社会性を持つAIキャラクター「Ivy」を開発するEuphoPia、シードラウンドにて合計3,700万円の資金調達を実施
最終更新日:2023年06月08日
EuphoPia株式会社は、2023年6月6日、シードラウンドにて合計3,700万円の資金調達を実施したと発表した。
EuphoPiaは、社会性を持つAIキャラクター「Ivy」の開発などを手がける企業だ。今回の資金調達は、ベンチャーキャピタルのHAKOBUNEやEastVenturesから投資を受ける形で行われており、獲得資金はAIキャラクターの3DCG(VR)ゲーム/モバイルアプリ/AITuberといった展開に向けて充当される。
<本ニュースの10秒要約>
- 「人と仲良くなること」をミッションに設定されたAIキャラクター「Ivy」を開発するEuphoPia
- ベンチャーキャピタルのHAKOBUNEとEastVenturesから投資を受ける形で3,700万円を調達
- 資金は、3DCG(VR)ゲーム/モバイルアプリ/AITuberの並列展開を充当、新たな世界観の構築を図る
AIキャラクター「Ivy」がどのような存在に成長するかを検証
EuphoPiaは、2022年1月の創業以来、没入型体験に関するコンテンツ・サービスやバーチャルエージェント(人工知能などを利用したソリューション事業)の企画/開発/販売/運営に取り組んでいる。没入的な対話体験の実現には特に注力しており、AIキャラクターの表現/行動制御などに関する検証は創業時より行い続けてきた。
同社が開発しているAIキャラクター「Ivy」は、「人と仲良くなること」をミッションに設定されており、一人ひとりとの会話や経験したことを記憶し、その記憶を基にした行動をとることが可能だ。同社は「Ivy」を、動画配信を始めとして様々な環境/企画に登場させ、人/社会と関係を構築することで、どのような存在に成長するかを検証している。
EuphoPiaを評価したベンチャーキャピタルのHAKOBUNEとEastVentures
EuphoPiaへの投資者に名を連ねるHAKOBUNEは、EuphoPia代表取締役・丹野海氏のAIキャラクター開発にかける熱量を高く評価。AGI (汎用AI)、あるいは人間と共存するバーチャルエージェントの開発には、丹野氏のような熱量が必要なのではないかと考え、今回の投資を決定している。
EastVenturesもまた、AI/AITuberといった「未来」の社会実装に向けた丹野氏の強いエネルギーを評価し、今回の投資を決定した。EuphoPia創業前のサービスにおいて丹野氏が着実にキャッシュを獲得していた点も評価し、丹野氏により「AIキャラクターと楽しく時間を過ごす日」が近づくことに期待をかけている。
AIキャラクターは人間以上に人間に寄り添う存在になる
HAKOBUNEとEastVenturesから出資を受けたことでEuphoPiaは今後、創業時より目標としてきたというAIキャラクターのクロスプラットフォーム展開に取り組む。具体的には、AIキャラクターを主軸に据える形で3DCG(VR)ゲーム/モバイルアプリ/AITuberの並列展開を行う。
AIキャラクターは、「ユーザー一人ひとりとの会話や出来事を漏れなく記憶する能力」「任意の時点での分裂、収縮能力」において人間を大きく凌ぐと、EuphoPiaは考える。そしてこの能力は、キャラクターがプラットフォームを問わず個別のユーザーとの関係を継続的に発展する際、大きな強みになるとも考えた。
この強みを活かして対話機会を増やし、関係発展の促進と相互理解の高度化を実現した場合、AIキャラクターは人間以上に人間に寄り添う存在になる可能性があると、EuphoPiaは判断。調達した資金で展開する今後のサービス/コンテンツでは、このような可能性を実感できる新たな世界観の構築を図るとしている。
参照元:PRTIMES
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