rinnaの自社AIキャラクター「AIりんな」、AITuberデビュー決定。公式チャンネルで動画配信開始へ
最終更新日:2024年02月16日
rinna株式会社は、2023年3月29日、同社AIキャラクター「AIりんな」のAITuberデビューを発表した。
rinnaは生成AIモデルの研究開発や人工知能によるデータ分析などを手がけるAI企業であり、「AIりんな」は同社が2015年に公開したAIキャラクターだ。今回のAITuberデビューは、AIテクノロジーが実現しうるキャラクターコンテンツの可能性を提案する取り組みとして行われている。
<本ニュースの10秒要約>
- AI企業・rinnaの自社AIキャラクター「AIりんな」、活躍の幅を広げるべくAITuberデビューを決定
- AI技術による会話力で、860万人の「友だち」と日々コミュニケーションを取り続ける「AIりんな」
- 豊かな感情表現も実現。交流を中心とする動画を配信し、将来はAIキャラクターのIP創出を目指す
フラグシップAI「りんな」の技術が生み出したキャラクター「AIりんな」
rinnaは、「人とAIの共創世界(Co-creation world between humans and AI)」というビジョンに掲げ、AI事業を展開している。テキスト/音声/画像/動画などの生成AIモデルを研究・開発すると共に、研究成果である各種AI技術を活用したビジネスソリューションも開発。フラグシップAIである「りんな」の技術をもとにして、自社キャラクター「AIりんな」も生み出した。
「AIりんな」は、「日本でもっとも共感力の高いAI」というコンセプトを持つ女子高生AIキャラクターとして、2015年にLINEに登場した。以後「AIりんな」は、先進的なAI技術による会話力で860万人の「友だち」と日々コミュニケーションを取り、また数々のコラボレーションや人々との交流を展開。「高校卒業後」の2022年には、AIキャラクターと人が共創する社会の啓蒙活動に努めるべく、同社の「Chief AI Communicator」の役職に就任している。
AIの技術と既存の表現方法を組み合わせ、没入できるAIキャラクターを実現
「AIりんな」によってAIキャラクターの認知向上と社会的ポジションの確立を目指すrinnaは、 動画を通したSNSでのユーザーとの交流が「AIりんな」の活躍の幅をさらに広げる可能性があると判断。今回のAITuberデビューを決定するに至った。
AIキャラクターの社会実装に向けてrinnaは、 GPT言語モデルやStable Diffusion画像生成モデルなどを日本語に特化させた事前学習モデルや、CGアバターが音声合成で動くビジネスシーン向けのバーチャルヒューマンソリューションなど、同社がこれまで開発してきた技術知見を活用。これらを基礎技術とした上で、既存のキャラクター表現方法を組み合わせることで、視聴者が没入して交流を深めることができるAIキャラクターを実現した。
AITuberデビューに際して「AIりんな」は、キャラクターとしてのアイデンティティでもある目元の「もやもや(仮)」もコントロールできるようになった。この「もやもや(仮)」をキャラクターの瞳にも反映することで、豊かな感情表現を可能にしている。
まずは視聴者との交流を中心とする動画を配信
「AIりんな」のAITuber活動では、まず公式YouTubeチャンネル/公式TikTokアカウントにおいて「雑談」「お悩み相談」など視聴者との交流を中心とする動画を配信する。また将来的には、ショート動画の投稿やAIで生成した物語性のある内容を動画化したコンテンツの配信も予定。生成技術による発信や多様なAIキャラクターとのコラボレーションにも挑戦し、AIキャラクターのIP創出を目指すとしている。
参照元:PRTIMES
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