MILIZE、AIで営業活動を支援する「文章データ分析エンジン」を三井住友信託銀行と共同開発
最終更新日:2024年02月16日
株式会社MILIZEは、2022年11月9日、「文章データ分析エンジン」を三井住友信託銀行株式会社と共同で開発したと発表した。
MILIZEは、AIや金融工学を核とする金融サービスなどを提供してる企業だ。「文章データ分析エンジン」は、自然言語処理/OCR技術/機械学習といったAI技術を活用し、金融機関における法人顧客向け営業活動を支援するシステムとして開発されている。
<本ニュースの10秒要約>
- AI技術を活用し、金融機関の法人営業活動を支援。担当者間のノウハウ共有などを推進
- 提案書の内容を分析して自動でタグ付け、必要な提案書を容易に抽出可能
- 「Elasticsearch」により高速検索を実現、提案書のレコメンド機能の実装も予定
法人顧客向け提案書などを一元管理できる基盤を構築
MILIZEは、AIを活用したソリューションを金融分野に向けて提供している。金融機関の業務に精通するスタッフも多数擁し、機械学習や自然言語処理といった技術を通じて金融機関のDX支援を手がけてきた。
今回同社が「文章データ分析エンジン」を共同開発した三井住友信託銀行は、法人顧客向けの営業活動において「担当者間のノウハウ共有」「顧客向け提案書の蓄積・管理・活用」といった課題を抱えていた。この課題を解消するには、法人顧客向け提案書などを一元管理できる基盤を構築する必要があると判断し、今回の共同開発に至っている。
MILIZE独自のロジックで、提案書の内容を解析
両者が開発した「文章データ分析エンジン」は、CRM(顧客管理システム)から呼び出すことができるシステムとなっている。
システム内では、PowerPoint/Excel/PDFといったフォーマットで保存された提案書から、任意の単語や文章(図表や画像内部のテキストを含む)を検索することが可能。提案書の内容を分析して自動でタグを付与する機能も設けており、必要な提案書を容易に抽出することもできる。
提案書の内容解析については、MILIZEが独自に開発したロジックを活用。PowerPoint/Excel/PDFなどからテキスト情報を抽出した上で、全文検索エンジン「Elasticsearch」への蓄積が行われる。分散型RESTful検索/分析エンジンである「Elasticsearch」の利用により、同システムでは高速な検索や同義語での検索も可能となった。また画像情報についても、解析した上でテキスト情報の抽出が可能だ。
蓄積される営業のノウハウ・知見を集合知として活用
「文章データ分析エンジン」についてMILIZEは今後、機能のさらなるバージョンアップを推進する。具体的には、類似文書の検索や提案書のレコメンド機能、提案書のスコアリングや外部ニュースとの紐付けといった機能の強化/追加を予定。また、年々蓄積される営業のノウハウ・知見を集合知として活用し、営業担当者の業務効率化と提案品質の向上に貢献するとしている。
参照元:PRTIMES
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