Google、自然言語でAIミニアプリを作成できる実験的ツール「Opal」を米国限定でパブリックベータ版として提供開始
最終更新日:2025年07月28日

Googleは2025年7月24日、プロンプト、AIモデル、ツールを組み合わせてAIミニアプリを構築・共有できる実験的ツール「Opal」のパブリックベータ版を米国限定で提供開始した。
コードを書くことなく自然言語と視覚的編集でワークフローを作成でき、プロトタイプ開発の加速化や生産性向上を目的としている。
- 自然言語と視覚的編集によるコーディング不要のAIアプリ開発環境の提供
- プロンプト、AIモデル、ツールを連鎖させた多段階ワークフローの構築機能
- 米国限定パブリックベータ版での実験的サービス開始とコミュニティ重視の開発方針
Google が発表したOpalは、AIアプリケーション開発における従来のコーディング作業を大幅に簡素化する実験的プラットフォームだ。このツールは、プロンプト、AIモデル、各種ツールを連鎖させることで、複雑な多段階処理を実行するAIミニアプリの構築を可能にする。
開発者はプログラミング言語を習得する必要がなく、自然言語での指示と視覚的なワークフロー編集機能を通じて、アイデアを実際のアプリケーションに変換できる。
この仕組みにより、AIプロトタイプの開発速度が向上し、概念実証から実用的なアプリケーションまでの開発工程が短縮される。
Opalの主要機能は、ワークフロー作成、編集機能、アプリ共有の3つの要素から構成される。ワークフロー作成機能では、ユーザーが達成したい目標に向けた一連の処理手順を視覚的に整理し、プロンプトやAIモデル呼び出し、外部ツールの連携を組み合わせた複雑なロジックを構築できる。
編集機能は、自然言語での指示と視覚的エディターの両方をサポートし、ユーザーは会話形式でアプリの機能追加や修正を行える。また、完成したアプリはGoogleアカウントを持つ他のユーザーと即座に共有可能で、協働作業や成果物の配布が容易になる。
サービス開始時点では、ユーザーの学習を支援するためのデモギャラリーとスターターテンプレートが提供される。これらの事前構築済みAIアプリは、そのまま利用することも、個別の要求に合わせてカスタマイズすることも可能だ。
Google Labsは、コミュニティとの協働による製品開発を重視しており、実験段階から一般ユーザーのフィードバックを取り入れることで、実用性の高いツールへの発展を目指している。
現在は米国のみでの提供となっているが、ベータ版での運用結果を基に、機能拡張と提供地域の拡大が検討される見込みだ。
AI Market の見解
Opalは、ローコード・ノーコード開発領域におけるAI特化型プラットフォームとして注目される技術だ。
従来のアプリケーション開発では、プログラミングスキルが必要な複雑な処理を、自然言語インターフェースと視覚的編集によって抽象化している点が技術的特徴となる。
特に、複数のAIモデルとツールを連鎖させるワークフロー構築機能は、単発的なAI活用から継続的な業務プロセスの自動化へと活用範囲を拡張する可能性を持つ。
ビジネス的には、企業内でのAI活用における技術的障壁を大幅に低減し、非技術者による自律的なAIアプリケーション開発を促進すると想定される。
参照元:Google
AIミニアプリに関するよくある質問まとめ
- Opalで作成したAIミニアプリは商用利用できますか?
現在パブリックベータ版のため、商用利用に関する詳細な利用規約は公表されていません。正式版リリース時に商用利用の可否と条件が明確化される予定です。
- Opalは日本からでも利用できますか?
現在は米国限定でのパブリックベータ版提供となっており、日本からの利用はできません。今後のベータ版運用結果に基づいて、提供地域の拡大が検討される見込みです。

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