生成AIを活用するゲームスタジオのAI Frog Interactive、シードラウンドの資金調達を完了
最終更新日:2023年07月05日
株式会社AI Frog Interactiveは、2023年6月21日、シードラウンドの資金調達を完了したと発表した。
AI Frog Interactiveは、生成AIなどの最新のAI技術を積極的に活用する形でインディーズゲーム開発を行う企業だ。今回獲得した資金は、コード名「Project Genesis」で開発中の新作オリジナルゲーム(2024年発売予定)に向けて、事業基盤や開発研究体制の強化などに充当される。
<本ニュースの10秒要約>
- 生成AIの活用で、少人数ながら効率が良い開発環境を実現したゲームスタジオ、AI Frog Interactive
- 2024年発売予定の新作「Project Genesis」でも、性能向上の進む生成AI技術を効率的かつ実践的に応用
- 調達の引受先であるバリーンスタジオやmonoAI technologyも、AI Frog InteractiveのAI技術に期待
最新のAI技術を開発業務で活用しているAI Frog Interactive
ビデオゲーム市場は、全世界における今後5年間の成長率が150%にまで達するとも予測されており、まだまだ大きな可能性を秘めている。ネット環境の普及などによってゲームの販売が全世界的に容易となり、また基盤技術となるゲームエンジンの利用コストも以前より安価となった。また近年登場した生成AIは、ゲーム開発プロセスの大幅な効率化を実現。「マイクロゲームスタジオ」と呼ばれる小さなチームであっても優れたゲームを開発できる可能性が、広がりつつある。
こうした動きの中でAI Frog Interactiveも、少人数のインディーズゲーム開発スタジオとして事業を開始した。同社は、ゲーム業界における高い経験値を持つスタッフによってチームを構成すると共に、生成AIといった最新のAI技術を開発業務で積極的に活用。品質の高いオリジナルゲームを、少人数ながら効率よく開発できる環境を実現している。
「Unreal Engine 5」を採用した新作「Project Genesis」
AI Frog Interactiveが現在注力しているのは、新たなオリジナルゲーム「Project Genesis」の開発だ。この「Project Genesis」では、ゲームエンジンとして米Epic Games社のゲームエンジン「Unreal Engine 5」を採用。次世代のリアルタイム3Dコンテンツ/体験を柔軟に作成できる「Unreal Engine 5」を活かし、将来的な拡張を想定しつつ開発を進めている。
「Project Genesis」の開発ではまた、急激な性能向上の進む生成AI技術についても、効率的かつ実践的に応用するための技術開発を展開。生成AIの背景を3D化して「Unreal Engine 5」に持ち込むといったテストを実施するなど、検証が日々行われている。
全世界のユーザーが楽しめるゲームの開発/発売へ
AI Frog Interactiveが今回完了したシードラウンドの資金調達は、J-KISS型新株予約権の発行として実施された。主な引受先として、株式会社バリーンスタジオ代表取締役・堀誠一氏やXVC有限責任事業組合、monoAI technology株式会社が名を連ねている。
引受先となった堀誠一氏は、AI Frog Interactiveが情熱と知見を持ってインディ市場に挑戦していることを評価。また、同氏のバリーンスタジオもAI分野には注力しているため、AI Frog Interactiveが進めるゲーム開発での生成AIの活用には注目しているという。またmonoAI technologyは、メタバース市場の発展に資する技術として生成AIに注目しており、AI Frog Interactiveが高品質なコンテンツ制作のワークフローをAI技術で改善することに期待している。
AI Frog Interactiveは、今回得た資金を最大限に活かし、全世界のユーザーが楽しめるゲームの開発/発売に向かうとしている。
参照元:PRTIMES
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