AIプロテオミクスのaiwell、北海道・十勝のコントレイルを引受先として第三者割当増資を実施
最終更新日:2023年12月14日
aiwell株式会社は、2023年12月11日、合同会社コントレイルを引受先として第三者割当増資を実施したと発表した。
aiwellは、AIプロテオミクスの社会実装に取り組む東京工業大学発ベンチャー認定企業だ。コントレイルは北海道・十勝地域のベンチャーを支援する企業であり、aiwellが次世代タンパク質解析サービス「ai-PoP」により道内の農業/酪農などを支援していることを受け、今回の増資を引き受けている。
<本ニュースの10秒要約>
- AIプロテオミクスの社会実装に取り組む東京工業大学発ベンチャー企業、aiwell
- AI画像判断で診断を支援する技術も開発、北海道にて農業の生産効率化なども支援
- 十勝のベンチャー企業を支援するコントレイルがaiwellを評価、引受先として参画
あらゆる生物の予兆/変化を発見するAIプロテオミクス
aiwellは、AIプロテオミクスの実用化を進める企業として2018年に設立された。同年から東工大との共同研究を開始し、翌2019年4月には協働研究拠点を東工大の学内に設立している。
AIプロテオミクスとは、タンパク質の変化からあらゆる生物の予兆/変化を発見する技術だ。人間や動物をはじめタンパク質を持つあらゆる生命体は、この技術によって未病に向けた効果的な処置/予防を行うことが可能となる。
AIプロテオミクスは既に、アトピー性皮膚炎が発症する機構の解明や低レベル放射線が生体へ与える影響の把握といった研究成果も出ている。aiwellは、このAIプロテオミクスの社会実装に取り組み、疾病の自覚症状が出る前にAIの画像判断で診断を支援する技術も開発。この技術により、2022年には特許も取得した。
北海道を重点地域として様々な研究開発/提案を行う
aiwellはまた、北海道を重点地域として様々な研究開発/提案を行ってきた経緯も持つ。牛/豚の生産効率化や、競走馬の怪我/病気の早期発見、またスポンサーとしても関わるプロスポーツチームにおける健康管理など、AIプロテオミクスを活用する形で様々な支援を行ってきた。
こうした支援を通じて得た知見を活かして同社は、2022年9月よりタンパク質解析サービス「ai-PoP(aiwell Investigation for Profile of Protein)」の販売を開始。この「ai-PoP」は、簡便なプロテオミクスを用いて人や動植物のタンパク質を分析し、アクシデントの根拠となるバイオマーカーを探索・特定することで、早期診断や生産性向上を可能にするというものだ。開発と販売には、住友商事北海道株式会社も参画している。
第一次産業分野における「ai-PoP」普及を目指す
aiwellの第三者割当増資における引受先となったコントレイルは、十勝地域のさらなる活性化を目的として、株式会社山忠HDと株式会社そらが共同設立した合同会社だ。十勝で起業をしようとする起業家や、十勝のベンチャー企業への支援を手がけている。
コントレイルは、先端技術を用いた農業などの支援を北海道内で展開するaiwellを高く評価。世界に先駆けたタンパク質の解析技術で十勝の生産物をサポートすべく、引受先としての参画を決定した。
今回の調達資金によりaiwellは、独自研究所の設備や人員採用への投資を予定。十勝地域を中心とする形で、第一次産業分野における迅速な「ai-PoP」の普及を目指すと共に、北海道地域企業との連携もより一層推進するとしている。
参照元:PRTIMES
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