医療AIのSplink、脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging」が湘南鎌倉総合病院に正式導入
最終更新日:2024年04月05日
株式会社Splinkは、2024年4月4日、同社が開発/提供する脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging」が医療法人徳洲会 湘南鎌倉総合病院 予防医学センターに正式導入されると発表した。
Splinkは、ブレインヘルスケア領域にて医療AIソリューションを提供しているスタートアップだ。「Brain Life Imaging」は、記憶/学習に深く関わる海馬領域の体積を解析することで脳の健康状態を“見える化”するプログラムであり、徳洲会グループへの導入は今回が初となる。
<本ニュースの10秒要約>
- 認知症をはじめとするブレインヘルスケア領域においてAI事業を展開しているSplink
- 「海馬」領域の体積を測定・可視化し、認知症の気づきを促す「Brain Life Imaging」
- 「幸福寿命」の延伸ができるメニューとして提供、ブレインヘルスケアの啓発に取り組む
脳MRIをAIで解析、「海馬」領域の体積を測定・可視
Splinkは、認知症をはじめとするブレインヘルスケア領域においてAI事業を展開している企業だ。「すべての人につながりを、その日まで」というビジョンを掲げ、認知症の早期発見から診断支援まで一貫したソリューションを提供。認知機能を簡単に測定できる独自の認知機能テスト「CQ test」や、脳MRIより脳の減少度を定量・数値化することで診断支援を行う「脳画像解析プログラム Braineer」などと共に、「Brain Life Imaging」も提供してきた。
「Brain Life Imaging」は、脳MRIをAIで解析した上で、脳の中でも特に記憶/学習に関わりが深い「海馬」領域の体積を測定・可視化するプログラムだ。解析結果を受診者目線のわかりやすいレポートとして出力することで、受診者に気づきを促すこともできる。
脳ドックによる疾患の早期発見に期待が集まる
超高齢社会である現在の日本において認知症は社会課題となっており、2025年には患者数が約700万人(高齢者の約5人に1人)にまで増加すると考えられている。この増加は、医療/介護費用に加え、近親者の介護のために働けない人が増えることで多大な経済的損失にもつながる。そのため、解決への取り組みが急務となり、脳ドックによる疾患の早期発見にも期待が集まるようになった。
認知症を予防するためには、比較的若い年齢から定期的に脳ドックを受診して脳の健康状態を測ることが大切だ。そのため昨今は脳ドックにおいて、認知機能に関する検査を希望する人が増えている。湘南鎌倉総合病院での「Brain Life Imaging」導入も、こうした動きに呼応すべく決定された。
認知症/認知機能低下に向けた予防啓発のソリューションも提供
湘南鎌倉総合病院 予防医学センターにおいて「Brain Life Imaging」は、脳ドックの延長線上で受けることのできるオプション検査として提供される。同センターは、健康寿命だけでなく「幸福寿命」の延伸ができる健診メニューとして同プログラムを提供し、受診を楽しみにできるような健診の実現を目指すとしている。
Splinkは今後、自社が保有する認知症/認知機能低下に向けた予防啓発のソリューションも、同センターの受診者に向けて提供。ブレインヘルスケアの啓発や地域住民の健康への寄与に取り組む。
参照元:PRTIMES
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