Kinkaku、あらゆるStable Diffusionモデルで画像生成可能なWebサービス「Akuma.ai」正式版を提供開始
最終更新日:2023年12月16日
Kinkaku株式会社は、2023年10月3日、画像生成クラウドAIサービス「Akuma.ai」正式版の提供を開始した。
Kinkakuは、インターネットサービスの企画・開発・運営を手がける企業だ。「Akuma.ai」は、あらゆるStable Diffusionモデルで画像生成が可能なWebサービスであり、ゲームや二次元コンテンツ制作のために開発されている。
<本ニュースの10秒要約>
- あらゆるStable Diffusionのモデルで画像生成が可能、作業は全てクラウド上で完結
- アカウント登録だけで、上級者向けツールのように設定を自由自在にコントロールできる
- ファインチューニングのインフラ基盤/ノウハウ提供や、2D対応の生成機能も開発へ
業務の大幅な圧縮を可能にする生成AIを、ゲーム/アニメ制作に活用
近年、ゲーム/アニメは日本を代表する2大コンテンツとして広く認識されるようになり、その人気は世界規模で広がりを見せるようになった。しかしその制作現場では、今なお予算と戦いながらのコンテンツ作りを常に強いられており、限られたリソースの中で多くの才能あるクリエイターやスタッフが疲弊している。
こうした状況において生成AIは、業務の大幅な圧縮を可能にする点で大きな期待が寄せられている。ゲーム/アニメ制作のパイプラインへ画像生成AIを取り入れるには多くの課題があるが、業務によっては2週間の制作時間を2時間にまで圧縮できるAIの魅力は大きい。
現状の生成AIの使いづらさを取り除いたシンプルなソフトウェアを多角的に生み出せば、ゲーム/アニメ制作へのAI導入はさらに進むとKinkakuは判断。そのためのサービスの一環として今回、「Akuma.ai」正式版のリリースに至った。
あらゆるStable Diffusionのモデルで画像生成ができる「Akuma.ai」
「Akuma.ai」は、あらゆるStable Diffusionのモデルで画像生成ができるWebサービスだ。生成は、モデルをクラウド上にアップロードするだけで行われ、全ての作業がクラウド上で完結する。環境構築やハイスペックなGPUは不要であり、独自のモデルを使うためのセットアップも必要ない。アカウント登録だけで、「Stable Diffusion web UI」などの上級者向けツールのように設定を自由自在にコントロールできる。
「Akuma.ai」におけるStable Diffusionモデルへの対応についてKinkakuは、Stable Diffusionそのものの人気に加えて、Stable Diffusionをファインチューニングしたモデルが世の中に無数に存在している現状を指摘。「自分のデータを使って独自のAIモデルをトレーニングしたい」といったニーズが増えている状況も考慮した形で、「Akuma.ai」を開発している。
独自モデルのトレーニングをクラウド上で行えるよう、機能拡張へ
「Akuma.ai」についてKinkakuは、今後も機能拡充を進める予定だ。
Stable Diffusionの最新手法を用いた出力コントロールを誰でも簡単に使えるよう「Akuma.ai」の機能を拡充し、一貫性のある生成の実現を図る。また、誰でも自分のデータを使って独自モデルのトレーニングをクラウド上で行えるよう、ファインチューニングのインフラ基盤/ノウハウの提供も予定。さらに、2Dアニメーションや3Dアセットといったゲーム・二次元コンテンツ制作に必要なメディアの生成機能も開発するとしている。
Kinkakuは今後も、「人にできることを増やしたい」という思いで「Akuma.ai」の開発に取り組むとしている。
参照元:PRTIMES
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画像生成に使われる技術と仕組みをこちらの記事で詳しく説明していますので併せてご覧ください。
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