタと呼びます。なお、接続はGUI上の簡単な操作で行うことができます。
Integrationsを通じて接続されたアプリケーション(例:Jira、Confluence、Notion)から、タスク・ドキュメント・ユーザー情報などをClaudeが直接取得し、自然言語での指示に基づいて処理を実行できます。
たとえば「My Driveの構成を教えて」といった指示をすると、Google Driveから情報を読み取り、フォルダやファイル構成、その内容を教えてくれました。
さらに、得られた情報からNotionなどでドキュメントを作成することも可能です。これにより、ユーザーの持つ情報を活用した状況にあった出力が期待できます。
複数サービス間のワークフローを自動化
複数のアプリケーションを横断するデータの取得からタスクの実行まで、Claudeとの自然な対話を通じて自動化することが可能です。
例えば、「先週の営業会議の議事録をNotionでまとめて、関連タスクをAsanaに登録して」といった指示を出すだけで、Claudeが両方のツールを操作してタスクを完了します。また、Zapierとの連携により、HubSpotやGoogleカレンダーなどの複数のアプリと連携したカスタムワークフローをClaudeから操作できます。
営業データの取得や、カレンダーに基づくミーティング資料の生成など様々な業務の自動化をClaudeが支援します。接続可能なサービスは今後も増え、できることの幅は広がっていくと考えられます。
Claude Integrationsの特徴
以下では、Claude Integrationsの特徴を3つ紹介します。
設定が簡単で導入しやすい
Integrationsの導入は非常に簡便で、アプリの設定内にあるコネクタディレクトリから連携したいサービスを選び、OAuth認証などの手順を経るだけでClaudeと各種ツールが接続されます。
ローカル拡張(例:Figmaなどのデスクトップアプリ)はClaude Desktopからインストール可能です。
Web版のClaudeでも利用可能
Claude Integrationsは、Claude DesktopだけでなくWeb版のClaudeでも利用できます。
従来のMCPはClaude Desktopのみで利用可能で、Web版では外部ツールとの連携はできませんでしたが、IntegrationsによりWeb版でも利用可能になりました。
豊富なツールと接続可能
以下はClaudeと接続可能なコネクタを抜粋した表です。各コネクタは、MCP対応サーバーを通じて接続され、自然言語操作が可能になります。
サービス名 | 主にできること |
---|---|
Google Workspace | Gmail、Google Drive、Google Docsなどの情報をClaudeから検索・参照・要約でき、メール対応や資料作成を効率化 |
Asana | タスク作成、割り当て、進行状況の更新、チーム進捗の追跡などプロジェクト管理業務を自然言語で操作 |
Zapier | 8,000以上のアプリと連携し、メール送信、CRM更新、会議設定などのカスタムワークフローを自動化 |
Canva | デザインの閲覧、要約、新規作成をClaudeから操作し、SNS投稿や資料作成を効率化 |
Cloudflare | Workersのデプロイ、R2やKVの管理、セキュリティ設定、ログ取得など、インフラ運用を自然言語で制御 |
Notion | ドキュメントやタスクの作成・整理・検索を対話形式で行い、知識管理を効率化 |
Stripe | 顧客データや取引履歴へのアクセス、サブスクリプション管理や支払い情報の取得が可能 |
Figma / Socket / Prisma | Claude Desktopと連携し、デザインデータの取得やコード生成、ローカルアプリとの連動が可能 |
詳しくは、公式のドキュメントまたはClaude内のConnectors Directoryをご参照ください。
また、カスタムコネクタを追加することで、任意のツールとClaudeをMCPサーバーで接続することができます。
拡張性が高く、開発者による独自構築も可能
開発者はカスタムコネクタを追加することで、MCPサーバーを使って任意のツールとClaudeを接続できます。つまり、自社専用の連携機能を最短30分程度で構築可能です。
Cloudflareのようなサービスを用いれば、OAuth認証やデプロイも簡略化されます。
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Claude Integrationsの使い方
Integrationsの利用は以下の3ステップで開始できます。なお、画像はWeb版のClaudeの画面になっています。
1:ClaudeのWebまたはデスクトップアプリから「コネクタ(Connectors Directory)」にアクセス
設定を開き、画像左のメニューバーからコネクタを選択します。接続可能なコネクタ一覧を開くために、コネクタを参照をクリックしてください。
2:表示される一覧から外部ツールと連携する
画像のように表示される外部ツール(コネクタ)一覧から使用したいものを選択します。今回はGoogle Driveを選択してみます。
選択すると以下の画面のようになるので、画面右上の「連携させる」をクリックし、誘導されるとおりに認証などを行いましょう。「連携させる」をクリックした以降の手順は、連携するコネクタによって異なります。
3:使用する
接続が完了すると、Claudeがツール内のデータや操作にアクセスできるようになります。
画像は、Google DriveのMy Drive内の構造について聞いた際の回答の一部です。連携先のGoogle Driveから情報を参照し、回答を作成してくれています。
なお、ローカルデスクトップ拡張はClaude Desktopアプリでのみ利用可能です。
Claude Integrationsの活用例
下記は、実際にXで投稿されている活用例です。
Notionとの連携
Connectors DirectoryからNotionと簡単に連携することができます。
さっき気がついたんだけど、
ClaudeとNotionが連携できるようになったね。
これでますます便利になりそうだ… pic.twitter.com/pilscy3Jow— 松本リオ@ITオンライン秘書 (@Rio_reach) July 16, 2025
データ分析
Claude Integrationsを活用すると、Zoho CRMからデータを取得し、分析してインタラクティブなレポートを生成させることもできます。
Zoho and Claude integrations using by we created MCPserver is powerful.
It will be increasing your business.私たちが作成したMCPserverを使用したZohoとClaudeの統合は強力です。
それはあなたのビジネスを成長させるでしょう pic.twitter.com/2K7Cv9kyun
— AIで、AI活用アプリ制作始めました (@Mac_nishio) June 15, 2025
Claude Integrationsに関するよくある質問まとめ
- Claude Integrationsとはなんですか?
Claude Integrationsは、Claudeと外部ツール(Jira、Notion、Canvaなど)を簡単にGemini CLI接続できる機能です。
接続することで、Claudeがツール内のデータやコンテキストを理解し、より実用的な支援を提供できるようになります。自然言語での操作も可能です。
- MCPとの違いは何ですか?
MCP(Model Context Protocol)はAIと外部ツールを接続するための仕組みですが、設定が複雑で、主にClaude Desktopでのみ利用可能でした。
一方、IntegrationsはWeb版にも対応しており、GUIベースの簡単な操作で接続できるため、非エンジニアでも手軽に使えるのが大きな違いです。
- Claude Integrationsにはどのような特徴がありますか?
Claude Integrationsには主に以下の2つの特徴があります。
- 設定が簡単で導入しやすい
GUIベースの「Connectors Directory」からツールを選び、OAuth認証するだけで接続完了。技術知識がなくてもすぐに使えます。 - 高い拡張性を備えている
開発者はMCPサーバーを使って独自のIntegrationを構築可能。Cloudflareなどの支援を活用すれば、実装も簡単です。
- 設定が簡単で導入しやすい
まとめ
Claude Integrationsは、外部ツールとの連携によりClaudeでできることを拡張する機能です。従来のMCPと比べ、ClaudeのWebアプリでも使える点や設定が比較的簡単である点が特徴で、プロジェクト管理・顧客対応・デザイン制作・財務処理など多様な業務に対応できます。
今後さらに多くのコネクタが追加される予定で、Claudeを業務の中心的なAIアシスタントとして活用したい方にとって、重要な機能となるでしょう。
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