神戸の須磨パティオがAI案内人「さくらさん」を導入。人間とAIのハイブリッド接客で顧客満足度向上へ

2024年7月1日、株式会社ティファナ・ドットコムの「AIさくらさん」が、兵庫県神戸市の須磨パティオに導入された。このAI案内システムは、生成AI（ジェネレーティブAI）によるリアルタイム回答生成と自然な会話機能を備え、必要に応じてオペレーターによる遠隔通話も可能だ。

須磨パティオのリニューアルプロジェクトの一環として導入され、DX推進と顧客サービス向上を目指している。AIと人間のハイブリッド接客により、増加する問い合わせに効率的に対応し、新たな買い物体験を提供する。

＜本ニュースの10秒要約＞

• 神戸市の須磨パティオに対話型AI「AIさくらさん」を導入。生成AIによるリアルタイム回答と必要時の有人対応を実現
• 店舗情報、イベント案内、駐車場利用案内など、多岐にわたる問い合わせにAIが対応。顧客サービスの質向上を図る
• リニューアルプロジェクトの一環としてDX推進を加速。今後もAI機能を拡張し、顧客ニーズへの即応性を高める方針

AIさくらさん導入の背景と期待される効果

須磨パティオは、神戸市営地下鉄沿線に位置する郊外型ショッピングセンターだ。運営会社の株式会社こうべ未来都市機構は、スマートフォン用ポイントアプリの導入など、サービス拡充に積極的に取り組んでいる。

しかし、新サービス提供に伴う業務増加や、リニューアルオープンに向けた問い合わせ件数の増加が見込まれることから、AIさくらさんの導入を決定した。AIさくらさんは、生成AIを活用してリアルタイムで顧客の問い合わせに対応し、タッチパネルや音声による自然な会話を通じて情報提供を行う。

さらに、必要に応じてオペレーターによる遠隔通話機能も利用可能だ。この導入により、インフォメーションスタッフの業務負荷軽減と、24時間対応可能な案内サービスの実現が期待される。

AIさくらさんの機能と提供サービス

AIさくらさんは、須磨パティオ3番館2階に設置され、多岐にわたる案内サービスを提供する。主な案内内容には、ショッピングセンター内の店舗情報や営業時間、イベント情報やプロモーションの案内、駐車場の利用案内とアクセス情報、神戸ウェストメンバーズカードに関する情報などが含まれる。

AIさくらさんの特徴は、最新の生成AI技術を活用したリアルタイムの回答生成能力だ。これにより、顧客の多様な問い合わせに柔軟に対応することが可能となる。また、音声認識技術を用いた自然な会話インターフェースにより、幅広い年齢層の利用者が直感的に操作できる。

さらに、AIだけでは対応が難しい複雑な問い合わせや、より詳細な案内が必要な場合には、オペレーターによる遠隔通話機能を利用して、人間のスタッフによるサポートを提供する。

AIさくらさんの技術的特徴と導入メリット

AIさくらさんは、ChatGPTや画像生成AIなど最新のAI技術を搭載しており、高度な対話能力と視覚的な情報提供を実現している。また、AI関連特許や品質保証・クラウドセキュリティなどの各種ISO取得により、安全性と信頼性を担保している。

導入にあたっては、クライアントの業務内容に合わせて短期間で独自カスタマイズが可能であり、運用やメンテナンス作業も完全自動化されているため、導入後の管理負担が少ないのも大きな特徴だ。

これらの特徴により、AIさくらさんは駅や商業施設、Webサイト、電話でのAI接客・アバター接客など、様々な業種・シーンで活用されている。須磨パティオにとっては、AIさくらさんの導入により、人件費の削減や24時間対応の実現、さらにはデータ分析による顧客ニーズの把握など、多面的なメリットが期待できる。

今後の展望

須磨パティオにとって、AIさくらさん導入はDX推進の重要な一歩となる。今後もDXの取り組みを続け、顧客サービスの向上を図るとしている。

AIさくらさんは今後も機能をさらに拡張し、顧客のニーズにより即応できるよう進化させていく方針だ。

参照元：PR TIMES

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