AIネイティブ企業のAppier、AIを活用した次世代CDPの構築を目指して米Woopra社を買収
最終更新日:2022年10月13日
Appier Group 株式会社は、2022年10月12日、AIを活用した次世代CDP (カスタマーデータプラットフォーム) の構築を目的として米Woopra社を買収したと発表した。
Appierは、ビジネスの意思決定を支援するAIソリューションをグローバルに提供している企業だ。Woopra社は米国・欧州にてSaaSプラットフォームの幅広い顧客基盤を有しており、同市場でのポジション強化を目指してAppierは今回の買収に至っている。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- AIネイティブ企業のAppierが、次世代CDPの構築を目指してSaaSプラットフォーム企業を買収
- AppierのAIソリューション「AIXON」に、Woopra社の分析およびデータの可視化技術を統合
- 米国・欧州に幅広い顧客基盤を持つWoopra社の強みも活かし、CDPを世界中の企業に提供
世界のCDP市場は大幅に拡大している
Appierは、「AI x SaaS」のAIネイティブ企業として、2012年の創業時より企業のDX加速に貢献するAIソリューションを提供している。「ソフトウェアをよりスマートに、AIでROIを向上させる」というミッションを掲げて「AIXON」などをグローバルに展開しており、アジア太平洋地域・欧州・米国にて17の拠点も持つ。
世界規模のビジネスを展開する中で同社は、世界のCDP市場が大幅に拡大していることに注目した。同時に、CDPの運用に際して多くの企業がデータ分析の成熟度が低いままであることにも着目。同社が持つAIの強みやマーケティング分野の高度な知見は、CDPにおけるこれらの課題の解消において有効であると考え、次世代CDPの構築に取り組み始めた。
多業種にまたがる幅広い顧客基盤を持つWoopra社
このCDP構築のためにAppierが買収したWoopra社は、詳細なデータとインサイトで企業の顧客エンゲージメントを可能にするSaaSプラットフォームを提供しており、米国・欧州において多業種にまたがる幅広い顧客基盤を持つ。
今回の買収により、Woopra社が持つ優れた分析およびデータの可視化技術は、Appierの「AIXON」に統合されることとなった。この統合により「AIXON」は、予測分析について最もインテリジェントかつ有益な顧客データの構築が可能となっている。
AI主導のデータ分析の下で稼働する次世代CDP
Appierの次世代CDPは、AI主導のデータ分析の下で、マーケティング・インサイトからエグゼキューションまでをシームレスかつ効果的に実行する。ファーストパーティデータから360度の包括的な顧客プロファイルを構築した上で、ユーザー中心のインサイトに満ちた分析と可視化されたデータを提供。エンドユーザーの行動を正確に予測すると共に、機械学習の自動モデル構築によってユーザー獲得とエンゲージメント戦略も効果的に実施する。
このCDPを利用する企業は、高度なユーザーデータ統合と包括的な顧客プロファイルの恩恵を受けることができる。ワンクリックで顧客データを統合・同期し、カスタマージャーニー全体を通してあらゆる顧客接点をリアルタイムに分析することが可能になる。
顧客体験を革新できるようCDPのイノベーションを推進
今回のWoopra社買収によりAppierは、業界最高峰のCDPを世界中の企業に提供することが可能になったと自負。今後は、あらゆる企業がAIの力で顧客体験を革新できるようCDPのイノベーションを推進すると共に、デジタル環境で働く現代のマーケティング担当者に向けて創造的なソリューションを提供するとしている。
参照元:PRTIMES
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