ブレインヘルスケアのSplink、ミレニアとPSPと3社連携。世界初、脳の健康状態を“見える化”するトータル予防ソリューション「ブレインヘルスケア・プログラム(TM)」を提供開始
最終更新日:2022年05月23日
ブレインヘルスケア領域の医療AIスタートアップである株式会社Splinkは、2022年5月20日、株式会社ミレニアとPSP株式会社との3社連携によるサービス提供体制を整備したと発表した。
今回の連携によって、3社共同で、世界初*となる脳の健康状態を包括的に“見える化”し、生活習慣の改善・予防促進までをシームレスにつなげるトータル予防ソリューションである「ブレインヘルスケア・プログラム(TM)」の提供を開始した。
健常人を対象としたAI脳画像解析と認知機能チェック、PHRを連携したサービスとして世界初のサービスとのこと。
目次
<本ニュースの10秒要約>
Splink、ミレニア、PSP3社の連携による、脳の健康状態を可視化するトータル予防ソリューションを提供開始 各社の「脳ドック用AIプログラム」「簡易認知機能スケール」「医療情報管理アプリ」を連携 「脳ドック用AIプログラム」では、脳MRIのAI解析によって「海馬」領域の体積を測定・可視化
3社連携の背景:脳の健康・認知症について
高齢化社会における最も深刻な社会課題の一つ
認知症は、高齢化社会において最も深刻な社会課題の一つとなっており、近年患者数の増加がみられる疾患。加齢や様々なストレスによって脳が影響(ダメージ)を受けることで、認知機能が低下することや、将来の認知症リスクが高まることが知られている。その一方で、早期発見・早期介入によって、脳の健康状態には可逆性があることも先行研究で示されている。
脳の健康状態を若い頃から適切に評価、脳に良い生活習慣へつなげることの重要性
このような中、脳の健康状態の評価については、さまざまな課題がある。認知機能の低下に先んじて、その10年以上前から脳は萎縮が始まると言われているが、従来の技術では40代50代といった若年層の萎縮評価は難しいという課題があった。
さらに、従来の認知機能検査では、健康な状態や微細な認知機能低下を測定することは難しいという現状がある。また、脳の健康に関わる病気は、診察時に指導をおこなうだけでは、患者の生活習慣を改善・予防促進につなげることができず、継続的な状態把握、疾患リスクの管理ができないことも課題となっていた。
脳の健康状態を若い頃から適切に評価し、脳に良い生活習慣へとつなげていくことは、認知症の発症予防のみでなく、その他の脳疾患や精神疾患、認知症になりにくい脳に近づいていく為に必要なことと言えるとしている。
各領域トップシェア3社連携による提供サービス「ブレインヘルスケア・プログラム(TM)」
AI画像解析 × 認知機能スケール × PHR連携により、脳の健康状態を“見える化”。
スマートフォンからいつでも、どこでも、アクセスできるトータル予防ソリューション
今回、3社の連携によって提供開始する「ブレインヘルスケア・プログラム(TM)」は、健康な頃からの脳の健康状態を器質的画像(臓器そのものの画像)と認知機能の両側面から高精度かつ包括的に可視化することで、シームレスに患者様の生活習慣の改善・予防促進につなげることが可能なトータル予防ソリューション。
脳ドックにおけるAI活用脳体積測定サービスにおいてトップシェアを誇るSplinkが提供する脳ドック用のAIプログラム「Brain Life Imaging®」、国内脳ドックで広く採用され、認知機能検査で200万件以上もの検査実績を保有する国内最古参のミレニアが提供する簡易認知機能スケール「あたまの健康チェック®」、そして医用クラウドPACS分野のトップシェアを誇り、PACS提供企業として唯一のPHR(パーソナルヘルスレコード)を提供しているPSPによる医療情報管理アプリ「NOBORI」という3社のサービスを活用することで、患者自身が蓄積された記録を適宜スマートフォンで見直すことができるようになる。加齢や生活習慣と共に知らない間に変化していく脳の健康を、器質面・機能面の両側面から可視化し、予防促進・生活習慣の改善へとシームレスな体験へとつなげていくことが可能となる。
「ブレインヘルスケア・プログラム(TM)」における提供プロダクト
脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging®」(株式会社Splink)
「Brain Life Imaging®」は、脳MRIをAIで解析し、脳の中でも記憶や学習にかかわりの深い「海馬」領域の体積を測定・可視化し、受診者目線のわかりやすいレポートを届けることで気づきを促す、脳ドック用AIプログラム。また、解析データの保存・蓄積により、経年変化を可視化することで、より深い気づきを個々人に提供する。
「Brain Life Imaging®」を通じて、健常な段階から器質的な脳の変化を評価することで、将来の健康リスクに備えることが可能になるとしている。
https://www.sitelp.brain-life-imaging.com/
簡易認知機能スケール「あたまの健康チェック®」(株式会社ミレニア)
すでに全国の脳ドックで広く採用されており、200万件以上もの検査実績を持つ、国内最古参のミレニアが提供する簡易認知機能スケールである「あたまの健康チェック®」。近似記憶や決断に関わる機能を経定量評価することで、これまで評価が困難であった健常域における微細な認知機能の変化を、高精度で評価することが可能となる。
全国の脳ドック実施施設で標準検査項目として多数採用されている。
https://www.millennia-corporation.jp/ninchi/mci/index.html
医療情報管理アプリ「NOBORI」(PSP株式会社)
医用クラウドPACS分野のトップシェアを誇り、PACS提供企業として唯一のPHR(パーソナルヘルスレコード)を提供しているPSPによる医療情報管理アプリ「NOBORI」。患者自身が蓄積された記録を適宜スマートフォンで見直すことができるようになり、脳の健康に関する予防促進・生活習慣の改善に寄与することが可能となる。
https://nobori.me/
Splinkは、脳の健康のトータル予防ソリューション「ブレインヘルスケア・プログラム(TM)」の提供を通じて、認知症の早期発見・適切な予防介入を促進し、認知症治療の適切な診断フローに寄与していくという。
参照元:PR TIMES
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