NECが医療DXに本格参入、生成AI活用プラットフォームで地域医療の課題解決へ
最終更新日:2024年12月19日
2024年12月19日、NECは医療機関のDX推進を支援する「ヘルスケア生成AI活用プラットフォーム」を2025年2月から提供開始すると発表した。同プラットフォームは、生成AI、クラウドセキュア接続サービス、匿名化医療データ活用基盤で構成され、月額35,000円から利用可能だ。
また同時に、パートナー企業との共創による新たな価値創造を目指す「BluStellar 共創パートナープログラム」を立ち上げ、2030年度までに医療DX事業で100億円の売上達成を目指す。
<本ニュースの10秒要約>
- 地域医療のDX推進を支援する生成AI活用プラットフォームを2025年2月から月額35,000円で提供開始
- 医療データの生成AI活用、セキュア接続、匿名化基盤を統合した包括的なプラットフォームの実現
- パートナー企業との共創プログラム開始による医療DX事業の拡大と2030年度100億円の売上目標設定
医療DX推進の背景と課題
国内の医療現場は、人件費や物価高騰による病院経営の悪化、高齢化に伴う医療・介護サービスの需要増大、医療従事者不足など、多くの課題に直面している。これらの課題に対し、DXによる業務効率化や病院経営の改善が期待されている。
NECは昨年度から生成AIの社会実装を進め、医療機関やパートナー企業とのワークショップを通じて、病院経営や患者ワークフロー、自治体連携など、多様な活用可能性を確認した。
プラットフォームの特徴と機能
ヘルスケア生成AI活用プラットフォームは、医療データを活用する生成AI、クラウドサービスへの安全な接続を確保するセキュア接続サービス、医療データを匿名化して活用する基盤の3つの要素で構成されている。
これらの機能により、医療機関における生成AIの早期実装と安全な運用を実現する。プラットフォームは月額35,000円からの利用が可能で、別途初期導入費用が必要となる。
共創パートナープログラムの展開
BluStellar共創パートナープログラムでは、地域医療の課題解決に向けて、パートナー企業とNECの製品・サービスを組み合わせたソリューションの創出・提供を目指す。
パートナー企業に対し、生成AI活用の技術・ビジネス支援や、ソリューション拡販のための販売・マーケティング活動支援など、多様な支援メニューを用意し、共創活動を促進する。
AI Market の見解
NECのヘルスケア生成AI活用プラットフォームは、医療分野におけるAI活用の新たなモデルを提示している。特に、セキュリティと匿名化を重視した設計は、医療データの機密性確保が必須の医療分野での実用性を高めている。
また、月額35,000円という価格設定は、中小規模の医療機関にもDX推進の機会を提供する。
参照元:NEC
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