ブロードリーフの作業分析ソリューション「OTRS」、富士通の作業分節AI技術で運用負荷を大幅軽減
最終更新日:2022年10月20日
株式会社ブロードリーフは、2022年10月19日、同社の作業分析・業務最適化ソリューション「OTRS」に富士通株式会社の作業分節AI技術を搭載すると発表した。
「OTRS」は、製造現場の映像から人・モノ・機械の動きを分析するソリューションだ。作業分節AI技術は運用負荷の大幅軽減を目指して搭載されており、この搭載についてブロードリーフと富士通は共同開発に合意している。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- 作業映像を動作分析・時間分析し、ムリ・ムダ・ムラの削減や作業の標準化を実現する「OTRS」
- 見本の手動分割動画を教師データとして学習し、残りの動画の分割は自動化できる作業分節AI技術
- 95%の精度で要素作業を分割、大幅な作業時間の短縮によりものづくり事業者のDX推進に貢献
実際の作業映像を動作分析・時間分析する「OTRS」
ブロードリーフは、自動車整備業・鈑金業・車両販売業・部品商といったカーアフターマーケットを中心として、様々な業種・業界に向けてITソリューションを提供している企業だ。独自開発のIT基盤「Broadleaf Cloud Platform」を起点として、SaaSやパッケージシステム、作業分析ソフトウェアなどを展開している。
同社の「OTRS」は、生産・製造現場の作業時間短縮・省力化・コスト低減を可能にするソリューションとして開発された。「OTRS」では、実際の作業映像を動作分析・時間分析することで、ムリ・ムダ・ムラの削減を実現。作業の改善に加えて、作業の標準化による品質の均一化も可能であり、また技術・技能伝承のツールとしても活用できるため、自動車関連の製造業など多くの生産現場で採用されている。
見本動画をAIに学習させると、残りの動画は自動で分割
「OTRS」の作業分節AI技術搭載は、「OTRS」運用における作業時間の短縮を目的として行われた。
従来の「OTRS」では、分析する動画全体を作業の要素ごとに分割する作業が必要であり、しかもこの作業は全て手動で行わざるを得なかった。この分割作業を、作業分節AI技術では自動化することが可能だ。見本となる動画をまず手動で分割し、この分割情報を教師データとしてAIに学習させると、残りの動画は自動で分割する。この自動化により「OTRS」は、大幅な作業時間の短縮が可能となった。
95%の精度で作業を分割できる作業分節AI技術搭載
「OTRS」に搭載される作業分節AI技術搭載は、概ね95%の精度で作業映像から要素作業を分割できるというものだ。要素作業の検出においては、映像から人の様々な行動を認識する行動分析技術に含まれる3次元骨格認識技術を活用。95%という精度数値は、富士通アイ・ネットワークシステムズ株式会社において実施された性能検証にて確認されている。
「第5回名古屋スマート工場EXPO」にも出展予定
ブロードリーフは今後、「OTRS」に搭載する作業分節AIサービスを富士通と共同で開発し、日本のものづくりに携わる事業者のDX推進に貢献するとしている。また富士通は、作業分節AI技術を「Fujitsu Cognitive Service GREENAGE」として「OTRS」へ組み込むことを想定しており、商品提供も予定している。
なおブロードリーフは、2022年10月26日から10月28日にかけて愛知県名古屋市のポートメッセなごやで開催される「第5回名古屋スマート工場EXPO」において、富士通の作業分節AI技術を自社ブースにて参考出展する予定だ。
参照元:PRTIMES
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