東大松尾研発のAIスタートアップ・StatHack、現場DXプラットフォームのカミナシグループに参画
最終更新日:2023年10月06日
株式会社StatHackは、2023年10月4日、株式会社カミナシの完全子会社となったことを発表した。
StatHackは、東京大学・松尾研究室発のAIスタートアップだ。カミナシは、現場DXプラットフォーム「カミナシ」を提供している企業であり、カミナシがStatHackの発行済全株式を取得する形で今回の子会社化は実施されている。
<本ニュースの10秒要約>
- 東大・松尾研究室発のAIスタートアップとしてAIソリューションを提供しているStatHack
- カミナシは、現場の非構造化データの活用に際してStatHackの画像認識AI技術に注目
- StatHackはカミナシグループに参画し、「カミナシ」支援と自社事業の拡大を推進へ
画像認識AIを活用したソリューションを提供するStatHack
StatHackは、東大・松尾研究室発のAIスタートアップとして、AI技術を活用したソリューションを提供している。クライアントが抱える多種多様な課題と真摯に向き合い、ビジネスの質/効率をさらに向上できるよう、AIやDeep Learningを主軸とした最先端技術の開発を展開。社会全体がビッグデータに支えられたより豊かな時代へ進めるよう、事業に取り組んでいる。
同社は製造業界において、独自開発した画像認識AIモデルを活用したソリューションを開発・提供。このソリューションは、外観検査や員数検査といった属人的な製造工程を自動化するものであり、工場などの現場DXを実現するものだ。さらに製造業領域では、紙の情報を自動で読み取ることで経理業務の省力化やデータのクラウド化を実現するサービスも提供している。
SaaS事業の立ち上げをきっかけとして、他社との連携を検討
StatHackは2023年10月、新たなAIツール「Count AI」の提供を開始した。同ツールは、製造業企業における員数検査業務をAIにより効率化するSaaSだ。員数検査は、製品の出荷前に納品個数が正しいかを二重・三重に確認する業務であり、ヒューマンエラーや非効率な事象が発生しやすい。「Count AI」では、スマートフォンやタブレットで製品の写真を撮るだけで、製品個数カウントと記録を自動で行うことができる。
このSaaS事業の立ち上げをきっかけとしてStatHackは、「Count AI」のさらなる付加価値向上のために他社との資本提携を含めた連携を検討。その中で、カミナシが持つ顧客基盤やデスクレスSaaS事業に関する知見に注目し、今回の子会社を決定するに至った。
StatHackの画像認識AI技術に注目したカミナシ
StatHackの発行済全株式を取得したカミナシは、ノンデスクワーカーの働き方を変革すべく、現場DXプラットフォーム「カミナシ」を提供している企業だ。「カミナシ」は、工場/店舗で行われる現場管理業務をノーコードでアプリ化できる業務効率化ツールであり、製造/飲食/小売など多様な業界の10,000箇所以上におよぶ現場にて、業務改善/品質向上/DXを実現している。
カミナシは今回、現場のデータのさらなる活用を目的としてStatHackを子会社化した。「カミナシ」の主領域である現場のデータは、画像/動画といった非構造化データが中心であり、有効活用が難しい。しかしStatHackの画像認識AI技術を活用すれば、統計的な示唆の表示や情報もすぐ得ることができると考え、今回の株式取得を決定したという。
カミナシグループへの参画によりStatHackは今後、同社が持つAI開発ノウハウを活かして「カミナシ」の成長を支援すると共に、「業界最高のUXでソフトウェアを提供し、働く人の幸せを達成する」というミッション実現に向けて事業拡大も図るとしている。
参照元:PRTIMES
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