デジタルヒューマン社とmiibo、日本初の「視覚」を持ったデジタルヒューマン「デジタルヒューマンVISION」開発
最終更新日:2024年03月22日
デジタルヒューマン株式会社と株式会社miiboは、2024年3月18日、日本初の「視覚」を持ったデジタルヒューマンとなる「デジタルヒューマンVISION」を開発したと発表した。
デジタルヒューマン社は次世代型AIアバターとしてデジタルヒューマンを開発している企業であり、miiboは会話型AI構築プラットフォーム「miibo」を展開している企業だ。「デジタルヒューマンVISION」は、AIが会話相手を視覚的に認識することで、より高度な会話体験の提供が可能なデジタルヒューマンとなっている。
<本ニュースの10秒要約>
- AIアバターのデジタルヒューマン社と会話型AI構築プラットフォームのmiiboが共同開発
- 相手の容姿などを認識し、特徴に合わせた会話が可能。「眼」の前にある物体も認識
- 「心臓病のコーチとして術後患者をサポート」といった活用を想定、参画企業を募集中
これまでも連携してきたデジタルヒューマン社とmiibo
デジタルヒューマン社は、AIとCG技術の組み合わせによる次世代のAIアバターとしてデジタルヒューマンの開発/提供に取り組んでいる。同社のデジタルヒューマンは、人間のような「耳」と「声」を用いたAIドリブンのリアルタイム対話が可能であり、マーケティング/セールス/サービスなどの各チャネルにおいて圧倒的な没入感を実現。多言語対応の音声認識/音声合成や感情推定/属性判断といったAIツールも統合し、強く記憶に残るデジタル体験を提供している。
人間とAIの自然なコミュニケーションを実現するため、デジタルヒューマン社はこれまでもmiiboとの連携を行ってきた。miiboは、ノーコードで素早く会話型AIを構築できるプラットフォーム「miibo」を展開している企業だ。「miibo」では、OpenAI社の「GPT-4 Turbo with vision」といったLLMを手軽にカスタマイズする形でのAI開発を実現。カスタマーサポート24時間自動応答AIや社内ヘルプデスク応答用AIなどの容易な構築を可能にしている。
「GPT-4 Turbo with vision」をカスタマイズして利用
両社が今回開発した「デジタルヒューマンVISION」は、デジタルヒューマン社の音声認識/音声合成を搭載した高精度なAIアバターと、「miibo」が持つ「GPT-4 Turbo with vision」をカスタマイズして利用する機能を組み合わせることで実現したものだ。会話相手の容姿/表情/性別を認識し、その特徴を細かく把握した上で、特徴に合わせた会話が可能となっている。またこのデジタルヒューマンは、「眼」の前にある物体を認識して会話を行うことも可能だ。
「デジタルヒューマンVISION」のユースケースとして両社は、「心臓病のコーチとして術後患者をサポート」「デジタルヒューマンガイドと一緒に街を観光」などを想定。また、アパレル店舗における接客体験の向上にも活用可能としている。
「視覚」の機能を持つことで性能をさらに向上
デジタルヒューマン社は生成AIについて、これまでは人間が実施してきた「考える」「計画する」といった行動を実行し、アイディアやコンテンツを自ら生み出せるものとする。ゆえにそのフロントエンドとしては、人間とAIの良い点を組み合わせたハイブリッドな存在であるデジタルヒューマンがマッチすると判断。「視覚」の機能を持つことで性能をさらに向上させた「デジタルヒューマンVISION」を、今回開発するに至った。
なお両社は「デジタルヒューマンVISION」の早期実用化を図るべく、共創パートナーをはじめとする参画企業の募集を同日より開始している。
参照元:PRTIMES
生成AI(ジェネレーティブAI)について詳しく知りたい方はこちらの記事もご参考ください。
AI Market ニュース配信チームでは、AI Market がピックアップするAIや生成AIに関する業務提携、新技術発表など、編集部厳選のニュースコンテンツを配信しています。AIに関する最新の情報を収集したい方は、ぜひ𝕏(旧:Twitter)やYoutubeなど、他SNSアカウントもフォローしてください!
𝕏:@AIMarket_jp
Youtube:@aimarket_channel
TikTok:@aimarket_jp
過去のニュース一覧:ニュース一覧
ニュース記事について:ニュース記事制作方針
運営会社:BizTech株式会社
ニュース掲載に関するご意見・ご相談はこちら:ai-market-press@biz-t.jp