LINE WORKS、ChatGPTを活用したAIエージェント「AI相談室」を公式WEBサイトに開設

LINE WORKS株式会社は、2024年6月27日、同社が運営するコミュニケーションツール「LINE WORKS」の公式WEBサイトにてAIエージェント「AI相談室」を開設した。

「LINE WORKS」は、ビジネスの現場で活用できるグループウェア機能を揃えたチャットツールだ。「AI相談室」は、同社が取り組むAI事業の一環として開発されており、ChatGPTを活用したAIエージェントが「LINE WORKS」に関する相談への回答や営業活動に役立つ情報を生成するものとなっている。

＜本ニュースの10秒要約＞

• AI事業の新規プロジェクト「WORKS AI Project」の一環として開発された「AI相談室」
• ChatGPTを採用し、資料をRAGに登録。様々な疑問に対して、生成AI（ジェネレーティブAI）による回答を実現
• 今後はAIエージェントを柔軟に活用できるサービスも検討、「AIの民主化」を進める

AIプロジェクト「WORKS AI Project」を立ち上げたLINE WORKS

LINE WORKSは、コミュニケーションアプリ「LINE」の使いやすさを保ちながらもビジネスに必要な機能を備えたチャットツールとして、「LINE WORKS」を展開している。近年は、より便利な働きかたを実現するために生成AIによる機能強化を推進。AI事業の組織統合なども進めながら技術研究に取り組み、AI事業における新規プロジェクト「WORKS AI Project」も立ち上げた。

「WORKS AI Project」では、同社が持つ独自のノウハウによって高い精度の回答出力か可能なRAG（検索拡張生成：Retrieval-Augmented Generation）を開発。また、複数LLMへの対応を目指す形で開発を推進。この2つの取り組みにより同社は、利用者がそれぞれのニーズに応じたLLMを自ら選択し、「LINE WORKS」を通じてノーコード・ノープロンプトで最適化された生成AIにアクセスできる環境の実現を目指している。

「LINE WORKS」に関する様々な疑問に対して、生成AIが回答

LINE WORKSが今回開設した「AI相談室」も、「WORKS AI Project」の一環として開発されたものだ。利用者が自社用のAIエージェントを簡単に実装できる製品のプロトタイプとして、公開している。

「AI相談室」は、LLM（大規模言語モデル）に最新のChatGPTを採用し、「LINE WORKS」の300件を越える導入事例や活用ガイドなどの資料をRAGに登録。「LINE WORKS」に関する様々な疑問に対して、生成AIによる回答を実現した。「LINE WORKS」の利用を検討している人々にも対応でき、また営業提案に役立つ参考情報の生成も可能だ。

「〇〇業界において他社はどのようにLINE WORKSを利用しているかを知りたい」といった質問にも、「AI相談室」は公開事例の中から最適な情報を整理して回答することができる。「外部との連携はどのように行えばよいか」という質問には、設定手順について外部データソースを元に整理した上で回答。これまでは人力で行っていた提案資料の作成や提案シナリオの検討を効率的に行うこともできる。

問題解決に至る時間を短縮、生産性の高い「働きかた」を提案

LINE WORKSは今後、「AI相談室」によって利用者の問題解決に至る時間を短縮することで、さらなる満足度向上を図る予定だ。

また同社は蓄積しているAI技術のノウハウを活かして、利用者それぞれの環境／用途に応じてAIエージェントを柔軟に活用できる製品／サービスの提供も検討。「LINE WORKS」などのサービスで生成AIをさらに活用し、より業務効率性や生産性の高い「働きかた」を提案することで、「AIの民主化」を進めるとしている。

参照元：PRTIMES

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