名鉄商店、AIキャラクターで接客革新!AI音声対話型アバターが商品紹介からフリートークまで担当
最終更新日:2024年10月31日
2024年10月31日、株式会社名鉄生活創研は、「名鉄商店」における生成AI実証実験「生成AI Wonder Market」の第3弾として、AI音声対話型アバター「らっきぃあたるくん」の導入を発表した。
2024年11月1日から30日まで実施されるこの実験では、同社のオリジナルキャラクターをAI化し、商品紹介やフリートークによる接客を行う。この取り組みは、人手不足対策と顧客体験の向上を目指すもので、すでに実施された自律走行型AIサービスロボットや珈琲ブレンド提案AIロボットに続く新たな試みとなる。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- 名鉄商店が生成AI搭載のキャラクターアバター「らっきぃあたるくん」を導入し、商品紹介から接客まで実施
- 人手不足対策と多様化する顧客ニーズへの対応を目指し、AIによる店舗運営の効率化を推進
- 生成AIを活用した商品開発も同時に展開し、三英傑をテーマにしたコーヒーや野菜チップスなどを販売
AI音声対話型アバターの特徴と機能
名鉄生活創研が導入するAI音声対話型アバター「らっきぃあたるくん」は、Spiral.AI株式会社が開発を担当した。このアバターは、創業10周年を迎える同社のオリジナルキャラクターをモデルにしており、特徴的な性格や語尾などの詳細なキャラクター設定が大規模言語モデルで再現されている。
主な機能として、商品紹介(音声対話とディスプレイ表示)、お客様への声掛け、フリートークを提供する。キャラクターの個性的な性格設定(元気で楽観的、金目のものが好きな現金な性格)や特徴的な語尾(~だガネ¥)を活かし、従来の無機質なAI接客とは一線を画す、親しみやすいコミュニケーションを実現している。
生成AIを活用した商品開発の展開
この実証実験では、AIアバターによる接客だけでなく、生成AIを活用した商品開発も同時に進めている。具体的な事例として、三英傑(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)をテーマにした「三英傑ブレンド」コーヒーを展開している。これは生成AIが提案したブレンド内容を、名古屋の老舗コーヒー会社が監修して商品化したものだ。
さらに、株式会社メイテツコムと共同で「商品企画生成AI」を活用し、Z世代女性をターゲットにした「なちゅらるやさいちっぷす」の開発も進めている。このように、AIを接客だけでなく商品開発にも活用することで、多角的なデジタル化を推進している。
実証実験の目的と今後の展望
本実証実験の主な目的は、小売業が直面する人手不足問題への対応と、多様化する顧客ニーズへの価値提供の実現だ。特に、国籍・年代・文化を問わず、満足できる買い物体験の提供を目指している。
この取り組みは、すでに実施された第1弾の自律走行型AIサービスロボット、第2弾のAIコーヒーロボットに続くもので、段階的にAI技術の活用範囲を拡大している。今後は、これらの実証実験の結果を踏まえ、より効果的な店舗運営の在り方を模索していくことが予想される。
AI Market の見解
名鉄生活創研の取り組みは、小売業におけるAI活用の新たな可能性を示す重要な実証実験だ。技術面では、大規模言語モデルを活用してキャラクターの個性を再現し、より自然な接客を実現しようとする試みが注目される。特に、単なる情報提供だけでなく、キャラクター性を活かしたコミュニケーションを実現している点は、今後のAI接客の方向性を示唆している。ビジネス面では、AIアバターによる接客と生成AIを活用した商品開発を組み合わせた包括的なアプローチが評価できる。この統合的なアプローチにより、人手不足対策だけでなく、新たな顧客価値の創造も可能になっている。
市場への影響としては、この実証実験の成功が、小売業全体のAI導入を加速させる可能性がある。特に、キャラクターIPを活用したAI接客は、日本市場において高い親和性を持つモデルとなる可能性が高い。また、生成AIを活用した商品開発との連携は、小売業における新たなビジネスモデルの確立につながる可能性がある。
参照元:PRTIMES
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