コメ兵、「目利き力」とAIを活用した鑑定技術「KOMEHYOカンテイ」を「楽天ラクマ」に提供開始

株式会社コメ兵は、2024年1月29日、楽天グループ株式会社が運営するフリマアプリ「楽天ラクマ」の「ラクマ鑑定サービス」に対し、鑑定技術「KOMEHYOカンテイ」の本格提供を開始した。

コメ兵は、リユース品の販売事業を展開している企業だ。「KOMEHYOカンテイ」は、同社が創業時より培ったブランド品の「目利き力」とAIを活用した鑑定技術であり、社外サービスである「楽天ラクマ」への提供を通じて健全なリユース市場の活性化を図るとしている。

＜本ニュースの10秒要約＞

• 専門鑑定士の「目利き力」と、高精度のAIを活用した鑑定技術「KOMEHYOカンテイ」
• フリマアプリにおける偽造品／模造品の流通食い止めのため、「楽天ラクマ」が導入
• 「ラクマ鑑定サービス」として提供、試験提供では顧客転換率と平均単価が上昇

ブランド品の検品を行うサービス「KOMEHYOカンテイ」

コメ兵は、リユース品の販売事業を展開すると同時に、リユース市場の価値向上を実現する取り組みも進めている。リユース品をより身近／便利／安心なものへ進化させるべく、AIなどのリユーステックの開発・活用も展開。専門の鑑定士が持つ知見と先端技術を組み合わせて、真贋判定／品質チェック／商品メンテナンスなどの向上に努めてきた。

こうした取り組みの一環として同社は、「KOMEHYOカンテイ」を開発した。「KOMEHYOカンテイ」は、年間で30万件以上の査定を行っている同社の知見を活用して、ブランド品の検品を行うサービスだ。
検品の判断では、ノウハウやデータベースを軸とする専門鑑定士による「目利き力」と、高精度のAIを活用。同社が2022年12月まで運営していたフリマアプリ「KANTE」において、既に実運用が行われてきた実績も持つ。

ブランドバッグ／衣料／時計／ブランドジュエリーなどを検品

コメ兵が今回「KOMEHYOカンテイ」の提供を開始した「ラクマ鑑定サービス」は、「楽天ラクマ」において商品を購入したユーザーが対象商品の検品を無料で受けられるサービスだ。同サービスは、近年の国内リユース市場の拡大と、それに伴う偽造品／模造品の流通増加に対応すべく企画された。

国内リユース市場の規模は、2022年には2.8兆円にまで拡大し、2030年には4兆円規模にまで拡大すると予測されている。その一方で、偽ブランドの輸入差し止め件数も大幅に増加しており、個人間取り引きが主となるフリマアプリにおいても偽造品／模造品の流通食い止めは急務だ。

フリマアプリ「楽天ラクマ」も、今後の事情展開において安心な取り引きの環境の整備が必須であると判断。そのため、「KOMEHYOカンテイ」の技術を用いた「ラクマ鑑定サービス」の提供を開始するに至った。「ラクマ鑑定サービス」では、ブランドバッグ／衣料／時計／ブランドジュエリーなどの検品を実施。判定は、コメ兵が自社で扱う商品を「基準内」、扱わない商品を「基準外」とする形で行われる。

健全なブランドリユース市場の形成を進める

「楽天ラクマ」の「ラクマ鑑定サービス」は、本格提供に先行して2023年9月より試験提供が実施されていた。この試験提供では、A／Bテストで対象商品の顧客転換率および平均単価が上昇し、またアプリ利用者がポジティブに反応したことが判明。「ラクマ鑑定サービス」の認知が、取り引きそのものを活性化させる可能性を持つことも明らかになっている。

コメ兵は今後も、社外サービスである「楽天ラクマ」への技術提供を通じてリユース品の安心／安全な取り引きをサポートし、CtoCの市場においても健全なブランドリユース市場の形成を進めるとしている。

参照元：PRTIMES

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