AI警備システム「アジラ」がクラウド録画サービス「Safie」と連携、異常行動の即時検知を実現
最終更新日:2023年03月01日
株式会社アジラは、2023年2月27日、同社のAI警備システム「アジラ」がセーフィー株式会社のクラウド録画サービス「Safie」とシステム連携を開始したと発表した。
「アジラ」は、既存の警備カメラ映像を行動認識AI技術で分析することで異常行動を検出する、施設向けの警備システムだ。「Safie」との連携は、異常行動の即時検知システム構築が目的であり、同年2月24日からは東京・八重洲にて実証実験も開始されている。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- 行動認識AI技術でカメラ映像を分析、異常行動を検出する施設向け警備システム「アジラ」
- 「Safie」と連携し、異常行動/不審行動を即時検知できるシステムを構築。遠隔把握も可能に
- 東京建物八重洲ビルにて2月24日より実証実験を開始、警備業務の効率化を実現
不審行動をカメラ映像から検出、モニタリングする警備員の業務を軽減
「アジラ」は、既存のカメラをAI化できるAI警備システムだ。世界トップクラスの行動認識AI技術により、転倒/卒倒/ケンカ/破壊行動といった異常行動や、千鳥足/ふらつき/違和感行動といった不審行動をカメラ映像から検出し、通知することができる。映像をモニタリングする警備員の業務を軽減し、見逃し/見落としの削減も可能にした。
異常行動の検出にあたり「アジラ」では、特許も取得した「違和感検知」技術を用いる。通常行動から逸脱した動きを「違和感」として検知するこの技術では、各カメラ画角における通常行動のAI自律学習も実現。不審な行動をより網羅的に捕捉することで、事件事故の未然防止を可能にしている。
数百台規模のカメラ映像をAIで24時間365日モニタリング
「アジラ」はまた、数百台規模のカメラ映像をAIで24時間365日モニタリングできるという利点も持つ。人の眼だけでは対応が困難な量の映像を常時監視することで、些細な動きも見逃さず、広範囲における見落としの軽減も実現した。さらに、サーバー1台で50台分の映像を処理できるなど、コストの削減も可能となっている。
「アジラ」の解析で用いる映像は、既存の監視カメラなどで撮影されたものをそのまま利用することができる。ローカルで完結するネットワーク構成となっているため、映像が外部へ流出するリスクもない。
東京建物八重洲ビルにおいて警備業務を効率化
「アジラ」と「Safie」のシステム連携は、東京建物八重洲ビル(東京都中央区)において警備業務を効率化すべく、開始に至った。
「Safie」は、カメラとインターネットとの接続によって映像の常時確認を可能にしたクラウド録画サービスだ。現場巡回コストの削減や販促効果の見える化、スタッフの接遇改善を実現できる点が評価され、小売/飲食/建設/物流など多様な領域で導入が拡大。カメラの導入台数は17万台以上におよぶ。
この「Safie」と連携することで「アジラ」は、リアルタイムで映像を解析し、異常行動/不審行動を即時検知できるシステムの構築を実現。このシステムでは、事象発生時の現地状況を遠隔からリアルタイムに把握することが可能となる。
快適な施設を実現するAI警備システムに
「アジラ」と「Safie」の連携実証は、東京建物八重洲ビルにて2023年2月24日より開始され、同年5月23日まで実施される予定だ。同ビルには、アジラのAI映像解析システムに加えて、セーフィーのカメラ製品「VIVOTEK FD9166-HN」なども導入されている。
アジラは今後も、快適な施設を実現するAI警備システムとして「アジラ」のアップデートを続けるとしている。
参照元:PRTIMES
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