東大松尾研究室発DeepreneurとAKKODiSコンサルティングが生成AIを活用した社内FAQシステム
最終更新日:2024年08月26日
株式会社Deepreneurは、2023年9月12日、生成AI(ジェネレーティブAI)を活用した社内FAQシステムの実証実験をAKKODiSコンサルティング株式会社にて開始したと発表した。
Deepreneurは、東京大学松尾研究室発のAIスタートアップだ。今回の実証実験では、OpenAI社が提供する「ChatGPT」を組み込んだ社内向けチャットボットにより、AKKODiSコンサルティングの社内FAQシステムにおいて生じていた課題の解消が図られる。
<本ニュースの10秒要約>
- AIスタートアップのDeepreneurが、AKKODiSコンサルティングで社内FAQシステムを実証
- 「ChatGPT」を組み込んだチャットボットをシステムに導入、高い応答精度と効率性を実現
- いつでも質問/照会が可能、問い合わせ担当者/サポート業務スタッフの業務負担も軽減
アクセスしづらい社内FAQシステムを改善すべく新システム構築へ
Deepreneurは、東大・松尾研発のAIスタートアップとしてDeep Learning技術を活用したAI/システム開発を行うと共に、「ChatGPT」などに代表される生成AIの導入支援も手がける企業だ。アカデミックな技術力をバックグラウンドとして画像認識/音声認識などのAIソリューションを提供し、また企業ごとに最適化したLLM(大規模言語モデル)のビジネス実装も推進。「AI技術を用いてこれまでにない新しい人間とテクノロジーの関係を築く。」という理念の実現を目指している。
同社が今回実証実験を行う場となるAKKODiSコンサルティングは、10,000名以上のコンサルタントにより多様な領域でコンサルティングサービスを提供している企業だ。多様ゆえに社内のナレッジ・資料は膨大で分散しており、アクセスしづらい現状の解決を目指してDeepreneurと共に新たな社内FAQシステムの構築を行うに至った。
「ChatGPT」を導入、常に最新かつ的確な情報を提供
今回の実証実験では、AKKODiSコンサルティングの社内FAQシステムの開発において、Deepreneurが提供する生成AIを活用した社内向けチャットボットの効果が検証される。
このチャットボットは、OpenAI社の「ChatGPT」を組み込んだものであり、従来のシステムよりも高い応答精度と効率性を誇る。また、企業が保有するデータベース/情報を基盤としてFAQを構築し、情報のアップデートも継続的に実施されるため、常に最新かつ的確な情報を提供することが可能となっている。
チャットボットのデータ管理は、Microsoft社のクラウドサービス「Azure」上で行われる。「Azure」は、Microsoft社の他サービスと同等のセキュリティレベルでデータを扱うことができ、またデータを社内で一括して管理できるため、セキュリティや安全性の面での信頼性を担保することが可能だ。
企業の業務効率向上と従業員の満足度向上に寄与
実証が行われるチャットボットは、24時間365日いつでも質問や照会ができることも大きな利点となっている。従業員/スタッフは疑問点や問題を持った際、待ち時間なしで即座に対応を得ることができる。この利点は特に、問い合わせ担当者やサポート業務を行うスタッフにおいて業務負担の軽減につながると期待されている。
Deepreneurは今後、今回の実証実験の成果をもとにしてシステムの実装と展開を進める予定だ。またAKKODiSコンサルティングと共に、企業の業務効率向上と従業員の満足度向上に寄与できる新たなソリューションの提供も目指すとしている。
参照元:PRTIMES
生成AI(ジェネレーティブAI)について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。チャットボットとは?どんな種類がある?わかりやすく関連記事で解説していますので併せてご覧ください。
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