NTTコミュニケーションズが中堅・中小企業向け生成AIサービス「Stella AI for Biz」を提供開始
最終更新日:2025年06月18日

NTTコミュニケーションズとSUPERNOVAが連携し、中堅・中小企業のDX支援を目的とした生成AIサービス「Stella AI for Biz」を2025年6月16日より提供開始した。
複数の最新AIモデルを搭載し、導入から活用まで徹底サポートすることで、企業の業務効率化と価値創出の実現を図る。
- 複数の最新AIモデル(Gemini、GPT、Claude等)を一元的に利用可能で業務に最適なモデルを選択できる環境
- 専門知識不要で導入可能なUI/UXと拡張機能により日常業務での生成AI活用を簡単に実現
- 月額1,980円の料金体系で導入・運用サポートを含む中小企業向けの包括的DXソリューション
本サービスは、人手不足や売上向上、新たな価値創造といった課題に対応するため、生成AIの法人利用が急速に拡大する中で生まれた。中堅・中小企業では「どの生成AIを選ぶべきかわからない」「環境構築が困難」「導入後の活用に不安」といった課題から導入が進んでいない状況があった。
NTT Comはこれらの課題解決を目的とし、ドコモグループの新規事業創出プログラム「docomo STARTUP」からスピンアウトしたSUPERNOVAと連携してサービス開発を行った。
技術面では、Gemini、GPT、Claude、Grok、tsuzumiなど最新のAIモデルを複数搭載し、文章生成や画像生成など各モデルの強みを活かした業務活用を可能にする。WebやRAG(Retrieval-Augmented Generation)の情報検索、DeepResearch機能にも対応し、競合比較や市場調査など幅広い業務に対応する。
ユーザーインターフェースでは、Web版とモバイルアプリの両方を提供し、場所を選ばない利用環境を実現した。さらに「Stella Extension for Biz」により、ブラウザやMicrosoft Office製品での拡張機能を提供し、日常業務での自然な生成AI活用を支援する。
組織運用面では、部署やチーム単位でワークスペースを作成し、業務に最適化されたテンプレートやRAGを共有できる仕組みを構築した。これにより、AIリテラシーに関わらず組織全体での活用が可能になる。入力した業務情報や出力結果はAIモデルの学習に利用されない設計となっており、セキュリティ面での配慮も行っている。
サポート体制では、導入時のガイドライン策定支援や設定サポートに加え、導入後の勉強会開催、専用窓口での相談対応、活用状況に基づいたアドバイスや事例共有による伴走型サポートを提供する。
料金体系は月額1,980円/ID/月で、使いこなしサポートを含んだ包括的なサービスとして提供される。9ID以下の申込みの場合は年間契約が必要となる。今後の展開として、生成AIがあらゆる職種・業務シーンで当たり前に使われる環境の実現を目指し、機能強化とサポート体制の拡充を進める方針である。NTT Comはドコモビジネスパッケージの拡充を通じて、中堅・中小企業のDX支援を継続的に推進していく。
AI Marketの見解
本サービスは、生成AI市場における中堅・中小企業セグメントの課題を的確に捉えたソリューションである。
技術的特徴として、複数のAIモデルを統合したプラットフォームは、単一モデルの制約を解消し、用途に応じた最適な選択を可能にする点で優位性がある。特にRAGやDeepResearch機能の搭載は、企業固有のデータ活用と高度な情報収集・分析ニーズに対応しており、汎用的な生成AIサービスとの差別化要因となっている。
ビジネス的特徴では、月額1,980円という価格設定が中小企業の予算制約を考慮した戦略的な位置づけであり、サポート体制を含む包括的なサービス提供により、技術リソースが限られる中小企業の導入障壁を大幅に軽減している。拡張機能による既存業務フローへの自然な統合は、ユーザー体験の向上と組織全体での定着率向上に寄与すると想定される。
市場への影響として、本サービスは中小企業向け生成AI市場の本格的な立ち上げを加速させる可能性が高い。特に、これまで導入が進んでいなかった中小企業層への生成AI普及により、国内のAI活用全体の底上げ効果が期待される。
NTT Comの通信インフラとの連携により、エンタープライズグレードの信頼性を担保しながら中小企業向けに最適化されたサービス提供が実現されており、競合他社にとって参入障壁の高いポジショニングとなっている。今後の機能拡張とサポート体制の強化により、中小企業のDX推進における重要なプラットフォームとしての地位確立が想定される。
Stella AI for Bizに関するよくある質問まとめ
- どのようなAIモデルが利用できますか?
Gemini、GPT、Claude、Grok、tsuzumiなど複数の最新AIモデルを搭載しており、文章生成や画像生成など各モデルの強みを活かして業務に最適なものを選択できます。WebやRAGの情報検索、DeepResearch機能にも対応しています。
- 導入時にどのようなサポートが受けられますか?
導入時にはガイドライン策定支援と設定サポートを提供します。導入後も勉強会の開催、専用窓口での相談対応、活用状況に基づいたアドバイスや事例共有など、組織全体の利用率向上を伴走型でサポートします。

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