AIで商談を自動テキスト化する「Bring Out」のブリングアウト、2億円を資金調達
最終更新日:2022年10月14日
株式会社ブリングアウトは、2022年10月14日、プレシリーズAにて2億円の資金調達を実施したと発表した。
同社は、高精度の音声認識機能により商談内容を自動テキスト化する営業DXツール「Bring Out」を提供している企業だ。今回の資金調達はジャフコグループ株式会社を引受先とする第三者割当増資として実施され、調達資金は「Bring Out」のAI開発などに活用される。
<本ニュースの10秒要約>
- 高精度の音声認識機能により、商談内容を自動テキスト化する営業DXツール「Bring Out」
- 商談中の重要箇所を特定、コンプライアンス規定に則った営業トークかどうかも判定
- 調達資金で重要箇所抽出AIの精度を向上、クライアントへのサービス提供体制も強化
DX支援コンサルティングとAI×SaaS事業に取り組むブリングアウト
ブリングアウトは、DX支援コンサルティングおよびその関連業務を手がけると共に、AIを活用したSaaSを開発するAI×SaaS事業にも取り組んでいる企業だ。
DX支援コンサルティング事業においては、クライアント企業の方向性そのものを決める戦略立案から、AI活用による現場生産性向上のための作戦設計までを受託。一気通貫したプロセスに対応し、「やらないこと」を決める支援を提供している。
AI×SaaS事業では、AIを活用して営業生産性向上・リスク検知に寄与するサービスを提供。テクノロジーにより「あらゆるコミュニケーションを、より透明で建設的にする」ことを目指し、事業を展開している。
商談中の重要箇所を特定するAIも搭載した「Bring Out」
AI×SaaS事業においてブリングアウトは、営業DXツール「Bring Out」の提供を2022年7月に開始した。「Bring Out」は、オンライン・対面の双方で商談の内容を自動テキスト化できるツールだ。テキスト化の鍵となる音声認識においては、99%という高い精度を実現。また、話者の分離認識も可能となっている。
「Bring Out」はさらに、商談中の重要箇所を特定するAIも搭載された。同社が独自に開発したこのAIは、商談内の予算や決裁ルートの把握の有無などを自動で抽出できるというものだ。コンプライアンス規定に則った営業トークが行われているかどうかも抽出可能であり、自動抽出の精度は80%以上におよぶ。
これらの機能により「Bring Out」は、短時間かつ効率的な商談のポイント確認を可能にした。また、営業日報の作成といった人的コストのかかる業務の大幅削減も実現している。商談における課題把握および人材育成についても効率化に貢献しており、営業力に定評のある大手企業でも活用が進んでいる。
調達資金は、重要箇所抽出AIの精度向上開発に充当
今回実施した資金調達によりブリングアウトは、「Bring Out」の開発をさらに進める。具体的には、重要箇所抽出AIの精度向上開発に調達資金を充当すると共に、クライアントへのサービス提供体制強化にも取り組むとしている。
参照元:PRTIMES
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