Amazon、ショッピングの多様な質問に自動回答する生成AIチャットボット「Rufus」発表
最終更新日:2024年02月16日
米Amazon社は、2024年2月2日、ショッピング向け生成AIチャットボット「Rufus」を発表した。
「Rufus」は、通販サービス「Amazon」上の商品カタログ/顧客レビュー/Q&Aなどを学習することによって、ショッピングに関する顧客の質問に自動で回答できるチャットボットだ。質問/回答の文脈に基づく形でパーソナライズされたレコメンド情報も提供でき、利用者はさらなる質問を投げかけることもできる。
<本ニュースの10秒要約>
- ショッピングに関する質問に自動回答、レコメンド情報も提供する「Rufus」
- 「Amazon」上の商品カタログ/レビューなどを学習、詳細な絞り込みも実現
- 一部の顧客にベータ版を提供した後、米国の顧客に向けて段階的に展開予定
25年以上にわたってAIを広範囲に活用してきたAmazon
Amazon社は、「Amazon」の顧客経験を向上すべく、25年以上にわたってAIを広範囲に活用してきた。ショッピング時に顧客へ提供するパーソナライズされたレコメンド情報をはじめとして、ドローン配送や「Alexa」の会話機能、また「Amazon Go ストア」といったサービスを、同社はAIによって強化している。
こうした取り組みの中で同社は、ほぼ全て顧客エクスペリエンスを変え得る新技術として生成AIに注目。2023年には、ショッピングをさらに簡単かつ便利にすべく、AIを活用した新しい生成機能を「Amazon」に多数導入した。この取り組みでは、インサイトの迅速な理解に役立つレビューのハイライト生成や、パーソナライズされたサイズ ガイダンス/洞察などを提供。また販売パートナーに向けても、より魅力的で効果的なタイトルや商品説明の作成支援サービスなどを提供している。
自動で回答するショッピングアシスタント「Rufus」
AIを活用した取り組みの一環としてAmazon社は今回、「Rufus」を発表するに至った。
「Rufus」は、様々なショッピングニーズや製品に関する質問に、自動で回答するショッピングアシスタントだ。比較情報の提供も可能であり、質問/回答の会話内容を解析することでレコメンド事項も自動で作成できる。AIの学習には、「Amazon」の広範な製品カタログおよびカスタマーレビュー/コミュニティQ&A、そしてウェブ上の情報を活用。ショッピングアシスタントのエキスパートとして、より顧客にパーソナライズされた対応を可能にした。
「Rufus」によって顧客は、検索結果の絞り込みをを自らの言葉で指定することもできる。また、「ランニング シューズを購入するときに何を考慮するべきか」「トレイルランニングシューズとロードランニングシューズの違いは何ですか?」といった質問をすることも可能だ。
AIモデルのさらなる改善に取り組む予定
Amazon社は生成AIを未だ初期段階にあると考えており、このテクノロジーが常に正確に機能するとは限らないと判断し、AIモデルのさらなる改善に取り組む予定だ。そのため今回の「Rufus」発表も、モバイルアプリの一部の顧客に向けたベータ版提供として実施。利用する顧客にはフィードバックを残すことを推奨し、自由形式のフィードバックを提供するオプションも用意していいる。
同社は今後、米国の顧客に向けて「Rufus」を段階的に展開する予定だ。
参照元:aboutamazon.com
チャットボットの導入事例を詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。
AI Market ニュース配信チームでは、AI Market がピックアップするAIや生成AIに関する業務提携、新技術発表など、編集部厳選のニュースコンテンツを配信しています。AIに関する最新の情報を収集したい方は、ぜひ𝕏(旧:Twitter)やYoutubeなど、他SNSアカウントもフォローしてください!
𝕏:@AIMarket_jp
Youtube:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
過去のニュース一覧:ニュース一覧
ニュース記事について:ニュース記事制作方針
運営会社:BizTech株式会社
ニュース掲載に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-press@biz-t.jp