行動認識AI技術を活用したAI警備システム「アジラ」、東京・新川の高層マンションに初導入
最終更新日:2024年06月24日
株式会社アジラは、2023年3月16日、同社のAI警備システム「アジラ」が高層マンション「リバーシティ21新川」に導入されたと発表した。
「アジラ」は、行動認識AI技術を基にして既存のカメラからの異常行動/不審行動検出を実現した警備システムだ。「リバーシティ21新川」は、東京都中央区新川に立地する地上35階建て地下4階建てのマンションであり、高層マンションへの「アジラ」導入は今回が初となる。
<本ニュースの10秒要約>
- 既存の防犯カメラをAI化して異常行動/不審行動を検出するAI警備システム「アジラ」
- 数百台におよぶカメラ映像から異常行動/不審行動を24時間監視。警備員の業務も軽減
- 導入されたマンションでは、混雑状況の検知機能などを用いてエネルギー使用量も削減
行動認識AIについて世界レベルの技術を持つスタートアップ企業、アジラ
アジラは、行動認識AIについて世界レベルの技術を持つスタートアップ企業だ。日本人とベトナム人によって共同設立されて以来、「AIの民主化」の実現を目指して行動認識の分野にて事業を展開し、世界各国のエンジニアから注目を集めている。
同社は、人々の安全・安心に対する意識が近年高まり、社会インフラや大型施設などに防犯対策として多数のカメラが設置されるようになったことに注目。犯罪の未然防止や緊急/救急要請の迅速化への要望が増えていることにも着目し、AI警備システム「アジラ」を開発するに至った。
既存のカメラによる異常行動の検知を実現した「アジラ」
「アジラ」は、世界トップクラスの行動認識AI技術を活用し、既存のカメラによる異常行動の検知を実現したAI警備システムだ。
同システムでは、社会インフラや大型施設などに設置された防犯カメラの映像をAIが分析し、転倒/卒倒/ケンカ/破壊行動といった異常行動や千鳥足/ふらつき/違和感行動などの不審行動を検出。検出時には瞬時に映像を通知することで、異常行動/不審行動の見逃しや見落とし、また映像をモニタリングする警備員の業務軽減を可能にした。
「アジラ」のAIは、各カメラ画角における通常行動も自律学習することで、これらの通常行動から逸脱した不審な行動や予期しない危険行動を「違和感」として検知することもできる。またAIを用いるため、24時間365日休みなく監視が可能であり、数百台におよぶカメラ映像の分析も実現。防犯カメラをそのまま利用するため、初期コストの負担がないという利点も持つ。
施設利用の状況や人の動きに合わせた空調/照明運用も実現
今回「アジラ」が投入された「リバーシティ21新川」は、隅田川にかかる中央大橋の北側袂に立つ、総戸数505戸の高層マンションだ。
同マンションの運用を担うアクサ・リアル・エステート・インベストメント・マネジャーズ・ジャパン株式会社は、「アジラ」が持つ先進的な防犯検知機能に加えて、同システムがマンションのエネルギー使用量削減にも活用できると判断。人数カウントや混雑状況の検知といった同システムの機能を用いて、施設利用の状況や人の動きに合わせた空調/照明運用も進めるべく、今回の導入を決定している。
アジラは今後、「アジラ」を快適な施設を実現するプロダクトとするべく、さらなるアップデートを予定。「万引き予兆検知」や「利用者の動線を分析する機能」などの実装も予定している。
参照元:PRTIMES
画像認識の仕組みや種類を詳しく知りたい方はこちら、また、画像認識に強い開発会社をお探しの方はこちらの記事をご参考ください。
AI Market ニュース配信チームでは、AI Market がピックアップするAIや生成AIに関する業務提携、新技術発表など、編集部厳選のニュースコンテンツを配信しています。AIに関する最新の情報を収集したい方は、ぜひ𝕏(旧:Twitter)やYoutubeなど、他SNSアカウントもフォローしてください!
𝕏:@AIMarket_jp
Youtube:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
過去のニュース一覧:ニュース一覧
ニュース記事について:ニュース記事制作方針
運営会社:BizTech株式会社
ニュース掲載に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-press@biz-t.jp