ClaudeとSlackの連携で何ができる?接続方法、実際に使ってみた結果を徹底解説!
最終更新日:2025年10月11日

- ClaudeとSlackの連携は2つの方法があり、SlackにClaudeを直接追加するか、SlackをClaudeに接続
- スレッド返信の下書きやDMでのリサーチ支援、AIアシスタントパネルからの即時利用ができる
- 会議準備やプロジェクト進捗整理、新規メンバーのオンボーディング支援、ドキュメント化に活用できる
- 利用にはSlack App Marketplaceからのアプリ承認とClaudeアカウントの認証が必要でコネクターはClaude Team/Enterpriseプランで利用可能
2025年10月2日にAnthropic社の人気LLMプラットフォームClaudeとSlackの連携機能が発表されました。
Slack上で直接Claudeを利用する、あるいはSlackをClaudeに接続することで、会話やドキュメントの検索、会議準備、レスポンス作成などをシームレスに実行できるようになります。
本記事では、ClaudeとSlackを連携することでできることや導入手順、実際に使ってみた結果、上級者向けのAPI接続までを徹底的に解説します。 LLMに強い会社・サービスの選定・紹介を行います 今年度LLM相談急増中!紹介実績1,000件超え! ・ご相談からご紹介まで完全無料 完全無料・最短1日でご紹介 LLMに強い会社選定を依頼する
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目次
ClaudeとSlackを連携してできること
Claude is now available in Slack.
Chat with Claude through DMs, tag @.Claude in threads, or use the AI assistant panel—with access to web search, document analysis, and your connected tools. pic.twitter.com/qbRcuXl8aR
— Claude (@claudeai) October 1, 2025
ClaudeはAnthropicが開発するLLM(大規模言語モデル)で、リサーチや文章作成、ドキュメント分析など幅広い作業をサポートできます。一方、セールスフォース社の大型買収でも話題になったSlackはチームのチャットコミュニケーションや情報共有に特化したプラットフォームです。
Slack上でClaudeを使う場合でも、ClaudeからSlackの情報を活用する場合でも、日常的なやり取りの中にAIを組み込み、業務効率を高めることが可能になります。
Claudeは、Integrations機能により数々のオフィスツールとの連携を進めており、Slackに加えて、Google WorkspaceやNotionとの連携も可能です。
Slack上でClaudeを活用する場合
SlackにClaudeを追加すると、大きく分けて三つの方法から、利用者は既存のClaude機能であるWeb検索やドキュメント分析をSlack内で利用できます。
一つ目は、DMでClaudeと対話しながらリサーチや文章作成を進める方法です。設定が完了するとSlackのDM欄にClaudeが現れ、やり取りができるようになります。
二つ目は、@Claudeをスレッドにメンションする方法です。会話の流れを踏まえた返信案を自動生成し、共有前に編集や再生成が可能になります。
この場合は、まず利用者しか見ることのできない状態で出力され、問題がなければ出力内容をポストできるという流れになっています。
三つ目の方法は、SlackのAIアシスタントパネルからClaudeを呼び出して、進行中の会話を妨げずに情報収集やアイデア出しすることが可能です。
ClaudeにSlackを接続する場合
Slackコネクタを利用してSlackの情報をClaudeに接続すると、Claudeはチャンネル履歴やファイル、DMを横断的に検索し、会議準備や資料作成に必要な情報を抽出できるようになります。
例えば、会議前に関連するスレッドやドキュメントを整理して要点をまとめたり、複数チャンネルから進捗情報を集約してプロジェクトの全体像を把握したりできます。
また、新しいメンバーが過去の議論や共有資料を理解するためのサポートや、チームの会話内容を正式なドキュメントに整えるといった活用も可能です。
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ClaudeとSlackを連携する料金
ClaudeとSlackの連携は、利用する環境によって必要な条件が異なります。
まず、ClaudeアプリをSlackで利用する場合は、Slackの有料プランのワークスペースが対象となります。この場合、Claudeは無料プランでも使用することができます。
一方で、SlackをClaudeに接続してSlackのメッセージやファイルをClaudeから利用するには、ClaudeのTeamプランまたはEnterpriseプランに加入する必要があります。
以下は料金表になります。
プラン名 | 料金 |
---|---|
Slack プロプラン | ¥1,050 / 1人あたり月額(月払い) |
Slack ビジネスプラスプラン | ¥2,160 / 1人あたり月額(月払い) |
Claude Team プラン(標準) | $25 / 月(年額契約時) |
Claude Enterprise プラン | 要問い合わせ(Contact Sales) |
料金は、随時変更の可能性があるため、最新の料金は公式サイトにてご確認ください。
Slack 料金
Claude 料金
SlackにClaudeを導入する方法
ClaudeをSlackで利用するには、Slack App MarketplaceからClaudeアプリを追加する必要があります。
- ワークスペースの管理者が以下で示すようにAdd to SlackからSlackにClaudeをインストールしましょう。
- ユーザーが自身のClaudeアカウントで認証することで利用を開始できます。
方法はいくつかありますが、例えばいずれかのチャンネルかスレッドで@claudeとClaudeをメンションするとアカウントの認証が要求されます。 - 画面の指示通りに、自身のアカウントとの連携を済ませましょう。
なお、Slackのワークスペースは有料プランである必要がある一方で、ユーザー個々人のClaudeアカウントは無料アカウントでも使用することができます。
ClaudeにSlackを接続する方法
前提として、SlackでClaudeが使える状態になっている必要があります。さらに、SlackコネクターをClaudeに接続する場合は、ClaudeのTeamまたはEnterpriseプランへの契約が必要となります。
接続する際には、Slackコネクタを有効化して設定を行うことで、Slackのメッセージやファイルにアクセスできるようになります。
実際にClaudeとSlackを接続してみました
AI Market編集部で実際にSlackにClaudeを導入し、利用してみました。
ClaudeにDM
上記画像は、ClaudeにDMした様子です。
通常のClaudeと同じように使えるため、Slackで作業をしている際にClaudeを開く手間がなくなる点は非常にいいです。
これまで、文章の要約や翻訳、アイデアの壁打ちにはブラウザでClaudeを開き、Slackから情報をコピー&ペーストし、またSlackに戻る手間が発生していました。この「コンテキストスイッチ」は、集中力を削ぎ、思考の勢いを止めてしまいます。
思考のスイッチが入らないので快適に思考作業を進められます。
@Claudeをチャンネルでメンション
次に、Claudeをチャンネルでメンションして使ってみました。
上記画像のように、出力内容が即座にポストされるわけではなく、自身にのみ見える形で表示されるようになっています。必要であれば修正し、問題なければ緑色の「Post to thread」を押すことでスレッドへポストさせることが可能です。
実際の利用をきちんと想定した設計になっていると感じました。
Slack上で@Claudeとメンションするだけで、あらゆる操作が完結します。長文スレッドの要約、顧客からの英語メールへの返信ドラフト作成、ブレインストーミングのアイデア出しなど必要な時に必要な場所で即座にClaudeの支援を受けられます。
Claudeは、指定したチャンネルやスレッドの内容を学習し、その要点をまとめてドキュメント化したり、Q&A対応をしたりすることが可能です。「プロジェクトXの最終決定事項は何だっけ?」とClaudeに聞けば、関連するやり取りを基に回答を生成してくれます。
これにより、より本質的な議論と迅速な意思決定に集中できます。
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高度なカスタマイズ必要ならAPI連携という選択肢
より高度なカスタマイズを求めるなら、Anthropicが提供するAPIを利用した独自開発も視野に入ります。
例えば、「特定の顧客からの問い合わせチャンネルに投稿があった場合、自動で社内DBの顧客情報を参照し、回答案をClaudeに生成させて下書きスレッドを作成する」といった、自社の業務フローに完全に統合された高度な自動化が可能になります。
構成としては、SlackのEvents APIを利用して特定のイベント(例:特定の絵文字リアクション)をトリガーに、自社サーバー経由でAnthropicのClaude APIにリクエストを送信する方法がよく使われます。そして、ClaudeからのレスポンスをSlackのWeb APIを使って特定のチャンネルに投稿する、というフローです。
API利用料が発生しますので、まずは公式アプリで価値を検証し、費用対効果を見極めた上でカスタム開発を検討するのが賢明なアプローチです。
Claude Slack連携についてよくある質問まとめ
- ClaudeはSlack内のすべてのメッセージにアクセスできますか?
Claudeは利用者が閲覧可能なチャンネルやDMに限定してアクセスします。
Slackの既存の権限や組織のセキュリティポリシーに従い、許可されていない会話やチャンネルにはアクセスできません。
- ClaudeをSlackで使うには料金がかかりますか?
ClaudeアプリはSlackの有料プランのワークスペースで利用できます。Slack Marketplaceからアプリを追加し、Claudeアカウントで認証する仕組みです。
Slackコネクターを利用する場合はClaudeのTeamまたはEnterpriseプランが必要です。
まとめ
ClaudeとSlackの連携は、チームの効率性を引き上げる機能になっています。直接SlackでClaudeを使うことで即時的な補助を得られ、SlackをClaudeに接続すればSlackからの情報を利用した包括的な情報整理が可能になります。
導入もSlack MarketplaceとClaudeの設定画面から簡単に行えるため、AIを業務に自然に取り入れたいチームにとって有用な選択肢といえるでしょう。

AI Market 運営、BizTech株式会社 代表取締役|2021年にサービス提供を開始したAI Marketのコンサルタントとしても、お客様に寄り添いながら、お客様の課題ヒアリングや企業のご紹介を実施しています。これまでにLLM・RAGを始め、画像認識、データ分析等、1,000件を超える様々なAI導入相談に対応。AI Marketの記事では、AIに関する情報をわかりやすくお伝えしています。
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