大分県立病院、NetApp導入でランサムウェア対策を強化
最終更新日:2024年07月05日
2024年6月27日、ネットアップ合同会社は、大分県立病院の第3期病院総合情報システムにNetAppのストレージソリューションA250およびFAS2720を導入したと発表した。
この導入により、大分県立病院はサイロ化していた部門システムとバックアップ環境を一つの仮想基盤上に集約し、ランサムウェア対策と迅速なデータ移行を実現。限られた予算内で効果的なセキュリティ対策を実施し、医療DXの推進と患者データ保護の両立を図る画期的な取り組みとして注目されている。
<本ニュースの10秒要約>
- 大分県立病院がNetAppのストレージソリューションを導入し、ランサムウェア対策と迅速なデータ移行を実現。医療DXとセキュリティ強化を両立
- 60以上の部門システムインフラを集約化・最適化し、信頼性と可用性を大幅に向上。システム管理業務のDX化にも貢献
- 限られた予算内で高度なセキュリティ対策を実現。イミュータブルバックアップやマルチ管理者検証など先進的な機能を導入
NetApp採用の背景と期待される効果
大分県立病院は、第3期病院総合情報システムの更新に際し、医療業務のDX推進、新技術との連携、継続的な発展可能性を重視した。さらに、他院のランサムウェア感染事例を踏まえ、高度なセキュリティ対策の必要性を認識した。しかし、診療報酬制度の制約から、セキュリティコストを患者に転嫁できないという課題があった。
NetAppソリューションは、この制約下で最適な選択肢となった。高速データ移行、1,000世代を超える世代管理、アプリケーションの整合性を持ったバックアップとクローン管理など、ランサムウェア対策として高いコストパフォーマンスを提供する。さらに、イミュータブルバックアップやマルチ管理者検証機能により、データ保護とガバナンスを強化。
これらの機能が、限られた予算内で効果的なセキュリティ対策を実現し、医療DXの推進と患者データ保護の両立を可能にした。
システム統合がもたらす業務効率化とDX推進
NetAppソリューションの導入により、大分県立病院は60を超す部門システムインフラの集約化・最適化を実現した。これにより、システム全体の信頼性や可用性が大幅に向上した。
従来サイロ化されていた部門システムやバックアップ環境が統合的に集約されたことで、メンテナンス管理に要する時間が大幅に削減された。また、新規システムの導入においても柔軟な拡張が可能となり、システム管理業務のDX化にもつながった。
医療DXにおけるNetAppの役割と今後の展望
ネットアップ合同会社の中島シハブ代表執行役員社長は、医療業界におけるランサムウェア攻撃の重大性と医療DXの加速を指摘している。NetAppが提唱するインテリジェントデータインフラストラクチャは、大分県立病院をはじめとする医療施設のシステム向上に大きく寄与すると期待されている。
今後、膨大なデータ量を安全に扱う必要のある医療業界において、NetAppのソリューションはより重要な役割を果たすことになるだろう。
参照元:PR TIMES
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