LinkedIn、生成AIでリーダーシップ／マネジメント／採用を支援する新機能を一部地域で導入

リンクトイン・ジャパン株式会社は、2023年10月4日、SNSサービス「LinkedIn」において生成AIを使用した新機能を一部地域で導入すると発表した。

「LinkedIn」は、同社本社である米LinkedIn社が開発・運営するビジネス特化型のSNSだ。今回導入されるAI機能は、変化する労働環境を「リーダーシップ」「マネジメント」「採用」の面からサポートするものであり、英語圏ユーザーから順次提供を開始する。

＜本ニュースの10秒要約＞

• 9億人以上が使うビジネス特化型SNS「LinkedIn」が、生成AIでビジネスを支援
• 労働環境の「リーダーシップ」「マネジメント」「採用」を、生成AIでサポート
• 新機能は英語圏ユーザーから提供を開始、将来的には全てのユーザーに提供へ

多くのビジネスパーソンが、業務サポートにAIを期待している

「LinkedIn」は、世界200以上の国／地域で9億5,000万人以上が利用しているビジネス特化型SNSだ。世界中のプロフェッショナルをつなげることで個人／組織の生産性向上を実現すると共に、企業においても採用／マーケティング／営業といった分野に変革をもたらしている。

「LinkedIn」を開発・運営するLinkedIn社は、2023年8月に18か国／約3万人の就労者を対象としてAIと労働に関する調査を実施。その結果、APAC地域の多くのプロフェッショナルが仕事でのAI利用を楽しみにしており、困難な場面への対処についてAIのアドバイスを活用したいと考えていることがわかった。また、人事パーソンの約6割が、従業員のサポートや日常業務のサポートにAI技術を使用していることも明らかになっている。

この調査の結果を受けてLinkedIn社は、「LinkedIn」でも労働環境をAIでサポートする必要であると判断。今回、生成AIを使用した新機能を「LinkedIn」へ導入するに至った。

「LinkedIn Learning’s AI-powered coaching」と「Recruiter 2024」

今回「LinkedIn」へ導入されたのは、オンライン学習サービス「LinkedInラーニング」に実装される「LinkedIn Learning’s AI-powered coaching」と、「Recruiter 2024」だ。

「LinkedIn Learning’s AI-powered coaching」は、ビジネスシーンで特に需要が高い「リーダーシップ」「マネジメント」という2つのスキルについて、AIがリアルタイムでアドバイスをするコーチング機能となっている。回答は「LinkedInラーニング」が持つ数百時間のコンテンツに基づき生成され、ユーザーの具体的な状況／経験を深く理解したアドバイスも可能だ。

「Recruiter 2024」は、AIを導入した採用サポート機能となる。採用担当者が「シニア成長マーケティングリーダーを採用したい」などと検索すると、「LinkedIn」上の9億5,000万人以上のメンバーからAIモデルが最適な候補者を見つけ出す。採用担当者は、採用をより効率的かつ簡単に行えるようになり、自身の仕事に集中できる。

将来的には全ての「LinkedIn」ユーザーにAI機能を提供

「LinkedIn Learning’s AI-powered coaching」は、「LinkedIn Learning Hub」内の一部ユーザーを対象として既に開始されており、10月末までに英語圏ユーザーを対象として提供が開始される予定だ。「Recruiter 2024」は、新機能第1弾の提供が一部ユーザーに対して開始され、2024年に英語圏ユーザーへの提供が行われる。

「LinkedIn」のAI機能についてLinkedIn社は、将来的には全ての「LinkedIn」ユーザーを対象とする提供を目指すとしている。

参照元：PRTIMES

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