Splinkの脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging」、半田市医師会健康管理センターに導入
最終更新日:2023年02月22日
株式会社Splinkは、2023年2月20日、同社の脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging」が一般社団法人 半田市医師会健康管理センター(愛知県半田市)に導入されたと発表した。
「Brain Life Imaging」は、MRIをAIで解析することで脳の健康状態を可視化し、認知機能低下の予防を支援できるプログラムだ。今回の導入では、やはりSplinkが開発をがける簡易認知機能テスト「CQ test」も併せて採用され、健診の待ち時間などに認知機能テストを行うことも可能になっている。
目次
<本ニュースの10秒要約>
- AIで脳の健康状態を可視化、認知機能低下を予防する「Brain Life Imaging」
- 記憶の中枢を司る海馬領域の体積を測定、解析データも用いて経年変化を可視化
- 簡易認知機能テスト「CQ test」も導入、医師会系列の健診施設では初の導入
脳MRIのAI解析により海馬領域の体積を測定・可視化できる「Brain Life Imaging」
Splinkは、認知症をはじめとするブレインヘルスケア領域において医療AIの開発・提供に取り組むスタートアップ企業だ。予防から診断までワンストップで対応可能な認知症向けソリューションを展開しており、脳画像解析プログラム「Braineer」と共に脳ドック用AIプログラム「Brain Life Imaging」を主力製品としている。
「Brain Life Imaging」は、記憶の中枢を司る海馬領域の体積を、脳MRIのAI解析により測定・可視化できるプログラムだ。解析データを保存・蓄積することで脳の経年変化を可視化し、より深い気づきの提供を可能にした。受診者目線の明快な結果レポートによって症状への気づきを促進する点も、大きな特徴となっている。
脳ドックで認知症に関する検査も希望する人が増え始めた
Splinkの「Brain Life Imaging」は2023年2月時点で、横浜市立市民病院/新百合ヶ丘総合病院/桜十字福岡病院/倉敷中央病院付属予防医療プラザなど、全国の様々な病院・クリニックにて採用実績を持つ。この実績は、人々の間で認知症の予防への関心が高まっていることも影響している。
認知症は、加齢に伴って誰しもが発症する可能性がある疾患だが、その特効薬は未だ存在しない。そのため、高齢化社会が進行するにつれて予防への関心は高まり、脳ドックにおいても脳萎縮など認知症リスクや認知機能低下リスクに関する検査も希望する人が増え始めた。
脳の疾患においては、若年時から定期的に脳の認知機能を測定し、その結果から将来の認知症に繋がるようなリスク行動を控えることが有効だ。こうした点でも、脳ドックへの注目は高まっている。半田市医師会健康管理センターへの「Braineer」導入も、こうした背景から決定された。
「Brain Life Imaging」と「CQ test」を導入
半田市医師会健康管理センターに対してSplinkは今回、「Brain Life Imaging」と「CQ test」を導入する。「Brain
Life Imaging」によって高齢化・認知症課題に対するブレインヘルスケア検査を実施すると共に、「CQ test」で低負荷で簡単な認知機能テストを可能にする。
「CQ test」は、iPadを用いて5~8分程度で認知機能を測定できるプログラムだ。認知機能はCQスコアとして可視化され、結果に基づく簡単なアドバイスおよび結果レポートを提供する。iPadを活用するため、医療機関様は大きな負荷なく導入が可能であり、受診者も手軽に測定に取り組めるという利点を持つ。
医師会系列の健診施設における導入は今回が初
半田市医師会健康管理センターは、「認知症になっても、誰もが自分らしく暮らせるまち・はんだ」を目指して認知症に向けた取り組みを進める半田市において、2023年2月に新設された医師会系列の施設だ。「Brain Life Imaging」にとっては、医師会系列の健診施設における導入は今回が初となる。
Splinkは今後も、高齢化社会において最も深刻な社会課題の一つである認知症と向きあい、「すべての人につながりを、その日まで」というビジョンの実現を目指してブレインヘルスケアの開発・啓発を進めるとしている。
参照元:PRTIMES
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