アットホーム、ビジュアルリサーチが開発する賃貸仲介システム「SP-R」に対してAI機能の提供を開始

アットホーム株式会社は、2024年4月22日、株式会社ビジュアルリサーチが開発する賃貸仲介システム「SP-R」に対してAI機能の提供を開始したと発表した。

アットホームは不動産情報サービスを展開する企業であり、運営サービスにてAI活用を既に進めている。今回ビジュアルリサーチに提供するのは、物件ごとの特徴をAIが判断してアピールコメントを自動生成する機能と、画像キャプション生成機能であり、アットホームラボ株式会社が開発した複数のAIモデルが用いられている。

＜本ニュースの10秒要約＞

• 不動産情報サイトなどを運営する一方で、AI活用も推進しているアットホーム
• 物件アピールコメント自動生成機能と画像キャプションの自動生成機能を提供
• 接客などに集中できる環境を実現。不動産業界の活性化とIT化、そしてDXを推進

不動産情報サイト「アットホーム」で知られるアットホーム

アットホームは、消費者向け不動産情報サイト「アットホーム」の運営で広く知られる企業だ。不動産情報アプリ「アットホーム」やお部屋探しアプリ「アットホームであった！」なども消費者向けに提供する一方で、同社は不動産会社間情報流通サービス事業や不動産業務支援サービス事業も展開。不動産会社間情報流通の領域では、「預かっている物件をもっと早く成約につなげたい」といったニーズに応えるサービスとして、全国のアットホーム加盟店に向けて不動産情報流通プラットフォーム「ATBB（不動産業務総合支援サイト）」も提供している。

同社はまた、不動産領域におけるAI活用も推進しており、グループ会社であるアットホームラボではデータ解析事業やAIモデルの開発なども展開。こうして得たAIの知見を活かし、「ATBB」でもAI機能の提供に取り組んできた。2020年12月には、AIを活用して物件のアピールコメントを自動で生成できる機能の提供を開始。2023年11月からは、AIを活用して物件の魅力を表現する物件画像キャプションの自動生成機能も提供している。

賃貸仲介システム「SP-R」にAI機能を提供

アットホームが今回AI機能の提供を開始したビジュアルリサーチは、不動産ビジネスに特化したデータベースと柔軟性の高いシステムによって管理／仲介それぞれに的確なソリューションを提供している企業だ。物件取込から成約に至る賃貸仲介において必要となる機能をオールインワンで提供する賃貸仲介システム「SP-R」の提供も行ってきた。アットホームは今後この「SP-R」に対して、物件のアピールコメント自動生成機能と画像キャプション生成機能を提供する。

アットホームのAI機能によって「SP-R」は、物件情報の登録時に数回のクリックを行うだけで、物件が持つ魅力を端的に伝えるコメントを自動生成できるようになった。生成に際してAIは、周辺の物件と比較して優れている条件／設備なども判定するため、画一的でない物件の魅力を消費者に対して十分に伝えることができる。物件画像のキャプションについても、AIが物件画像から特長を読み取った上で複数のコメントを提案。キャプションを手入力する手間の削減を可能にしている。

本来注力すべき業務に集中できる環境を、不動産領域で実現

ビジュアルリサーチに提供するAI機能についてアットホームは、不動産会社の業務負担を軽減し、接客などの本来注力すべき業務に集中できる環境を提供できるものと自負。今後も、不動産業務の効率化や生産性の向上を支援する様々な商品／サービスを開発・提供し、不動産業界の活性化とIT化、そしてDXに取り組むとしている。

参照元：PRTIMES

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